学術研究施設
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「あんな風にしていると、オキシは小動物のようで???なんだけれどな」
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?????オキシと魔技生???????
「?????」
僕は、早速本題に入ることにした。
リテラは、赤く大きな瞳を輝かせ口を開いた。これは、マニアが知識を語るときに陥る現象だ。話は長くなりそうだ、僕はそう感じ、覚悟を決めた。
「????」
そう説明する。そして、さらに????について語りだした。????ことなど、端的に聞くことができた。
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……研究熱心というか、この人、研究のためなら何でもやってしまう人なのか? 好奇心が猫を殺しちゃったんだね……きっと。
★好奇心は猫をも殺す★
英語の諺Curiosity killed the cat.の訳。
猫には9つの命があるとされ、そんな猫でも、興味を持って色々首を突っ込むと、命がいくつあっても足りないということ。
好奇心もほどほどにしなさいということの喩え。
自分も、死なない程度に、興味を持ちたいとおもいます……
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???だの??????だの、ロゲンハイドにとってなじみがない単語が大量に出てきて、もはやオキシが何を言っているのかわからなくなるのだ。
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思い出すのが面倒なだけで、記憶力はいいのだ。
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★人間は、善か悪か★
自分は、二択を与えられた場合、三択目を選ぶ事に定評があります。
「人間は、善か悪か」と問われれば、どちらも、選びません。
人間は、善とか悪というより「欲」だと思っている人間ですから。
自分の中の何かの「欲」を満たした結果、その社会においての尺度で善か悪かがついてくる。
何も教えられてこなかった子供は、「欲」に忠実です。善も悪もない、そんな感じかしら。
動物は「善」や「悪」を定義して、行動しないですから。
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自分と同じところを、共感しあい、自分に無いものを補い合う。
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オキシは、熱中しているとき、邪魔する人間は人扱いしない節がある。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「あぁ、でも、今日も無駄な時間過ごしてしまったな」
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
?????は、壁にあいている穴を覗く。この穴は、オキシが開けてしまったものだ。障子に穴を開けるという行為と同じような、子供の悪戯の部類である。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
化学実験(笑)
好奇心の赴くままに、魔術書に載っている薬品を調合していた手を止めて、???
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
常に疑問が浮かぶのは、その話題が終わった後なのだ。今更その話題をぶり返すわけにもいかず、諦めることが多かったのだ。
特に何かに熱中している時は、会話するという行動の優先順位は低く、その会話に対しての答えを導き出すのに時間がかかってしまう。時間は有限で世界はせわしなく進んでいるので、わざわざ反応が返ってくるまで待つと言う人は稀なのである。
★★★★★★★★★★★★
男だ、女だとか。
「ところで、オキシは男なのか女なのか?」
子供のうちは男と女の区別がつきにくい種がいる。
「男か女か」
オキシ、酔っ払いに胸をもまれる。
「やわらかい……女だと?」
「はぁ……生物学的には女だよ。自慢じゃないけれど、約0.4kgはあるんだ」(あとがき。注:Cカップで0.48kgくらい。Cカップ300g以上。)
ぼそっと言う。
揉める程度の平均的な胸はあるつもりでいる。普段、白衣といった体の線がでにくいものを着ているので、体格が分かり辛い。
ため息をついたのはオキシだった。
「で。ご感想は? 変態さん? それで気は済んだ?」
微笑んでみせた
「それとも、そこにある丸パンでもつめておけば良かったかな? あのくらいの大きさなら、こんな服でも出るし、丸パンの弾力は丁度言い硬さだからね? なんなら、君につめてあげようか? そして、この町を1周するといい、みんな優しい優しい生暖かい目で見てくれるよ、よかったね」
キセノン。オキシは女であることに、>>>>聞くに聞けなかった疑問が解決>>>>そして、少し安堵感的な何か
「女だったのか……」
>>>>>いる?
「あ~、それオキシちゃんに言うとすっごく不機嫌になるのよ。ちなみに、女の子らしいわ」
「なんとなく分かるな~、俺も昔はよく女の子に間違われてコンプレックスだったもの」
>>>>>>
聞こえてますよ。ばっちりと。
「……女だろうと男だろうと、別にどっちだっていいだろうに。それに、仮に僕が今、女であるとか、男であると言っても、どちらにしろ君たちは首を傾げる……もう、その反応は良いんだよ! まったくどいつもこいつも!」
>>>>>>>>>オキシの機嫌が急激に悪くなる。>>>>
★★★★★★★★★★★★
「僕は男に興味はない」
「それならば……」
「これならどうかしら?」
「……女にも興味はない」
「もう、あなた、見かけだけで性別分からないんだもの」
「別にどちらでもいいだろう? 君には関係ないよ」
「関係あるわよ、愛し合えないじゃない」
「……僕は『君』に興味がない」
「そんなこと言わないで」
「……ん?」
オキシ、何かに気がつく。
「……いや、興味がないといったら嘘になるな」
「あら、興味がおあり?」
「興味津々と行っても良い。どうやって性別を切り替えている? そんなに早く変化が起きる? 君たちの種は<<<<<<」
きらきら~フォスたじろぐ?
口調は変えないことにしよう。
長く同姓の元にいると勝手に変化してしまうが、気力でどうにかしている。わたしは男であることを望んでいるがな。それにしても、久々に>>>>>>転換>>>>した。
「まだ、あなたは成熟していないから、どちらの性になるのか決まっていないのかしら?」
成人してから性が定まるものもいるのだ。オキシはまだ幼く見えるし中性的でもある。もしかすると、まだ定まっていないのかもしれない。
「まだ、愛を語らうには、早かったのかしらね~」
「僕はそういう……」
そのような種族ではないと言いかけて、思い直す。
「確かに、僕たちの種は大人になる時に性の特徴が顕著になっていくし、それにそれを過ぎないと子は作れないね」
生まれた時から性別は決まっているし、自分はもうとっくに<<<二次成長期はとっくに終わっているが、それは言う必要はないだろう。説明不足だが、嘘は言っていない。
「やっぱり、早かったのね」
勝手に勘違いしてくれた。
「でも、愛し合えなくても、かわいがるわ。大人になるまで育ててさしあげますわ」
「……それは困るな」
そもそも、この世界で子を成せるかどうかわからない。この世界では、魚族と哺乳族のように、人型であれば種を超えて子を成しているが、地球というそもそもの成り立ちが異なる己の遺伝子が接合できるのか疑問なのだ。
無視
もはや見て見ないふりをする>>>>>>他人の振りをするように、オキシは違うことを勝手に考え始めていた。
「まだ何か用?」
オキシはそう口を開いたものの、気持ち的にはすでに断わることは決定していて、さっさとお引取り願おうと思っていた。
★★★★★★★★★★★★★★
変人扱い。排除されない、病院送りされない
外見が子供のようであるというのに加え、人に危害を加える人物ではないという信用を勝ち取っているからにすぎない。
★★★★★★★★★★★★
「……邪魔するな」
???をちょいと見やりオキシが発したのは、その一言だけ。
「邪魔をしているのよ」
立ちはだかる???は、?????言い放つ。
オキシは不機嫌そうに???。
「?????僕は???君の邪魔に答える義務はないよ??君に邪魔される覚えはないよ???」
「私にはあるの」
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「おなかに、エネルギーたまっているからいらない」
「いや、食べなさい。成長するためには必要な儀式だから」
「儀式って何だよ、儀式って。仰々しい」
これだから魔術生(魔術師)は。
「それならば、あなたは機械ですか? エネルギーがたまっているなどと、魔蓄器 でも積んでいるのですか?」
これだから魔技生(魔技師)は。
「……ごちそうさま」
オキシは、ほんの少しだけ食べて、食卓から逃げようとした。
「あなたは、もう少し食べなさい」
「君はもっと食べなさい」
これだから不摂生は。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ドアも半開きで、鍵もかけずベットに一直線。倒れこむ。
「あぁ、また、こんな変な時間に寝ちゃったよ。相変わらず無用心なんだから。襲われても知らないよ~」
ロゲンハイドは部屋に鍵をしっかりかけに行く。いくら人がいない緑の砂漠真っ只中にある小屋とはいえ、安全とはいえないのだ。
「もう、もう少し自分が女の子だって言うこと自覚してほしいよ」
ロゲンハイドはいつものように部屋に簡易結界を張る。侵入者が入ってきたら水の檻に閉じ込めるのだ。
「もう、オキィシはおいらがいないとダメなんだから」
★★★★★★★★★★★★★★★
自分の故郷? そんなものが『この世界』にあるのなら、ぜひとも行ってみたいね。
(故郷が滅んだと勘違いされる台詞・笑)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
生物に心惹かれるのは、自身も生き物である証拠
生物に心惹かれる、自分も生き物なんだ
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
その部分には、まったく興味がない。
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どこか遠い世界に入り込み、深く深く浸りきっている。
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「困ったときは、とにかく醗酵させよう」という人がいたなぁ。
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「人に見えないものが見えて、困ったことはあまりないなぁ」
そもそも微生物は見ようと思って見ているものであって、見えてしまうものではないし、他人が見えていようがいなかろうが???????あんまり気にしたことはなかった。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
平時は、案外冷静に計画を考えます。
暴走時は、思い立ったら即実行、思ったままに行動します。
相反する性質が入り混じり成り立っている。
だから今は町でおとなしく日常をと思っていても、やっぱり抑えられなくなって突然、非日常世界へ行ってしまうかもしれない、そんなやっかいな性格。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
詭弁が通用するかわからないけれど私の知識を総動員して乗り切るか……失敗しても死にはしないのだ。
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X線を使う顕微鏡もあるので、がんばれば暗視はおろか、宝箱の中身の透視もできるかもしれない
骨折れているよ、とか、この中に入っているものとか、刃物入ってる!とか。(←使わなくてもいい)
暗闇を見ようとするときに写るノイズは、実は魔力?魔素?の流れ。オキシは、力の流動を見ることができる。
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いもむし食う。涙出てくる。
決して、まずくてとか、気色悪くて>>>>>>>>ではなく
「あ~、ソースとか、カツオ節が欲しい」
たこ焼きの味。
「カツオ節の作り方は、なまじ知っているだけにくやしい」
材料の魚も、醗酵を手助けする微生物も持ってはいない。
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「……それは、ほめているのか?」
「ほめてる、ほめてる、最大級に僕は賞賛しているよ」
よくはわからないが、オキシは瞳を輝かせて>>>>>>>>悦ってる。
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僕の観察の邪魔をするやつは、魔物だろうと神だろうと許さない。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
お前が食った科学者という生物は、>>>>>>往生際が悪い、類語>>>>>んだよ。
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「あはは、オキシさんって本当に不思議な人です」
オキシからすれば、この世界の全てが不思議であったのだが、???。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
地面においてある採集用の容器。箱ビン。まるで魔術の道具のよう。ファーブル6p110
薬品や道具の変わりに魔力を操作して、切ってみたり、印をつけたり。ちぎって与えて変化を見たり。
「うふふふははははは、見つけた! とうとう、見つけた!」
足元の<<<<<<を見つめていたオキシは、急に声を上げ<<<<<<<。そして、ガラスのケースに、<<<崩さぬよう<<<<<を魔力でそのままの形を保存したまま<<<<<<<丁寧に<<<<切り取ると、ガラスのケースにいれた。
「くくく、魔法ってすばらしいね」
採取するとき、崩さずにそのままの形を<<<<<
「あいかわらず、細かい作業は得意なんだねぇ」
ロゲンハイドは
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いつでも>>>見えている世界、どこでも>>>>>>>見ていたい世界>>>見ている世界
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「僕にあるのは自分の好奇心を満たすだけ。これが邪魔されない限りは別にどんな事象も興味はない。今はこの赤い花に夢中」
「君はいつも何を見ているんだ? そこに何がいると言うんだ?」
「君には関係ない。そしてさほどそれに興味も無いだろう? そもそも、僕は人間として壊れている自覚は在る。僕の頭がおかしいのは君も分かっているだろう? そういうことだ。おかしな僕は君たちの見えないものに夢中になっている。ただそれだけ、そういう事実があるというだけだ」
僕の興味の対象は、彼にはない。今興味があるのは、さきほど彼が持ってきた植物だけ。
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こうした時のオキシの切り替えの速さは、感嘆に値する。
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このままでは、それは限りなく続きそうだ。
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講釈をはじめた。この状態になったら、一通りしゃべらせた方が良い。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
オキシがさらに喋り続けようとした時、待ったをかけるものがいた。
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続けざまに<<<<休まず<<<止まらない。>>>>声がうわずる>>
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「僕はただの偏執者さ」
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どういう経緯でその結論に至ったのか、思考が知りたかった。
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オキシの熱中状態。「恍惚、興奮、陶酔、意気揚々、没頭、めもくれず」の類義語
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何かと考える。
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「ところでお前、オキシは知っている?」
「知ってる、ひょろひょろしていて、周囲が見えていない。でも、<<<<>>で苦労している」
「悪かったね、奇行を繰り返している上に、小さくて存在感なくて」
噂をすれば影。本人がいた。
「君がキセノンの弟でなければ、蹴っていたよ」
その言葉とは裏腹に、もうすでに体は動いていたのだが。
「何も蹴ることは無いだろう?」
「どうせ、痛みも何も感じてないくせに……」
なにせ微動だにしていないのだ。
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「相変わらず、時々、難しい話をするなぁ……」
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魔法という物理法則などを完全に無視した理解しがたい不可解な現象を何度も見ていたはずなのに、オキシは完全に失念していた。
魔法が存在する異世界において「???」という図式が成り立つのか、と問えば導かれる答えは勿論「否」である。目に見えるものが全てであるとは限らないのだ。
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オキシ、サソリに無意識の苦手意識が生まれている。「なんか苦手だ」
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「早く忘れるためには、何かこう、少しでも何かした! という安心感を得られるような……」
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「故郷に帰りたいとは思わないのか?」
もともと人間関係に対してあまり興味が無いオキシは、>>>>????家族関係も無関心なのだ。故郷を懐かしく思うほど、愛着があるわけではなかった。>>>>
「キセノンは帰らないの?」
質問返しである。
>>>>>>>>
「仮に帰りたいと思っていても帰れないんだけれどね。遠いから」
距離的な問題ではなく、>>>次元空間的な問題で。
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まぁ、記憶喪失じゃなかったとしても、言動、行動全てが理解できんのだが
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キセノンは、たまにオキシにトルゥヨを渡す。出先の贈り物を買ってくる。(食べ物)
「ちゃんと食ってるか。珍しいの買ってきたから食え」
「……いつも、ありがとう」
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「つくってよ」
「いやいやいや、????はこの魔動車つくれる? 作れないでしょ? それとおなじだよ。皆が皆それを作れるわけじゃない」
その説明をするのはたやすいが、興味のない人にとっては、退屈極まりない。電子レンジを見て、それがどういう原理で、何で動いているのかを、気にしないのと同じである。当たり前のように使っているので、疑問にも思わないくらい生活の中に溶け込みすぎているのだ。
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時たま子供らしからぬ難しげなことは言うが、あのくらいの年頃ならば<<<<ちょっと難しいことをいいたくなる年齢でもあるのだ
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オキシは魔術師にあう。言語翻訳の魔法がかかっているね。まるでのろいのように、魂の奥深く根付いているのだ。
「あぁ、話す時、人の顔なんて見ないから気がつかなかったよ」
確かにその魔術師の言うように、認識する言葉の音と唇の動きがまったく合っていなかった。まるで吹き替えの映画の
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世の中には、仕掛けを知ってしまうと、期待していたほどではなく「なーんだ」で、終わってしまう事が多い。
手品師が仕掛けをばらしたくない気持ちが身にしみて良く分かる瞬間である。
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科学は不思議に対して、疑問に思うことから始まる。疑問を持たない科学者は偽だとも思っている。もちろん自分の信じる説を貫く信念は大切だが、都合がいい現象を信じるのなら、宗教の教えや奇跡でも信じていればいいのだ。
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子供のようではあるが、子供にはなれない大人。子供のように純真には戻れない。
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頬にかかる髪を???いつものように???手で耳のうしろに?????しぐさをして、
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オキシは紐に通してある硬貨をひとつ取り出した。穴空きの硬貨は、こうして種類別に紐に通して輪におけば、袋の中でも、ばらばらになることもない。
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薄明るい灯が照らしている地下室で、オキシは膨大な量の資料と本に埋もれながら????をのぞきこんでいた。?????が降りてきても、全く気づいてない。
「あいかわらず、?????」
このままでは恐らくいつまで経ってもオキシは動かないだろう……????は声をかける。おそらく声は届いているだろうが、無視。
????わずらわしそう??に顔をあげるオキシは不機嫌そうに???を見る。
「すこし休んだらどうだ?」
「大丈夫」
「????」
「……」
答えはなかった。
「じゃあ、?????はどうだ?」
買って来たのだ。
「今は……いらない」
少し興味を持ったようだが、??????再び?????に向き直ってしまう。
????はため息をつく。
リンゴやカンテンバイチなど分からない単語はあったものの、地方によって物の名前が異なるのはよくあることだ。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「微生物狂なめるなよ」
白衣のポケットから、容器を取り出す。それをいくつか割る。
中から粘菌。
「粘菌は答えを求めてさまよう知性。彼らはえさを食べ成長し、すべて光を求めつき進む」
彼らは暗闇に生き、光の下に死に絶え、新たな命を生むのだ。そのために、彼らはどんな複雑な迷宮も満たし、そして最短距離でそこに到達するのだ。
今はまだ小さいが、もう少し成長すればつかまるなり、乗るなりして移動することもできるのだ。
オキシは粘菌をすくいあげる。ここには栄養は少ない。自身を養分としてささげる。運んでもらうのだ、少しくらい提供してもかまわないだろう。多少溶かされる痛みはあるかもしれないが、どうせ再生するのだし。
今、ここに外へ出るための共生関係が成立した。
「僕は、この粘菌の群れの動きを見ていればいい。いつか彼らはその道の最短を導き出すのだから」
この難航不落といわれた???地下迷宮??から脱出するよ。
「次にやつにあったときの顔が楽しみだ」
★
なろうに連載されているとある小説で、悪魔のような黄色い物体を使って魔物を倒すというのを読んでしまったこともあり、自分もそれを使っての魔物退治のシーンは書いてはいたのですが、なんだかそれに引っ張られそうで、その戦闘シーンは保留にしてしまったのですよねぇ
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
男にしなかった理由。
癇癪持ち(観察の邪魔をされた時に出現)で、通り魔の遭遇に怖くて泣いて、そんな風にわりと気軽に感情を表に出しちゃうのは、なんとなく男というよりは女のほうが、違和感なくやりやすいかなと。
そして最大の理由は、自分と同じ性別は書きやすいからかな……
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「彩り豊かな生命の
赤、青、緑色のきれいな金糸の縫い目。
きらきら
きらきら
綺羅星のきらきら菌糸。
苔灰石のきらめくように
繊毛の結晶体は
はがれる雲母。
白雲石の鋭いように
水に輝く大地は
うたう繊毛。
ふさふさと
ふさふさと
白いふさふさの毛玉
ゆれる菌枝は、金の枝。
忘れられた片隅のチーズの画布に
ひっそり暮らす芸術家の
とてもきれいなイシの
こどくなこころ
霰のいしのこころ。
からから、
からから、
機械を奏でる菌の意図。 」
オキシ自作の「かびがはえた」の歌である。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「午後のマドロミ、あおみどろ。
青い空に、青い泥。
流れる泥に、あおいどろ。
風に揺らいだ、泥の中のあおみどろ。
泡に浮かんだ、夢の中のまどろみの。
すべては、どろの、みどりいろ。
どろどろ、とろけて、夢見泥。
泥にまみれた、青味泥。
青色を塗りたて、青塗。
どろに、どろどろ、とろけて、みどりどろ。
みどろの、どみろ、みどりいろ。
みどりの、みどろ、あおみどろ。
どろどろ、みどろ、ゆめのなか。
まどろむみどりはあおみどろ」
オキシ自作の「アオミドロ」の歌である。
「今歌っているあれは、絶対にオキシが作った歌だな……」
「どろどろ言っているもんねぇ」
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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