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中国大手銀行はそろって不参加
10月9日 6時11分

9日から日本で始まるIMF=国際通貨基金と世界銀行の年次総会に、中国の大手銀行がそろって参加しないことになり、日本政府による沖縄県の尖閣諸島の国有化に対して中国側が強く反発していることが改めて浮き彫りになりました。

中国国営の新華社通信は、8日夜、中国の大手国有商業銀行の「中国工商銀行」「中国銀行」「中国建設銀行」それに「中国農業銀行」などが、9日から日本で始まるIMFと世界銀行の年次総会にそろって参加しないことになったと伝えました。
そのうえで、「日本政府による一方的な挑発で日本との関係は氷点まで冷え込んでおり、今回の不参加はその証拠の一つに他ならない」とする中国商務省の見解を伝え、不参加が日本政府による尖閣諸島の国有化に抗議するものだとしています。
さらに、不参加を決めたのは、時価総額が世界最大の「中国工商銀行」をはじめ、世界のトップ10に入る規模の銀行などだとして、IMFが年次総会の成果を憂慮していると指摘し、日本をけん制しています。
中国政府は国際社会の批判を避けるため、年次総会に財政省や中央銀行の幹部は出席させるものとみられますが、大手銀行はそろって参加させないことで、日本政府による尖閣諸島の国有化に対する根強い反発を改めて示しています。

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