五輪放送、初の赤字 民放各社 CMセールス低迷
産経新聞 9月21日(金)7時55分配信
民放連の井上弘会長は20日の定例会見で、ロンドン五輪のテレビ放送をめぐる加盟社の収支全体が赤字になったことを明らかにした。放送権料の高騰に加え、時差による深夜の放送でCM放送枠のセールスが低迷したのが理由。赤字額は数億円とみられる。NHKと民放でつくるジャパン・コンソーシアム(JC)が放送権料を扱うようになった1984年のロサンゼルス五輪以降、五輪放送での赤字は初めて。
五輪の放送権料はJCが国際オリンピック委員会(IOC)と交渉して契約するが、近年値上がりが続いている。ロンドン五輪の放送権料はバンクーバー冬季五輪と合わせて325億円で、次季2大会ではさらに10%増となる。
井上会長は「感動を伝えられる五輪放送はお金だけで語ることはできないが、赤字にならないよう何とか考えなくてはならない」と述べた。
最終更新:9月21日(金)8時12分