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IMF総会 会場周辺は警備強化 / 関係者を食でもてなし

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2012年10月10日


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 IMF=国際通貨基金と世界銀行の年次総会がきのうから始まり、会場となっている千代田区の東京国際フォーラム周辺は警備が強化されています。
 会場となっている東京国際フォーラムの周辺では多くの警察官が警戒に当たり、検問なども行われています。総会にはIMF加盟国の財務大臣や中央銀行総裁、それに民間金融機関のトップなどおよそ2万人が参加する見通しで、警視庁は期間中最大5000人態勢で警備を行うとしています。普段とは違う雰囲気に戸惑う人の姿も見受けられ、通り掛かった人からは「通り抜けできなくなって初めて通るけど、不便」「見に来た。入りたかった」「入れるかどうかを確認していた。どういうものか見たくて」といった声が聞かれました。
 14日までの期間中、周辺道路では交通規制が行われていて会場周辺は混雑が予想されています。

 一方、会場に近い銀座では、日本の食文化の魅力を知ってもらおうと銀座の料理を一堂に集めたフードタウンが設けられています。このイベントはIMF総会のために来日した関係者をもてなそうと銀座の飲食店でつくる組合=銀座料理飲食業組合が企画したものです。会場の銀座スターホールにはすしや天ぷら、すき焼きなど伝統的な和食が並び、日本酒や和菓子も振る舞われました。また、スペイン料理や中華料理などさまざまなジャンルをそろえ、食文化の街・銀座をPRしています。訪れた外国人からは「全ておいしい」「日本酒を飲むのは初めてだけど期待していた以上においしい。素晴らしいわ」といった声が聞かれました。銀座料飲組合の石倉悠吉理事長は「世界中の料理があるということと、もう一つ、銀座の商品にはこだわりがある。日本の魅力は銀座、ということで知っていただければ」と話していました。
 このイベントは、残念ながら総会の参加証や招待状を持つ関係者限定で、一般の人は利用できないということです。

 IMFはきょう、世界金融安定報告書を発表し、安全な資産とされる日本の国債に買いが集まり国内銀行全体の国債保有高が増えていることで、金融が不安定になる恐れが日本で高まっていると警告しました。あすからは仙台から東京へ会議の場所を移し、世界銀行の年次総会などが開かれます。