Updated: Tokyo  2012/10/12 08:46  |  New York  2012/10/11 19:46  |  London  2012/10/12 00:46
 

独テレコム米撤退も、ソフトバンクのスプリント買収実現なら

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  10月11日(ブルームバーグ):ドイツテレコムは、米携帯電話部門TモバイルUSAの売却を再び目指す可能性がある。Tモバイルをめぐっては、AT&Tへの390億ドル(約3兆600億円)での売却計画が昨年不調に終わっている。

米携帯電話会社スプリント・ネクステルは11日、ソフトバンクから「相当額の出資を受ける可能性」について協議中であると発表した。ソフトバンクの計画に詳しい関係者によれば、出資が実現すれば、TモバイルがメトロPCSコミュニケーションズと統合した後、買収案を提示できるだけの財務力を備えた通信企業が誕生する可能性がある。同関係者は協議が非公開だとして匿名を条件に語った。

米携帯電話会社で3位のスプリントと4位のTモバイルは、データ量の多いスマートフォン(多機能携帯電話)の利用者が増加する中で、それぞれ自らの立場の強化に努めている。アップルの「iPhone(アイフォーン)」などの端末で必要なハイエンドのデータパッケージではAT&Tとベライゾンが市場シェアの大半を占めている。Tモバイルはアイフォーンを取り扱っていない。

バーデン ・ビュルテンベルク州立銀行(LBBW)のアナリスト、ステファン・ボルシャイト氏は「スプリントが強固な財務基盤を持つパートナーを得れば、TモバイルとメトロPCS統合後の新会社に買収案を提示する可能性が高まる」とし、業界3位として強力な企業が誕生すると指摘した。その上で、「市場はドイツテレコムがプレミアム付きで最終的に米市場から撤退することを望んでいる」と続けた。

原題:Softbank-Sprint Deal Seen Presaging Deutsche Telekom U.S.Exit(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:フランクフルト Cornelius Rahn crahn2@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Kenneth Wong kwong11@bloomberg.net

更新日時: 2012/10/12 04:48 JST

 
 
 
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