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政治
「反野田」勢力再始動 自民も攻勢へ 首相、内憂外患
野田佳彦首相と距離を置く民主党内の「反野田」勢力が再び動き出した。代表選で首相の対立候補擁立を目指した「民主党復活会議」は10日、代表選後初となる総会を開き、鬱積する不満を爆発させた。首相は自民党の攻勢を恐れて臨時国会を召集しようともせず、内憂外患といえそうだ。
国会内で行われた復活会議の総会に5枚のA4ペーパーが配られた。
「エネルギー政策の不明瞭な閣議決定など重要かつ疑問のある決定を(代表)選挙期間中に強行し、民主党への信頼を失墜させた」
そこには首相への批判がつづられていた。代表選で首相と争った原口一博元総務相は「バンバン除名する政党は日本の政党の歴史でもこの政党だけだ」と発言。首相への批判が収まることはなかった。
この日は「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を慎重に考える会」の会合も国会内で開かれた。
ところが、出席を要請していた関係国との協議を担当する政府代表、大島正太郎元外務審議官は欠席。与党のプライドを傷つけられた「考える会」会長の山田正彦元農林水産相は「大島さんから説明を受けるのが当然だ」と政府の事務方に猛抗議した。それは非主流派の悲哀でもあった。
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