★妖精の誕生★
つぼみをゆすってみた。開くと中から、青い羽を持つ妖精が飛び出した。4枚の羽を蝶の様にパタパタと動かして飛んでいる。
「しっかし、花から妖精という生命体が……この世界の生態系ってどうなっているんだろう」
色々落ち着いたら、ゆっくり観察してみるのも、楽しいかもしれない。
この事実を知って、僕はこの庭園を歩いている時に、膨らんだ花を見かけると、揺するのが楽しみの一つになってしまった。
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霊を食べる精、精霊
妖しいものを食べる精、妖精
オキシは、動物というより植物……いや妖精っぽい。やつら森の霞を食べるんだ。
霞、仙人っぽい。
せんにん?
霞を食べて生きる人のこと。
妖精と同じだね。
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フォスファーラス(実は亜人の一種で「緑の砂漠」生まれ)
花から生まれるのが気楽な妖精種。フォスファーラスは大樹から生まれた樹木種。イメージは「ぎんもくせい」&「きんもくせい」
状況によって雄にも雌にもなれる種族。
「ふふ、美しいものに声をかけないほうが失礼だろう?」
長いときを生きた樹のフォスファーラスと、長いときを生きたフェルムはいつしか知り合った。
フェルム 拙者『拙者は、こが地に古きより住む精霊なり』『きゃつは』
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精霊は魔力の塊。
ロゲンハイドちゃんのような感じの魔力の塊を作ったけれど、やっぱりそれだけじゃだめかぁ。
試験管の中で、アミノ酸からたんぱく質を作っただけで、生命にならないのと一緒。
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「あの森にはね、黒いのがいるの」
「でね、白なの」
「じゃあ、|灰色《???グレー、読み??》でいいじゃん」
「そうだね」
そんな理由で、妖精たちからオキシは「灰色」と呼ばれている。
妖精たちがお互いに色で呼び合っているせいもあるだろうが、名前を名乗ったところで、気ままな妖精たちは覚えてくれない。
白衣をまとい
黒髪をなびかせて、
緑の森は
それはともかくとして、問題なのは別にある。
「どこが灰色だ!」
妖精に案内される人の多くがまず口にする言葉である。
「僕もそう思いますよ。で、こんなところまで何か用ですか? |???ネオン(仮)??《みどり》さん」
妖精たちに、緑色が来ると言われていたので??
★★★★★★★★
「まぁ今は、機嫌がいいからそんなことはしないけれど。僕は気分屋で邪魔されるのが
嫌いなんだよ。自分ではどうすることも出来ない癇癪もちだから、だからロゲンハイド
、気をつけるんだよ」
「うん、気をつける。ごめんね~」
妖精
「こっちこそ、迷惑をかけるからごめんな」
★★★★★★★★★★★
もうお昼はとうに過ぎた。しかし、誰もオキシの邪魔をしない。いつもは、ほんやりとおとなしそうに見えるのだが、見ていることの邪魔をすると、>>>怒り出すのを妖精たちは知っているのだ。
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「精霊の本能というやつなのだろうか」
本能に組み込まれた能力。
おもに生存に関すること。
これは食べられない、これはこういうやり方で食べると良い、誰に教わったものでもないのに、生き物たちは生まれたときから、欲しいものを見分け、得るための技術を身につけている。
>>>>>「ファーブル2あたり?」 昆虫の本能。
人間が知識を欲するのも、本能に近いかもしれない。理由は分からないが、好奇心のままに知識を欲する>>>>>>>>まだ解明されていない謎。>>>>>>
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