【北京=香取啓介】中国四川省の臥竜自然保護区で進められているパンダの野生化プロジェクトで「合格」した2歳の淘淘(タオタオ)が11日、自然に放される。国営新華社通信系のネット「新華網」などが伝えた。
人間の影響をできるだけ受けないよう、野生化の訓練基地の全職員がパンダの格好をして接してきたという。発育、警戒心の有無、天敵の識別能力、エサの採取能力などをみて野生化できると判断した。
2006年にもオスの祥祥(シアンシアン)を自然に放ったが、この時は、1年経たずに死んでしまった。野生のパンダは現在、約1600頭という。