すてきに活き活きホルミシス健康館     旬(ときめき)亭

がんと共生するために

日本でガンになった人に、「何もしないというのも選択肢」といえば呆れて怒り出すかも知れません。

ところが、ガンが見つかっても何もしないというのは、ごく当たり前の主要な選択肢なのです。
それどころか、「ガンはうかつに治療するな」はごく一般的選択肢のひとつです。
とくに前立腺癌はほおって置いても害がないから、何もしない、何もする必要がないという見方が、主要な選択肢なのです。前立腺癌を放置しても、どうもならないことが海外ではわかっているからです。普通に最後まで生活できるのです。

解剖してみると、50代以降では40%以上の男性が気づいていなかっただけで前立腺癌だったのです。
前立腺に限らず、文明人なら体のどこかにガンがあるのが当たり前であり、放置しても何も起きません。だから、慌てる必要はないのです。

日本では、手術をして、さらに抗ガン剤も打つなど、海外から見れば異常な治療を繰り返しています。
カナダでは、抗ガン剤と手術の両方をするのはたったの3%であり、三大治療全部やるのはもっと少ないのです。そもそも3つとも全部やると言うことが、海外の常識からすれば、とんでもないことなのです。

日本の病院の医師は、現在の治療では、抗ガン剤、放射線、手術がベストだといいます。 そして、100%、医者は患者を抗ガン剤漬け、放射線漬け、手術漬けにしていきます。

スウェーデンで、早期前立腺ガンの患者223人を『まったく治療せず』、10年間経過をみた結果、その間に124人が死亡しました。
しかし、ガン死だったのは、わずか19人(8.5%)。よって、研究者たちは「手術による前立腺全摘は標準的治療とはいえない」と結論付けています。

日本では、前立腺ガンで病院を訪ねると例外なく切られる、あるいは放射線を浴びせられる。
しかし、スウェーデンの医師たちはこれらの治療を「必要ない」という。だから、スウェーデンの前立腺ガン治療は「何もしない」で様子をみるだけなのです。

肺ガンも同じです。
日本では、ほぼ100%抗ガン剤を盛られ、放射線をあてられ、手術で切られます。
ところが、カナダでもっとも多い治療法は『何もしない』なのです。なんと「無治療」22%。
最近の研究では「何もしない患者が、もっとも治りやすいことがわかってきたという。手術したのは、たったの6%。抗ガン剤はなんと5%、「抗ガン剤」と「手術」をしたのは3%。

 

◇がん治療医が語るがんの真実 

    (科学医療フロンティア/文部科学省)

◇がんは切ればなおるのか  近藤誠著 新潮社

 

癌の治療には手術が最善、という常識は作られた「神話」かもしれない。実際のケースを取り上げながら、術後の合併症・後遺症に始まる様々な問題点を指摘。疑問や不安に分かりやすく答える、癌との正しい付き合い方。

◇がん放置療法のすすめ―患者150人の証言  近藤誠著 文春新書

 

ほとんどの人は癌を見つけたらすぐに治療を始めるが、著者は慌てて治療を始める不利益を説く。放置しても癌が転移せず、大きくもならない人が多数いるからだ。放置している患者さんたちの証言は、従来の「たちまち増大し転移する」という癌のイメージを覆す。

◇大往生したけりゃ医療とかかわるな  中村 仁一著 幻冬舎
  - 死ぬのは「がん」に限る、ただし、治療はせずに

 

  第3章:がんは完全放置すれば痛まない
  - 死ぬのはがんに限る
  - がんはどこまで予防できるか
  - 「がん検診」は必要か          
  - がんはあの世からの“お迎えの使者”
  - 「早期発見の不幸」「手遅れの幸せ」
  - 「がん」で死ぬんじゃないよ、「がんの治療」で死ぬんだよ
  - 余命2,3ヶ月が1年になった自然死の例
  - 手遅れのがんでも苦痛なしに死ねる
  - 医者にかからずに死ぬと「不審死」になる
  - ホスピスは“尻拭い施設”
  - がんにも“老衰死”コースあり
  - 安易に「心のケア」をいいすぎないか

 


◇わたしの死生観を養うために