前田も高倉同様、自分の内面をほとんど語らないが……。
1971年6月14日、熊本県生まれ。熊本工高で3度甲子園に出場し、'90年にドラフト4位で広島に入団。2年目にはレギュラー、3年目からはクリーンナップに定着。'95年に右足アキレス腱断裂の大ケガを負って以降も主軸として3割を打つこと多数で、'07年には2000本安打を達成。今なお天才打者の存在感を示す。176cm、80kg。
先日放送されたNHKのドキュメンタリーによると、高倉も、本番は原則的に1回しか行なわないそうだ。一度にかけることで、集中力を極限まで高める。鬼気迫る撮影現場の様子が、試合になったらグラウンド内では素振りをしない前田の姿とだぶった。
また、前田も高倉同様、自分の内面をほとんど語らない。前出の担当記者が言う。
「何かあったら、一応聞きに行く。でも、たいてい『そっとしといて下さい』とか、『何もございません』って言われる」
ただし、そんな無口な前田像は、ほんの一面に過ぎない。契約更改のときや、自分が納得できる活躍をしたとき、テレビカメラが回っていなければ、年に数回だが「大演説会」を開くことがあるという。
◇ ◇ ◇
“打撃の求道者”の印象が強い前田だが、周囲には違った一面を見せていた。
グラウンド内でも「今年は変わった」と、広島を見続けてきたOBが証言する。
詰まったヒットでも、顔をほころばすようになった理由は何だったのか。
変貌を遂げた背番号1、それでも“前田智徳のスタイル”は貫き通す――。
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