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超小型衛星利用 アイデア競う10月10日 22時1分
手のひらに乗るほど小さな「超小型衛星」の利用方法について世界の研究者がアイデアを出し合う国際的なシンポジウムが、10日、名古屋市で始まりました。
このシンポジウムは、超小型衛星の開発と利用を世界に広めようと、東京大学と国連が共同で企画したもので、アメリカやヨーロッパ、それにアフリカなど世界40か国から200人余りの研究者などが参加しました。初日の10日は、超小型衛星の利用法について、世界の研究者がアイデアを競うコンテストが開催され、72件の応募の中から選ばれた10件について発表が行われました。
このうち日本からただ1つの発表者となった東京学芸大学などのグループは、大地震の前に起きるといわれる宇宙空間の電離層の変化を観測するアイデアを披露していました。
超小型衛星は、小さいものは手のひらに乗るほどで、従来の人工衛星の100分の1程度の費用で短期間に開発できることから、大学や企業などの間で研究やビジネスに利用する動きが国内外で広がり始めています。
シンポジウムの総合議長を務める東京大学の中須賀真一教授は「世界中の人たちと意見をぶつけ合うことで、新しい技術や、われわれが知らない利用法を見つけるきっかけにしたい」と話していました。このシンポジウムは、今月13日まで開かれています。
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