Twitterの弱点として、誤った情報・デマが拡がりやすいことがありますね。
ただ、これを問題視するかどうかは二分していて、デマと同様にそれを正す情報、訂正も広まりやすいという見方もあるようです。
しかしながら、得た情報を広める前に、できれば確認したいもの。マスコミでも、影響力の大きなメディアでは発信の前に何重かのチェックが入ります。
Twitterでも、フォロワーの人数が多くなるとちょっとした放送局のような影響力を帯びてくるので、知らず知らずのうちに慎重を期するようになってきます。
ところが、ちょっとそのあたりの感覚が違うのか、放送と通信の違い(笑)なのか、困ったことが度々起きています。
給食に選択の自由が無く、後ほど被害が明確になったら子供達どうやって償う?RT @costarica0012: ◆いわき市長「風評被害を払拭すあるため給食に福島産牛乳と食材」。子供が宣伝道具だ http://t.co/FPHzk2s
5月17日
いわき市長がこう言ったというツイート。
これを目にした多くの人が、「子どもがかわいそう」「酷い」などの感想を添えて、これをさらに多くの人に転送し、"情報"が一気に広まるわけです。
ところが、これは事実無根のデマ。しかも4月26日に書かれた古い文章が元。
当時デマに遭ったいわき市役所は、こうした説明文をホームページに掲載しています。
学校給食に関する風評被害についての市長メッセージ(いわき市役所・2010-04-29)
そのような中、去る4月26日、中部地方の某大学教授が自身のホームページに、
(中略)
市民の皆様には、このような言説に惑わされることなく、冷静な対応をされるようお願いいたします。
情報を広める前に、ちょっと検索すれば判りそうなものです。
このデマ拡散癖。これに始まったことではありません。
本当に⁈バカな法律!@eiroha: 娘の学校に福島原発から避難してきた子が転校してきた。でも、新学期になってもその子には、教科書が配布されない。理由は「転校ではなく、避難だから」教科書が配布されない。日本の法律で定められている。
同意!RT @linkup_japan 知人が愛知で医者をしていて福島へ医療チームの一員として派遣される予定。が、途中でストップ…。日本医師会が50km以内には立ち入らないようにと勧告。医師さえも入れない場所に住民を残すのは間違っています。
皆さんどう思いますか⁈ RT @uesugitakashi ネット規制強化法案」を閣議決定 http://t.co/WzxCjsa
↑リンク先は消えてしまっていますが、「菅政権が震災のドサクサの中でコンピュータ監視法案を閣議決定した。」というもの。
一例ですが、これらはすべて誤った情報。デマです。
情報の受け手に求められる能力として「嘘を嘘と見抜く」「鵜呑みにせず複数の情報を照合する」などの技量も必要になってくるわけですが、それ以前に情報の発信側、特に一定のカリスマ性のある方には、ことさら慎重になってほしいと思うのです。
こうも繰り返されると、むしろ確信犯ではないかと思うほどです。