アイヌアカデミー:ヒグマとの共存めざし植林、参加者募集
毎日新聞 2012年10月10日 07時10分
札幌市でも出没が相次ぐヒグマとの共存を目指し、「アイヌアカデミーひぐま」(沢井アク代表、札幌市南区)は14日、餌のドングリを増やすため、同市南区の神威(かむい)岳にミズナラの苗木150本を植林する。「餌が枯渇してクマが里に出てくる。山に入って現状を知ってほしい」と植林の参加ボランティアを募集している。
植林は「カムイ ミンタル アカラ」(ヒグマの庭造り)として実施。苗木は札幌市から無償提供され、林野庁石狩森林管理署職員の指導の下、国有林0.83ヘクタールに植林する。来年以降も10年間、年500本を植林するという。
沢井代表は「クマが出てきて、『怖い』『殺せばいい』では道理が通らない。クマと共存するアイヌの思想、哲学を普及させたい」と話している。12日までに申し込み。沢井さん(090・8908・7572)。【高山純二】