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全国の「被爆2世」が 初の交流会
10月4日 6時14分

全国の「被爆2世」が 初の交流会
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広島と長崎で被爆した人たちの高齢化が進むなか、課題となっている被爆者の体験をどう語り継いでいくか話し合おうと、被爆者を親に持ついわゆる「被爆2世」の人たちが、初めて全国から集まって東京で交流会を開きました。

東京・千代田区で開かれた交流会には、被爆地の広島、長崎のほか、神奈川や鹿児島など全国各地の被爆2世の人たちおよそ30人が集まりました。
はじめに会の開催を呼びかけた1人で北九州市の南嘉久さんが、「被爆者が高齢化した今、被爆2世として自覚し、継承の旗を立てていきたい」とあいさつしました。続いて2世の人たちから、「2世が活動しないと次の世代には語り継いでいけないので、取り組みを強めるべきだ」とか、「多くの被爆者の話を聞くことから始めるべきだ」といった意見が出されました。
被爆者で作る団体によりますと、被爆2世の人たちは全国に30万人から50万人いるとみられ、九州や中国、それに関東地方などの一部で県単位の組織が作られていますが、全国の2世の人たちが集まって交流会を開いたのは初めてです。
長崎市から参加した柿田富美枝さんは、「多くの2世の人たちが集まり、気持ちを1つにできて、とてもうれしいです。2世が生々しい体験を伝えられるかという不安はありますが、被爆者の思いを伝えていきたいです」と話していました。
2世の人たちは、今後も交流会を開き、全国に活動を広げていきたいとしています。

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