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2012年10月10日 (水)

断捨離

現在の私の生活は、非常に忙しくなっています。

朝起きたら、妻のトイレと着替えを手伝います。妻は一週間前くらいから、一人で起き上がれなくなっていて、しゃがむこともかなり難儀な状態です。

乳がん患部からの浸出液の量が非常に多く、着ているものも布団もびしょ濡れになっていますので、服やシーツの洗濯の量が半端ではありません。洗濯は自分や娘の分も含めて一日に二回くらいやっています。我が家の洗濯機は、もう20年くらい使っている昔のもので、乾燥機もありません。これを機会に新しい洗濯機を買いました。

それから、妻の朝食用のニンジンジュースを作ります。ニンジンは結構硬いので切るのが大変です。朝食後、台所を片付けて妻をベットに寝かせてから、朝のお祈りをします。その後、会社の仕事を自宅から電話やメールで済ませます。あっという間にお昼になり、次は妻の昼食の準備です。

午後も掃除、洗濯、買い物、今度は夕食の準備、夜も妻の世話と、一日中動きっぱなしです。生活するということはこんなに大変なことだったでしょうか? 私は精神的にかなりハイな状態になっているようで、かなりたくさんのことをテキパキとこなしていきます。自分でも「オレどうしちゃったんだろう?」と思うくらいに様々なことをやれてしまっています。通常モードでは決して出来ない仕事量だと思います。

このように忙しい一日ですが、私は妻の看病の合間に家を綺麗に掃除して、要らないものをすべて捨てることにしました。家の汚れや古いものは運気を落とすことになり、妻の病気に影響している可能性もあると思ったからです。

妻にそれを話したら、「それは『断捨離(だんしゃり)』というんだよ」と言われました。私は「断捨離」なんて初めて聞いた言葉だったので首をかしげていたら、妻は本棚に「断捨離」の本があるので、それを読むように私に言いました。

わたしは全然知らなかったのですが、「断捨離」は結構ブームになっている言葉で、クラターコンサルタントの、やましたひでこさんという人が提唱する生活術なのだそうです。
ヨガの「断行(だんぎょう)」、「捨行(しゃぎょう)」、「離行(りぎょう)」という考え方を応用して、現在の日常生活で要らない物を捨て、物への執着を手放し、身軽で快適な人生を手に入れようという考え方なのだそうです。

断:入ってくる要らない物を断つ、捨:家にずっとある要らない物を捨てる、離:物への執着から離れる、ということで「断捨離」、うまいこと名付けたものです。

私の家は4LDKの一戸建てで、引っ越してから8年ほどになりますが、家の中を見渡すと古いものがあるわあるわ、全く使わない物だらけになっています。まずは物をどんどん捨てていって家を綺麗にしていこうと思いました。

部屋の中で、妻と娘にまかせていて私は関知していない部屋があったのですが、そこがほぼ物置状態になっていたので、最初にその部屋の掃除から始めました。

私は唖然としました。

あまりにも汚くて、何から手を付けていいのか分かりません。私は掃除しようとして途方にくれてしまいました。娘の小さいころからのおもちゃやぬいぐるみなどが山のように積み重なっていてホコリをかぶっていました。もう着ない服も山のようにあります。そこでインコも飼っていたので、鳥の羽や餌のからなどが散乱していて虫が湧いています。よくテレビでゴミ屋敷をリポートする番組がありますが、まさにその部屋だけゴミ屋敷といった感じです。

私は怒って、妻と娘を叱りつけてしまいました。なぜこのように汚くなるまで放置していたのか? 自分も掃除は上手な方ではないけれど、これはあまりにもひどすぎます。妻は「断捨離」などという言葉は知っているけれど、全く実践されていない。妻はやらなければと思いつつやれなかったと言い訳をしました。妻と娘は何度か掃除をしようとしたのだそうですが、だんだん物が増えて汚くなり、自分たちもどう掃除していいか分からなくなってしまい、掃除を先送りしていくうちにこのような状態になってしまったということです。

妻も今は大変な状態ですがこれは叱らなければなりません。妻はとても反省しているようで、今まで任せっきりで放っておいた自分も悪いところがあり、あまり妻だけは責められませんが、今後はこのようなことにならないように家族全員で気をつけようと三人で申し合わせました。

私は、なんとか気持ちを切り替え掃除を始めました。ゴミを分別してまとめ、袋に入れて、掃除機をかけ、雑巾でふく、あまりにも物が多くキリがありません。全部整理出来るまで一週間くらい掛かりそうです。私は掃除をしながら、妻の体も今このようにためこんだ毒素を一生懸命掃除している最中なのかなあと思いました。そ~っとしておけば外見はなんとかなっているようですが、物を動かし掃除をすればどんどんホコリやゴミが出てきます。妻の体は大掃除の真っ只中ということなのでしょう。

住まいと健康というのも少なからず関係があるのではないでしょうか? 中国の思想に風水というものがありますが、住居の間取りや建物の位地や物を置くなどにより、気の流れが変わり、人間の運気に影響するという考え方です。

私は子供のころかなり田舎に住んでいて、そのころは家を建てる時は必ず、「ほういんさま」という部落で霊能力があるおばあさんなどに家の設計図を見てもらってから家を建てるということがありました。また、家族に病人が出た場合なども、その「ほういんさま」に見てもらって、いろいろとアドバイスを受けていました。私の友人の家では「ほういんさま」の指示で古井戸の上の蓋にある物を片付けたら、病気が治ったなどということもありました。

今回の妻の乳がんが、風水的なものだけで治るとは思いませんが、少しでも影響しているのであればそれを取り除いておいた方がいいと思いますので、家と庭にある物をすべて片付けで綺麗にしておきたいと思っています。

2012年10月10日

[続く>>]

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コメント

またやってきました。いつも、すみません。
私も断捨離してます。二人暮らしですが、荷物はほとんどありません。本当に大切なものを少し。という暮らしです。これは、物だけでなく、人間関係にも言えます。
意外と生きてく上で必要なものて少ないのですよね。あとは、欲と怠惰の塊です。
物がないと、掃除が本当に楽です。だから、いつも綺麗すっきりで、心も穏やかになります。窓は開け風通しをよくし、布団を干すこともおすすめです。


物に頼らない人ほど、心の強い人だと
思ってるくらいです。(物や、肩書きや、ブランドなど)


掃除で変わると思います。

ぬうさんも断捨離をやっていたんですね。
おっしゃる通り断捨離は物だけでなく人間関係や心にも関係してくるんでしょうね。
妻の病気は大変なことではありますが、病気になったことによる気づきがたくさんあります。
これをきっかけに家族の生活習慣や心まですべての事がいい方向に進んで行くような気がします。後は妻の病気が治ればすべて良しです。
コメントありがとうございました。

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