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タクシー運転手が震災の語り部に10月4日 6時14分
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東日本大震災を風化させないため、タクシードライバーが“震災語り部”として被災地を案内できるよう養成する取り組みが仙台市で始まりました。
この取り組みは、仙台を訪れたタクシーの乗客から「被災地を見て回りたい」という要望が多いことを受けて仙台市のタクシー会社と被災地の支援活動をしているNPOが共同で始めました。
3日、タクシー会社で開かれた“語り部”の養成講座には、ベテランのドライバー10人が参加しました。
講座では、みずからも語り部として活動しているNPOのメンバーが講師となり、大きな被害を受けた沿岸部の現状やデータを紹介したほか、被災者に配慮して案内することなど、心構えについても説明しました。
そのあと、ドライバーたちは実際に浸水した地域を回りながら、案内する内容やポイントを確認しました。
さらに地震が起きた際にすぐに客を安全な高台に避難させるため、車内ではラジオをつけ、避難路を確認しながら運転するという注意点も学んでいました。
参加したドライバーは、「これまでは自分の体験談だけだったが、語り部として客観的に話すことを学んだので積極的に生かし、震災を風化させないよう役割を果たしたい」と話していました。
タクシー会社では今後、ほかの会社にも呼びかけて、“語り部タクシー”を増やしていきたいとしています。
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