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宮城 震災後初の大型漁船披露10月10日 15時31分
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震災で使えなくなった遠洋まぐろ漁船の代わりとなる大型の漁船が、震災後、宮城県で初めて完成し、気仙沼漁港で記念の式典が開かれました。
気仙沼遠洋漁業協同組合は、国や県の補助金などを活用し、津波で打ち上げられて使えなくなった遠洋まぐろ漁船の代わりとなる船の建造を進め、このほど「第5八幡丸」と命名した船が完成しました。船の完成を記念する式典が10日、気仙沼漁港で開かれ、齋藤徹夫組合長が「大漁旗をたくさん飾った八幡丸が、落成の日を迎えました。まぐろをはじめ、郷土の食をみんなで囲んで楽しみ、ふるさとの復興につなげていきましょう」とあいさつしました。
「第5八幡丸」は439トンで、船内でまぐろの一部を加工できる設備や消費電力を抑えるためのLEDの照明器具など、最新の設備を搭載しています。
組合によりますと、震災後、宮城県内で大型漁船が建造されるのは、「第5八幡丸」が初めてだということで、気仙沼に拠点を置き、被災した漁業者が共同で利用することにしています。
船主の村上純一さんは、「震災から1年7か月がたちますが、私にとってはあっという間の短い時間で、ようやく漁船の完成にこぎ着けたという思いでいっぱいです。今月中の出港に向けて、怠りなく準備を進めたい」と話していました。
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