Updated: Tokyo  2012/10/11 02:27  |  New York  2012/10/10 13:27  |  London  2012/10/10 18:27
 

英豪リオ:人員削減へ、新プロジェクト承認も延期

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  10月10日(ブルームバーグ):世界3位の鉱山会社、英・オーストラリア系リオ・ティントは、人員を削減しプロジェクト開発の決定を延期する方針を示した。同社最大の顧客である中国の経済成長鈍化を見込んでいるためだ。

トム・アルバネーゼ最高経営責任者(CEO)は「向こう数四半期の事業見通しについて数カ月前と比較して、より慎重になっている」と説明。「近く主要な新規プロジェクトを承認することはないだろう」と述べた。

リオは今年、既にサービス・支援コスト5億ドル(約390億円)を削減している。金属需要の伸びが鈍化する中、世界最大手の豪英系BHPビリトンなど他の鉱山各社も投資計画を抑制している。中国政府の諮問機関は9日、鉄鉱石価格が来年、1ドライトン当たり100ドルを下回る可能性があるとの見方を示した。今年のこれまでの平均は130ドル。

アルバネーゼCEOは9日、報道機関への説明会で、リオは支出を削減しており人員を減らす方針であることを明らかにした。詳細についてはコメントを控えた。ブルームバーグが集計したデータによると、同社の従業員数は6万7930人。

同CEOは欧州の政策や中国と米国の刺激策導入など「朗報も届いている」とした上で「問題はこれらの対策がいつ最終的にわれわれの市場に効果を及ぼすかだ。指導部の一部の交代後まで刺激策の影響は中国経済に及ばないとみている」と述べた。 

原題:Rio to Cut Jobs, Delay Approval for New Projects as GrowthSlows(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:シドニー Elisabeth Behrmann ebehrmann1@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Jason Rogers jrogers73@bloomberg.net

更新日時: 2012/10/10 08:33 JST

 
 
 
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