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IMF総会 中国財政相ら欠席10月10日 12時19分
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日本で開かれているIMF=国際通貨基金と世界銀行の年次総会などに出席する予定だった、中国の財政相と中央銀行のトップがそろって欠席することになり、日本政府による沖縄県の尖閣諸島の国有化に、一段と強い抗議を示すねらいがあるものとみられます。
IMFなどによりますと、欠席することになったのは中国の謝旭人財政相と、中央銀行「中国人民銀行」トップで閣僚級の周小川総裁です。
謝財政相と周総裁は当初、IMFと世界銀行の年次総会やイベントに出席し、演説などを行うことになっていました。
周総裁の欠席の理由について、IMFは「総裁のスケジュールのためだと連絡を受けた」としています。
ただ、中国側はすでに、日本政府による沖縄県の尖閣諸島の国有化に反発して、すべての大手国有商業銀行が一連の会議への参加を取りやめていて、新たに閣僚級2人の欠席を決めることで、日本政府に対し一段と強い抗議を示すねらいがあるものとみられます。
今回の年次総会は、ヨーロッパの信用不安対策や世界経済の回復に向けて重要な会議となっているだけに、中国の対応は批判を招くのではないかという見方もでています。
藤村官房長官は記者会見で「現時点でIMF=国際通貨基金や世界銀行から公式な発表はされていないが、仮に出席しないとすれば、東京での総会は重要な会合なので誠に残念だ。いずれにせよ日中間の経済的な交流は重要で、日本としては大局的な観点から意思疎通をはかっていく考えだ」と述べました。
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