NHK広島県のニュース　広島放送局

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中電に原発計画撤回申し入れ

中国電力が、山口県上関町に計画している原子力発電所の建設予定地を埋め立てるのに必要な免許の延長を、山口県に申請したことを受けて、１０日、建設に反対する市民グループなどが申請を取り下げて、計画を撤回するよう求める申し入れ書を中国電力に提出しました。
中国電力の上関原子力発電所は海の埋め立て工事などが中断していて、枝野経済産業大臣は今月５日に建設を認めない考えを示しましたが、中国電力は同じ日に埋め立てに必要な免許の延長を山口県に申請しました。
これを受けて、上関原発の建設に反対する市民グループのメンバーなど１０人あまりが１０日、広島市中区の中国電力本社を訪れ、延長の申請を直ちに取り下げることや、建設計画を白紙撤回することなどを求める申し入れ書を担当者に手渡しました。
これに対し中国電力の担当者は、「政府が新たなエネルギー政策をどう進めていくのかまだ明白に示されていない。中国電力としては上関原発を重要な電源に位置づけており、国の政策が話し合われている段階では『建設の一時中断』という現状を維持していきたい」と述べました。
市民グループの代表の１人である木原省治さんは、「中国電力は今後の国政選挙で政権が交代すれば原発をめぐる状況が変わると期待し、時間かせぎをしているように思える。事業者として、計画の白紙撤回を決断してほしい」と話していました。

10月10日　19時00分

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