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   作者:榎崎 晴貴
8 書物:『リアル怪談』
読んだ本についての感想だよーん(^з^)



光文社から発行されてますー。


『リアル怪談』
阿刀田高 編

ですー。


「奇妙にこわい話ベストセレクション」って書いてありますー。

“寄せられた「体験」” とも。





・・・んでも、何か、後書き読んだら、実体験募集した訳じゃないんだってー。

いや、実体験の話もあるらしいけどね。









詳しいあらすじは書きません。
面倒臭いからw

感想だけを書き殴って行きます。
長いですよぅー↓

(因みに、各作家の方々が寄せられた投稿を物語調の文章に直しています)







01 わたしの足音 (文章:松本直美)

主人公、今年で三十路かよー。

「1998年刊『奇妙にこわい話』収録」って最後のページに書いてあるから、今となってはもう・・・(゜Д゜)

ウチの母親より年上かっ!





主人公がエレベーターに乗ったら、1人で壁の方を向いて乗ってる50歳くらいの女が居たんだって。

入り口から後ろ向けば、ただ、壁。(マンションだもの~♪)


女性は微動だにしない。主人公が降りても、体ごと壁を向いたまま。



(こんな面白いオバハン居たら、声かけちゃうわー。私だったら)







部屋に帰り風呂に入った主人公は、冷蔵庫に牛乳が無い事に気付き、コンビニへ。


再びエレベーターに乗ろうとしたが、急遽ルートを変える事に。


何故ならそこには・・・あの女性があの体勢のままで、未だにエレベーターに乗っていたから。




(余談。牛乳が無い事の条の文章表現に吹いてしまった。

「私の喉は習慣で、こんなにも牛乳を欲しているというのに。」 ってw

吹いたわ。

何もこんなエロテイックに表現しなくてもw

面白いなー、この作家)




主人公は結局、階段を使う事にする。



・・・で、終わり。


私だったら話し掛けちゃうw



若しかしたら考え事してたのかもしれんよ?
はたまた精神異常者だったのかもね。

絶対幽霊ではない。

何となーく、実話っぽい雰囲気。









02 透明なネズミ (文章:おかだえみこ)



戦争時代。
終戦間近。


近くに住む子持ちのドイツ人の夫人が持ってきたちり取りの中のゴミに、透明なネズミの死骸が入っていた、という話。


戦争をしていた当時は、自治体の職員が不足していた事・爆撃が激しくなってゴミの処理どころでは無かった―――という理由から、各家庭のゴミはゴミの穴に捨てられていた。


やがては誰かがゴミの上に土をかける。

透明なネズミも、やがては土に埋もれて見えなくなった。



・・・で、終わり。







透明なネズミ・・・怖いわー。生のネズミですら見た事ないですけど。


死体を扱いやすくする研究が行われていたとか・・・?
欧州の人は考えてる事が残虐過ぎる。



それにしても・・・この作家、表現が大袈裟過ぎじゃないか?


ドイツ人の奥さんの子供についての表現。



「二年生の女の子が日本人の五年生くらい、五年生だという長女は大人なみの身長。」


ってw



「子供が三人いた。」

って書いてあるけど、その内の二人の事しか述べてない。



小二で140センチ超してるんかー。
怖いよー。


小五で150・160センチ以上あるの??
何かホラーだわ。


どっかの国で、14歳で二メートル超した男の子いたよね。

それは男の子だもんなぁ・・・( ̄~ ̄) って思ってたけど、

女の子でそんなにデカくなるもんかね??


これ、実話なのかしらん。






03 帰って行った遺骨 (文章:長野 辰)



函館の墓から、鎌倉の墓へと両親の遺骨を移す。


やっとのこと鎌倉の家に着く。翌日、霊園に行き、お寺で供養して貰った後、遺骨を移そうと「骨の土」の詰まった壺の蓋を開けたら、壺の九分目まであった「骨の土」が、綺麗さっぱり無くなっていた・・・。


(長い年月を経た骨は「土」へと化しており、掘り返した時、骨の原型は微塵も無かったと云う)



・・・で、終わり。





似たような話、幾つも聞いたことあります。


嘘話のように聞こえます。

私、幽霊とか全く信じてませんし。


遺骨が海を越えて―――なんて。

嘘だぁ(°∇°;)









04 一瞬のひかり (文章:佐野祥子)



阪神大震災の話ですね。


震災の前日に奇妙な体験に遇い、主人公はその体験を、その直後に死産した子供が「気を付けて」と云う意味で教えてくれたんじゃないか・・・


と、今でも信じている―――――



・・・で、終わり。





主人公の思い違いだと思うけどなぁ、私は。


ってか、付ける筈だった名前に吹いたわw



大矢(だいや)ってw


DQNネームじゃないのー。





「本来四月に誕生する予定でしたので、ダイヤモンドの原石のように強く、磨けば光るようにと考えていた名前です。」


って言われてもーw


私、ここで笑っちゃいましたわw


主人公、31歳の専業主婦なのに、頭軽いわー。









05 膝の上の猫 (文章:嶋田亜矢)



猫に話し掛けたら「はあい」と返事をした。


偶然ではない。


それからもずっと、話し掛ける度、その猫は、まるで人間のように「はあい」と応えるのだそうだ。



――と云う聞いた実話みたいな話を、小説家の主人公が、パソコンに向かって打ってる。

友人から預かった猫を膝に乗せ、もしかしたら、この猫も―――目を合わせて呼び掛けたら、「なあに」と返事をするんだろうか。

なんて、考えながら。





・・・で、終わり。





猫は喋りません。


滑舌の悪い猫が「はあい」と鳴いてるだけです。

本人(猫)は、にゃあ、と言ってるつもりです。
返事をしたつもりは無いです。


若しくは、その猫を飼ってる人達の聞き違いでしょう。
(猫は職場で飼われてます)


知り合いに猫を数匹飼ってる人がいますが、喋った・人間みたいな返事をした――なんて話、聞いた事ないですよー。


嘘話・・・?









06 ひかり (文章:浜口麻衣子)



あたしあたしあたし~♪

あたし口調で主人公が語ります。

(この口調うざいわー。自分の事「あたし」って言う女、屑しかいない)





一人っ子の主人公。
高二、十七歳。

両親に我が儘を言って、ハムスターを飼って貰う。


自分の部屋にケージを置き、(両親に自分で世話をしろと言われたので)自分で世話をする。

ハムスターの名前は「ひかり」。


最初は純粋に可愛がっていたが、段々、異常な程執着し始める。


ひかりが死んじゃったらどうしよう・・・

ひかりが死んだら、あたしも後悔で死んでしまうわ。


そんな事を毎日思って世話をする内に、とうとう精神崩壊し、主人公は自らの手でハムスターを殺してしまう。

その後には、自分の両親、恋人までも―――――


彼女は今、精神病院に入院している。





・・・で、終わり。





主人公テラキモス。


女の一人っ子は頭おかしい。

いや、現実の女の一人っ子は本当に頭おかしいよ。

友達にそういう女いたけど、世間とずれてます。
まさに社会のゴミです。




文章読んで思ったけど、主人公の考えてる事事態が自己中だわ。

「あたし」口調効果で余計、キチガイ人間なのが伝わって来たわ。


温室育ちの豚女?



ってか、人を三人も殺したら、病院じゃなくて刑務所でしょ。

死刑よ死刑!





この投稿、嘘話でしょ。









07 ある野球少年の死 (文章:松永秀樹)



野球少年N君が、仲間と野球練習後、グラウンドにバットを投げ出したまま、自転車に乗って家に帰ろうと向かっていました。


片付けに残った一人の仲間が、投げ出されたバットの存在に気付きます。

N君は、いつもなら、何よりも先に、自転車の荷台にしっかりとくくりつけて、大事に持って帰るのに―――


変に思った仲間。


けれど、まだ追い付くと思い、N君が向かった先へと仲間も向かいます。

N君は勢い良く自転車をこいでいました。



仲間は大声で呼び掛けます。
「グラウンドにバットを忘れている」―――と。


振り返ったN君はこう答えます。


「もう使わないから」


その一言だけ言って、再び前を向いて走って行きました。



その直後に、交通事故に遭う。


首の骨を折り、即死でした。





・・・で、終わり。




N君は自分の死を知っていたのでは? と、文章は解決しています。


現実的には有り得ないよー。


若し、人が自分の死を予測出来るのなら、それを回避しようとあらゆる手を尽くす筈だもの。

死人は減る筈だもの。


輝かしい青春を謳歌していた小学生のN君が、自殺同然の行為を自らする訳も無い。



御伽的な嘘話?









08 映画館の女 (文章:榊原きよ)



文章書いた作家、「さかきばら」さんって云うのですが、「さかき」の部分の変換が出てこない・・・。

これと似た漢字です。

残念ながら、私の携帯じゃ変換出来ませんでした。







たまたま入った映画館には、主人公一人だけだった。


映画の半分が過ぎた頃、一人の女が現れた。


大きなマスクをした髪の長い女で、席は自由過ぎる筈なのに、何故か、主人公の(通路をはさんだ)左隣に座った。



映画も山場に差し掛かる。

すると、女は立ち上がり、出口の方に向かい始めた。

そちらのドアに近いトイレに行くのだな、と主人公は思った。


だが、女はいきなり向きを変え、迷いも無く主人公の方に向かって来た。

その瞬間、主人公はほぼ反射的に飛び退いて、女が向かって来る方とは逆のドアから廊下に出た。





・・・で、終わり。





こういう格好した女、現実的には居そうだけどな。
こんな奇妙な行動はしないだろうがw


女は廊下までは追っては来なかったらしいですー・・・けど、私が主人公の立場だったとしたら、受付の人に言っちゃうわー。

不審者いるお(°∇°;)





ってか、映画館に一人っきりって状況自体が有り得ないでしょ。


小規模な映画館で、どんなに空いてても、3~4人はいる。








こういう話系の主人公って、どうして「人に話す」って事をしないんだろ?




嘘話でしょ。映画館に一人っきりとか有り得ないわー。









09 髪の毛 (文章:田中志保)



十八歳の冬、京都へ旅行に行った主人公。


三泊四日の旅。


事は最終日に泊まったホテルで起こる。



不運な事に主人公はジャンケンで負け、二段ベッドの上に寝る事になってしまう。

天井がすぐそこ―――――




その夜、夢を見る。



天井に張り付く女の顔。


歳は三十歳位、やつれた顔―――――腰よりも長い髪。




顔に髪が落ちてくる。


プツリ、プツリと―――――



女が自分の髪を抜いている。


それが主人公の顔を覆っていく。




段々、息が出来なくなってくる。

そこで、主人公は失神した。







やがて月日が経ち、主人公は結婚する。


偶然な事に、主人の実家は、あのホテルの真向かいだったのだ。





そして、主人公はある事に気付く――――――



鏡を見ていた、その時。



やつれた、髪が腰まで伸びた自分の顔が、


十年前ホテルで見た、



あの女の顔に余りにも似すぎていた。









・・・で、終わり。






あの時見た顔は、未来の自分の顔だった、ってオチですね。





それにしても京都に旅行かー。
良いですね。

私もグルメの旅とかしてみたいわぁー。




この話、最後の自堕落な文章が好きだ。

嘘話だろうけどねw








10 孤独 (文章:上野日出子)



旧家に伝わる習慣。




絶対除いてはいけないと云う瓶。


ある時それを振って、音を聞いてみた。



すると、人によって聞いた音が違うのである。





あれから数十年。


五年前に妻を亡くし、主人公は一人っきりで正月を迎える事となる。





酒の酔いに大胆になったのか、孤独な元旦の憂鬱に負けたのか、主人公は、瓶の封印を剥がし、蓋を開けた。



中を覗き込むも、空。



主人公は一頻り奇怪な笑い声を放つと、縁側に立ち、瓶を放り投げた。



グニュッ! ・・・と生物めいた音を立てて、瓶は砕け散った。



その瞬間、キラキラと輝く瓶の欠片の全てに、濁った白目を見開いた幾十もの顔が無念気に浮かんでいるのを―――主人公は見た。




その瓶の欠片に貼り付いた先祖の死霊に招かれるように、主人公の身体はゆっくりと崩れ、縁側の端から転げ落ちた。






・・・で、終わり。





創作かー。


だって、創作じゃなかったら、なんで主人公が死んだか分かんないもんね。

(話の最後の二行を読む限り、主人公は死んだ)



複雑な気持ちを良く描写出来ていて、文章的には素晴らしいですよぅー。



でもね、主人公の子供の次女w


次女は結婚して、子供がいるらしいです。





「子供の幼稚園受験で、正月どころではない」 ってw





こういう親が、子供を犯罪者に育てるんだよ。


(小学校受験とか中学受験とかさせる親もね。子供の意志を聞かないで、傲慢に何でも進めるの。子供をブランド品w にしたいんだろうね。人間なんて所詮、死んだら終わりなのに)



そういえば前、ネットでさぁ。



中学受かったーヽ(≧▽≦)/


とかブログに書いてる糞ガキがいたな。



親に翻弄される、哀れむべき人間なんだろうか。


何にしろ、電車に頭突っ込んで死ね。

ハデな最期をぶちまけろー\(^o^)/









11 優しい人 (文章:大泉香織)



優しい友人、田代さん。




友達の頼み事を断らない、皆でものを分け合ったりする時は、決まって自分が最後の残り物を取る―――


そんな彼女は学校でも大変な人気者だった。





やがては主人公も田代さんも就職する。
二人は、同じ土地で働く事になる。
勤務先は違うが―――





朝、地下鉄で一緒になった時は、彼女と話をする。


その日も彼女は同じ車両にいた。


でも彼女は主人公には気が付かなかった。



それもその筈。




彼女――田代さんの目の前に立っている中年男性が、自分の周囲だけゆとりを作ろうとして、無理矢理後ろへ下がって来ていた。


すぐ後ろの田代さんは、顔まで男性の背中に押されていて、頭を動かしては顔を背けている。



気の毒に思ったが、どうする事も出来ない主人公。



しかし、その時、彼女は上半身を軽く屈めた。

バッグの中を探っている。



そしてバッグから出された彼女の右手には―――口紅。


そしてキャップを抜いて中身を出すと、男性の背中にそれを塗り付ける。



間違いなく、あれは田代さん。

口紅の色にも見覚えがある。


あれは彼女が、紺色の制服に似合うから――と、いつも付けていたオレンジ色。



ただ、さっきの困った表情は消え失せ、睨み付けるような目と、意地悪そうに歪んだ口元の彼女は、別人のように見えた。



自分から背中をぐいぐい押し付けている男性は、口紅が当たっているとは少しも気付いていない。


周囲の人も気付かない。


彼女は口紅を隠し持つように全部の指で握り、そろりそろりと左右に動かしているから。



主人公は納得する。



普段の彼女の頑固なまでの親切心は、他人にアピールするために作られたものである、と。


人は結局、自分の事しか考えていないのだ。



その日、主人公は田代さんに声を掛けなかった。


男性の背中には十五センチ四方くらいのオレンジ色の染み。

何事もなかったように降りていった。





――それからも時々、田代さんには会うけれど、あの事については触れない。



あくまでも、普段通りに接している。







やがては主人公も職場を変わり、彼女も結婚退職し、会うことは無くなったが――年賀状のやりとりは、未だ続いている。




・・・で、終わり。





大人しい人を怒らせると、本当に怖いよ。







田代さんも所詮、人間だったという事で。





ってか、満員電車の中で、背中に口紅塗り付けるとかすごい度胸だなw







主人公も問い詰めろよ。


あの時、なんであんな事したのぉ・・・? ってー。







主人公バカだわー。

現実的にも有り得そうな話。








12 視線 (文章:坂上 啓)



カメラで撮った映像。


ビデオテープを再生してみたら、そこにはいないはずの女が映っていた。

奇妙である。



再生を繰り返す度に、女の顔の角度が変化しているのだ。


最初は後ろを向いていたのに、段々と――頬まで見えるようになった。



気味が悪い、と云う事で、映像は一旦止めた。

夜も遅い。
その日はそれきりである。





次の日、映像を見ていた仲間の内の、一人が死んだ。


自宅近くでの事故――即死である。



その知らせを聞く前に、ビデオテープを再生していた仲間の一人は、驚いた。



テープを何度か再生していると、ついに女はこっちを見た。


笑っていた。

猿のような、老婆のような皺だらけの顔で、女は唇を吊り上げて笑っていた。


そして、その視線の先は――死んでしまった、仲間の一人がいた。


その後すぐ、ビデオを止めたのだ。





仲間の一人が、もうあのビデオテープは再生するなと言う。


主人公も同意する。



仲間の一人は、呪われて死んだんじゃないか。


今度は、あの場に居た自分達の番だ―――


あの女の視線に近い順に、殺されていくのだ。






あれ以来、例のビデオテープはある場所に隠してある。


捨てたり壊すのは怖いし―――


鍵を掛けて、封印してある。



いつか、誰かがそれを開けて、再生してしまわないように――――――






・・・で、終わり。





こういう話、本で読んだ事あるぞ。


ビデオに映った人達が、次々と不可解な死を遂げていく話。








因みに、大学の映画研究会・・・のメンバーが主人公です。この『視線』。





映画研究会かー。
良いわねー。





私、大学では何のサークルも入ってないし、中学・高校でも帰宅部だったからにー。

羨ましいのね。





コーラス部とか有ったら、入ってみたかった。

私、歌うの好きだからさぁー。





たまに「将来は女優になりたい!」とか言ってる馬鹿いるじゃん。


ああいうの見ると、キチガイ乙^^ って思っちゃうわー。






女優ってさ、みんな性格悪いから。






この投稿、浅い作り話だわっ。









13 不審火 (文章:石川直義)



小さい頃よく遊びに行ったおばさんの家。


そこは洋風でお洒落な感じのする、立派な家だった。



おばさんはおじさんが病気で亡くなってからというもの、すっかり塞ぎ込んでしまい、家から出てくる事が少なくなった。

結果、おばさんを見掛けることは滅多に無くなってしまった。



この事件は、主人公がまだ二十歳くらいの頃の話である。





自分の部屋の窓から外を覗いてみると、その家の二階の出窓に、熊の縫いぐるみがずらっと並んでいる。
十個ある。

稚拙な出来栄えの全く同じ縫いぐるみが、十個。




ある時、気付く。


その縫いぐるみが、日に日に減っていっているのだ。







――その頃、近所では放火事件が相次いでいた。

既に死者も二、三人出ていた。





主人公はある事に気付く――火事の起こった件数だけ、あの縫いぐるみの数が減っている。



・・・おばさんが放火犯なのだろうか?


でも、こんな事警察に話したって、相手にしてはもらえない。

おばさんが放火している現場を見たわけではない。

根拠は縫いぐるみだけ―――





そんな事を考えている内に、とうとう最後の一個が持ち上げられた。

おばさんはにっこりと微笑むと、丁寧にお辞儀をした。

そして、奥へと姿を消した。





外が騒がしいので目が覚めた。


やがてはサイレンの音も響き渡ってきた。





向かいの家――おばさんの家から火が出ていた。


縫いぐるみの有った部屋は、オレンジ色の光を放っている。



飛び火しそうな勢いだった。

主人公は、家の外に避難した。


野次馬も集まり始めていた。


相次ぐ放火事件。
人々の不安は膨らむ一方だった。






家屋は全焼。

おばさんは焼死体で見付かった。


検証の結果、やはり放火の可能性が高いと云う事だった。






しかし、人々の不安も杞憂に終わった。

放火はそれきり、無くなったのだ。



未だ、犯人は捕まっていない。



主人公は不謹慎だと思いながらも、考えずには居られない。



若しかしたら連続放火犯はおばさんなんじゃないか・・・と。



時々、思考が行き着いてしまう。






・・・で、終わり。





「不審者」ならぬ「不審火」ですねぃー。

題名からして気になってました。





真相は定かではないけれど、自分の家に放火出来るとかすごいなぁと思う。


火事で死んだ場合、煙が死亡原因になる事が多いらしいけど・・・おばさんはどうだったのかしらぁ。




御伽話みたいな話でしたね。

私は嫌いじゃないです、こーゆーの。


現実に、こんな手の込んだ事出来る人いないでしょう。

創作創作ー。









14 豹変 (文章:狩野昌人)



顔の見えないネット世界。



一流企業で働く社員の中で落ちこぼれだと言われているA子さん。


彼女の気晴らしはネットをする事でした。
ネットで友達を作ったのです。


彼女は、会社で有った嫌な事を、メール相手に話します。
――正確には、書き込みます。


A子さんのメール相手――仮にPとしましょう。



A子さんが会社で有った理不尽な出来事を長文で書き込むと、Pは、嫌な顔ひとつせずに対応してくれます。


相手の何処が悪いとか、それに対する対処法とか・・・兎に角、A子さんを励ましてくれました。



会社で何とも言えない屈辱と孤独に苛まれてきたA子さんにとって、それは唯一の――光でした。





そんなある時、A子さんはやはり、会社で上司に叱咤されてしまいます。




A子さんは家に帰ると、すぐにPにメールを打ちました。



その日は朝からずっと、ストレスが塵のように蓄積されていました。


それに留めを刺すようにして、帰り際に、上司に酷く怒られたのです。


結果、ストレスが爆発してしまったのでしょう。




A子さんはいつもより半ば感情的になって、Pにメールを打ちます。


Pがいつものように、相手の愚かさを事細かに詰ってくれる事に期待しながら―――――





でも、そんな事はありませんでした。





カタルシスの瞬間は裏切られ――いえ、確かにそこにいたのはPなのです。


確かに、Pからの返信でした。





そこには、A子さんを罵る文章が、短く、淡々と書き殴られていました。




その文章からは、いつもの優しいPの様子は微塵も感じられませんでした。



何度確かめても――本当に本当にPからのメールなのです。



本当に何度も何度も確かめて――A子さんは、その場で気絶してしまいました。





・・・で、終わり。





ネットって怖いよね。


私もネットで虐められた事あるから、よく分かるわぁ。





私がA子だったら、そこで音信不通にしないで、ネチネチとPに嫌がらせ続けるよ!!





所詮は単純なネット社会。


『豹変』って云う題名がピッタリね。





現実感有る出来事だけれど、語り手から云って、創作した話っぽい。









15 9番ホールの出来事 (文章:長岡弘樹)



一人の、ゴルフの下手な人がいる。



彼は初心者だが、初心者の中でも特に下手だった。


彼の打つ番になると、今まで見ていた人達が哀れんで何処かに姿を消す位。


それ程、見ていられないプレイをしていたのだ。



ところが、9番ホールに来ると、彼は驚く程のスコアを叩き出す。


良い意味でだ。



他の人は「ずいぶん上達した」と素直に誉めているが、主人公は、「あれは上達なんてものじゃない」と、違った考えを持つ。


あれは絶対に彼じゃない。
別人だ。
9番ホールには、彼を変える何かがあるのだ。






ある日、主人公は最初から最後まで見ることにした。

・・・最初から最後まで、彼から目を離さずに。






すると、見た。





彼の背後に男が――――――



主人公の全く知らない若い男で、がっちりとした体に白のポロシャツ。




男は、背後から彼の両腕をしっかりと掴み、一緒にフィニッシュの姿勢をとっていた。





・・・で、終わり。





「男の霊」が、彼に乗り移っていたって話。

9番ホールの時だけね。




私もゴルフは上手くないです。

Wii Fitでやっただけですけどね(´ー`)




風量の時とか、調節するの難しい。

力加減とかの調節がまた、複雑だわぁー。


ゴルフ、嫌いっ°・(ノД`)・°・






創作系?

現実にこんな事あったら面白いけどね。









16 そばにいる (文章:松尾聡子)



小学生の時、畑で足の無い少女に会った。

幽霊である。






友達のおばあちゃんに話すと、こんな事を言った。




その子は、あんたと遊びたかったのかも知れない。


若しくは――――――




「ここにいる」と、伝えたかったのかも知れない・・・

・・・・・・と。






昔は神隠しなんかもあった。

若しかしたらその子は、そこに埋められているのかも知れない。






ガタガタと震える主人公と友達。


その二人の不安を取り除こうと、おばあちゃんは言った。




「・・・本当に怖いのは、生きている人間なんだよ。その子が若し、成仏出来ずにいるのなら、おばあちゃんが死んだ時、一緒に天国に連れていってあげようね・・・・・・」






あの話を聞いた日から数年経ったが――あれから一度も、あの少女には会っていない。




だが先日、四歳になる娘に言われたのだ。






「はだかで、泥んこで、きたないお姉ちゃんがいる。いつもいるよ。ずっと前から――ママを、見てる・・・・・・」





・・・で、終わり。





こういう怪談あるよなぁー。




神隠しって、宗教ですよね。


昔は怖いわねー。






ってか、おばあちゃん、連れていってくれなかったのか。
連れていってくれてたら、何かほんわかした雰囲気で終わったよね。
きっと。






創作・・・かなぁ?


生け贄とか、日本に限らず昔は有りましたよね。









17 私とお骨は二人きり (文章:土瀬いずみ)



主人公は、大学では薬学部に所属しています。





解剖学の授業では、本物の骨を使います。


ある時、授業で同じ班の茉莉子に誘われます。


「授業で使う骨を万引きしよう」 ・・・と。



主人公は嫌でしたが、茉莉子に言われるまま、骨を盗んでしまいました。




その事は、大学三年生になるまで完全に忘れていました。



ある日、見たのです。


着替えのために、久し振りにクローゼットを開けたら、小さな骨が、きちんと座って在ったのです。


その骨は、取り出すと、主人公に抱き付くように飛んできました。



骨を返さなければ・・・と思いました。


その時、万引きしようと誘ってきた、あの茉莉子の顔が浮かびます。



電話を掛けます。
骨の事で・・・





すると、信じられないような言葉が返ってきました。





「あれね。盗むふりして、戻して置いたの。まさかあなた、また馬鹿正直に持ち帰ったんじゃないでしょうね」



受話器の向こうで厭らしい笑い声。





主人公は絶望しつつも、骨を返しに行こうという考えは変えませんでした。





でも、教室に鍵が掛かっていたり、用事が出来たりして、二日間位は返せませんでした。

その間、骨はずっと鞄に入れっ放し。





三日目になって、ようやく骨を返すことが出来ました。


この事件で悟った事は、若い時の軽はずみな出来事は、月日が立ってから後悔すると云うこと。


そんな事を身をもって知らされたのです。





・・・で、終わり。





骨って大事だよね、うん。



生まれて此の方、骨折った事ないもんね。

骨は大事にしなきゃ。
ね、皆さん。





この「茉莉子」って女、名前からしてキチガイ過ぎ。


茉莉子の言動と行動には、終始呆れさせられたわ。


こんないい加減な性格で、薬学部とか大丈夫かよ。


将来医者になったら、絶対患者を殺す。
そんで訴えられる。


あああー 人生\(^o^)/オワタ





この女、死刑だわ。






今回も創作話かしらぁ。

現実には骨は飛ばないにゃー。









18 雪 (文章:兼光恵二郎)



文章書いた作家、名前が「けいじろう」さんって云うんですが、「けい」の部分の漢字が変換出来ませんでした。


「けい」の部分、これと似た漢字です。







日本にまだ「軍」があった頃の話。



一人の兵が、銃口蓋を落としてしまいます。





隊員一人の失敗は隊全員の共同責任となるので、探さなければなりません。


降り頻る雪の中、兵士達は銃口蓋を探します。



雪も積もってきています。


あんな小さな銃口蓋をこんな中から見付け出すのは、皆、不可能だと思っていました。





ところが――見付かったのです。





あたり一面真っ白な雪で蔽いつくされた中に一ヶ所だけ雪が溶けて、そこだけが黒くなった草むらがまるで違った生き物のように顔を出していました。




信じられない現象でした。



小さな銃口蓋が、黒い草むらの上で、ぴかっとそこだけが白く光っていたからこそ目に付いたわけで、さもなければ春が来て雪が溶けるまで恐らく人の目に付く筈は無かったでしょう。





けれども男達は、この奇蹟を一人残らず抱き合って喜んだのです。





・・・で、終わり。





奇跡って凄い。


天からの助け・・・ですね。まさにー。





けど創作話かな?


このシーンの後、数十年も時間が経ったと云うシーンに移ります。


そこで、主人公は眼鏡を落とします。


その眼鏡も同じ場所から見付かったんです。

同じように、そこだけぴかっと光って・・・・・・。



こんな偶然が、月日を越えて二度もあるなんて。

普通はないよー。

いくら奇跡でもね。





それにしても、この作家さん、面白いですね。


台詞の後に、何回か「ッ」って付いてる。


これにも感銘しましたw









19 或る暗い夜 (文章:高橋康博)



主人公が坂道を登っていると、前から車が下って来た。

もう少ししたらすれ違う――――



その時、小学生の頃聞いた怪談話を思い出す。


前から下って来る車――何故か、車内が異様に白く光って、蠢く物が有ったからだ。





怪談話を思い出し、叫んで何処かへ逃げようとも思ったが――結局、進む事にした。


車とすれ違う。





その車のドライバーは女性だった。


何故かはっきりと見えたのだが、比較的若そうな人で、ニコニコと笑っていた。


その少し後ろには――何と、白い大きな――犬。


白い大きな犬が、後ろから前の座席の間に体を出して、胴体と同じく白い尻尾を、元気良く振っていた。





主人公は、安心のあまり、力が抜けた。





・・・で、終わり。





こういう終わり方も有りなのかー。



私的には、主人公が小学生の時に聞いた怪談話の真相が気になる。
怖いですわー。





わんわんお
わんわんお

白い犬も良いけど、黒い犬も可愛いですよー。





実話だとしても、おかしくない話ではありますなー。









20 安心 (岸本 司)



少年には、嬉しい時、スキップをする癖がある。


ある日、ゲームで負けた友人を段ボールの中に閉じ込めた。

勿論、友人も同意の上で。


三分の約束の筈だった。




猫を見付けた。


白い猫だ。



少年が声を掛けると、猫は逃げていってしまった。


少年は、猫を追い掛ける。





懸命に猫を追い掛けた。


だが、猫は何処にもいなかった。



辺りを見回していると、床屋の恐い顔をしたおじさんに声を掛けられた。


――お母さんが探していた。


――何でも、おばあちゃんが危篤らしい。





少年は返事もせず、その場を去った。



家に帰ると、直ぐに実家へと向かった。



おばあちゃんは見舞いに来て三日目で、奇跡的に意識が戻った。





少年の家に帰ると、警察沙汰の騒ぎになっていた。


友人がいつまでも家に帰らないので、捜索しているらしい。


少年も、友人を知らないかと尋ねられた。


思わず、知らない、と答えてしまった。


少年は自分の犯したミスに気付く。

あの日、友人を、置き去りにして来てしまったのだ。





少年が実家から帰ってあの場所に訪れたのは、一週間経ってからである。


段ボールはあのまま、全く同じ位置に有った。



ドブの匂いとは別に、死んだネズミがいるような臭いがした。



少年は段ボールに向かって声を掛ける。


返事は無い。



少年は急に怖くなり、その場から逃げ出した。



それからというもの、少年は毎日ここに来ていた。


一時間程じっと箱を見つめ、帰り際には友人の名を呼び、返事が無い事を確認すると、さっさと家に帰る。





そんな事を繰り返していたが、ある日、今更になって、「友人がもし生きていたら・・・」と恐くなり、ついに段ボールの箱を開けた。





中には腐った友人がいた。



少年は友人の名前を呼ぶ。


・・・返事は無い。




死んでいる。




それを確認した少年は、自分の家へと帰って行った。


スキップをして。





・・・で、終わり。





淡々とした文章が怖かったです。


けど、こういう文章は好きよー。





「スキップ」が良い味出してます。


本当は喜んではいけない場面なのに、ちょっとした事で、すぐに嬉しさを感じてしまう。

子供ながらの、純粋な感情なんでしょうなぁ。


そこがまた怖い。









云わずもがな、完全な創作話ですね。


実話だったら、「何で少年の罪を知ってるんだ?」ってなる^^;









21 真夜中の電話 (文章:松本真希)



真夜中、彼から電話が掛かってきた。



でも、それは彼ではなかった。





電話の向こうの男が、声を潜ませて喋っているから、気付かなかったが・・・。





彼が云うとは思えない台詞を男は吐き、主人公は黒い違和感を覚えた。





そこで、本人にしか知り得ない情報を問うことにした。



「明日の待ち合わせは何時だったっけ」


相手は言葉に詰まっているようだった。



間の後、忘れた・・・と、返事が返ってきた。



「何時よ」


と強い口調で言うと、



「忘れた、よくわからない、疲れた・・・・・・」


男はそう言って、静かに電話を切った。



掛かってきたのが午前二時・・・を少し回った頃。


時計を見ると――午前三時を過ぎていた。



自分は、知らない相手とこんなに話していたのだ・・・。





・・・で、終わり。





イタズラ電話なのね。



それにしても・・・主人公の家には電話が三個もあるのかよ。


両親と主人公と妹の部屋に、それぞれ備え付けられてるんだって。



回線は一本だから、外線が入ればどれも一斉に鳴る・・・とか書いてます。





私だったら嫌だな。

(そう云えば昔、友達の部屋に、電話備え付けてあった。違う友達が、それ使ってイタズラしてたw 家の中に電話かけてたw 電話備え付けてある友達の家の中にw 一階からベルの音が聞こえて、友達のお母さんが出た)



主人公、性格キツそうだけど、意外と無防備なのねー。



私だったら、相手から名乗らないと信用しない。




実話でもありそうな話。

携帯が無い時代って、こんな感じ?

(ってか、最後の一文は絶対要らない。どっちの意味とも取れるから、意味不)








22 三人の白人 (文章:林 通)



駅に勤める主人公。


仕事を無事に終え、がらがらの車内の七人掛けのソファに腰を下ろす。


これからの予定の事などを考えていた。



気が付くと、目の前に三人の男。


白人の、三人の男。


男達は、よく似ていた。




暫くすると、左端の一人が、こちらを見た。


・・・男は、目を瞑っていた。





再び強い視線を感じ、男達の方に目を向けた。



今度は、三人ともこちらを見ていた。


・・・やはり、目を瞑ったまま。



主人公はさすがに気味が悪くなり、席を横にずらした。


気を紛らわせようと、文庫本を開く。
無論、集中など出来やしない。



突然、車体がガクンと揺れた。


その拍子に何気無く彼らの方に目を遣ると・・・三人揃って同時に、こちらの方に顔を向けた。

目を瞑ったまま。



車体が揺れた所為で、首の向きが変わっただけだ・・・偶々、その方向に自分が・・・。





今度は、さっきとは反対の方に席を変えた。


・・・更に暫くして、重苦しい空気を感じ、恐る恐る顔を上げると・・・・・・・・・



三つの顔が、並んでこちらを向いていた。





瞬時に確信した。


自分は、見られている!


彼らは、目を閉じたまま私を見ている!





そう思ったのと同時に、キ~ッと車体にブレーキ音が響いた。


思わず、文庫本を取り落とした。





その瞬間、三人の白人は笑い出した。



堂々と歯を見せて、ゲラゲラと、目を瞑ったまま。

楽しそうに。





電車がホームに滑り込んだ。


ドアが開いたのを幸いに、駅名も確かめずにあたふたと車外へ飛び出した。



文庫本を拾い損ねたが、戻ると云う考えは全く無かった。





・・・で、終わり。





宗教か何かですかね?


若しくは、男達は、薄目だった??



いずれにしろ、突然笑い出されたら怖い。





実話かも知れない。


主人公、寝惚けてた訳でもなさそうです。









23 食欲 (文章:藤井和子)



しし座流星群を観ようと、友人と近くにある川沿いのキャンプ場に行った主人公。





深夜だった。



焚き火をしている四十代くらいの二人の男性に会って、「火にあたりませんか」と声を掛けられる。


その言葉に甘える事にする。

十一月中旬の深夜なのだ。

寒いに決まっている。





焚き火の周りに立った。

煙から変な匂いがした。




どうやら二人の男性は、兄弟らしい。


兄の方は馴れ馴れしいくらいに喋っていたが、弟は無口だった。





暫くすると、友人の提案で怖い話をする事になった。





一番は兄になった。









・・・兄が話し終わった後、兄の目を見て急に恐くなり、思わず友人をトイレに誘った。





トイレに入ると寒気が酷くなった。



「帰りたい」と友人に話すと、友人も同意してくれた。


あの兄弟を置いて、車に乗ってしまった。





帰り道に考えた。





兄がさっきした話は、若しかしたら自分自身の話なのではないだろうか。


あの焚き火から変な匂いがしていたけど――一体、あの兄弟は何を焼いていたのだろう・・・・・・・・・



―――と。





・・・で、終わり。





兄がした話は、省略させていただきます。



本の文章を直接読まれた方が、読み応えがあります。

(私的には面白かったです)





自分自身の話・・・うーん。

半々やね。


自分自身の話にも聞こえたけど、そうじゃなくも聞こえました、私には。





兄がした話が作り話だったら、この『食欲』も実話かもね。









24 あなた、誰? (文章:鵜飼 勝)



話自体が短いです。

二ページ・・・。





マレーシアから来た二十二歳の留学生を、ある一家がホームステイとして受け入れます。


留学生は日本語学校へ通っています。





問題も無く一ヶ月が過ぎた頃、近所で変な噂が流れ始めます。


例の留学生の事でです。




我が家には実害は無いのに・・・。


とは思ったが、ホームステイ世話の会に電話をした・・・が、繋がらない。



翌日、留学生の通っている筈の学校に電話をしたが、そんな生徒はいなかった。


家族の一員になろうとしていた彼女には何も言えない。





特に変わった事は無いが、何かおかしい。



彼女は、日本語が出来ない筈なのに妙に上手だ。

そして、学校へ行っていないなら、毎日何処へ出掛けているのか。





その次の日、刑事が尋ねて来た。


“中国籍の「ガン」はいるか” と。



事件でも有ったのか聞くが、刑事は答えなかった。





その夜、彼女に全部を話した。


すると、朝早く一週間の旅行をすると出掛けた。




暫くすると、彼女は高価な衣服を香港から送ってきた。


そして、二度と戻って来なかった。



写真だけが、今も家に残っている。





・・・で、終わり。





短いですー・・・から、全部のあらすじを書いてしまいました。


流れはこんな感じでした。
ストーリーに直接は関係無い部分は、省略しましたが・・・。





ホームステイ・・・私は無理です。


留学生になるのも、受け入れる側になるのも、ご勘弁。



英語出来ないんですよ。
嫌いだし。





実話なのか、嘘話なのか・・・微妙で分からん。



でもきっと、嘘話でしょう。


何か、文章の雰囲気からそれっぽい。









25 煙の顔 (文章:金子みつあき)



夜、ベランダを眺めていたら、下からスウーッと煙のような白い糸が上ってきた。


次の瞬間、その煙のような白い糸がくるりと楕円を描いた。



さらに、その円を呆然と見ている主人公の前で、信じられない事が起こった。



楕円の中に一筆書きでもするかのように目と鼻と口が書かれ、あっという間に男の顔になった。


見た事も無い男の顔である。



主人公は翌朝、高熱を出した。





二十四年後――三十三歳になろうとしていた主人公。


しかし、ある日、腹膜炎で倒れ入院した。



その手術の時である。



夢を見たのだ。





主人公を見ている少年がいる。


ベランダで、自分を見て――目を見開いている。




その時、実感した。





少年時代に見た男は、今の“自分”だったのだ――と。





・・・で、終わり。





こういう系の話、二回目だっ。



9番目に書いた『髪の毛』と同じ結末。





嫌いじゃないですよー。

未来の自分が会いに来るとか素敵(*'-')





・・・んでも、現実的には有り得ないよね。


創作話なのね。









26 落ちた首 (文章:日向和見)



猫が、タンスの小物入れで子猫を産んだ。





母親には、開けてはいけないと言われていたが―――





隙を狙って、主人公は弟と一緒に小物入れを覗いた。


触ったり、抱き上げたり――その度、子猫はミィミィ鳴いた。

とても可愛い声だった。




子猫が産まれて、何日か経った後――それを見てしまった。



タンスの小物入れを開けた。

何だか開きにくい。



力を入れて開けた瞬間―――ゴトッと、音がした。



何か落ちた。





落ちたのは、子猫の首だった。





・・・で、終わり。





母猫がね、子猫を食べたんです。





猫って云うのは、危険を察知すると自分の子供を食べるんだって。


怖い((((;゜Д゜)))



主人公達が、何度もタンスの小物入れを覗いてたから、危険だと感じたんでしょうね。


犬はそんな事しないのに。


猫キモすぎる。





実話かもね。


犬は利口な生き物だおーU^エ^U









27 琵琶湖就航歌 (文章:西口明美)



クルーザーで、のんびりと琵琶湖を就航しています。


三組の家族達が、乗っていました。



ところが夜に差し掛かった頃―――見てしまったのです。


幽霊を。





その日は無事に帰る事が出来ましたが、あの日を境に―――――



あれ程仲の良かった三組の夫婦達は、皆、離婚してしまいました。




・・・で、終わり。





私、クルーザーとか無理ですぅ(T^T)


海の上、怖いもん。


海自体は好きだけど、中に入るのは・・・

飲み込まれそうでヤダ(;´д⊂)





最後の三行が何気に良い味出してますー。





実話・・・かな?

微妙で分かんないや。


でも幽霊の存在は信じてない(´_ゝ`)









28 人生最良の日 (文章:久永浩寿)



パチンコの話。





目的の台に着く事が出来、何度も当たりを引く主人公。





だが、帰り支度を始めた隣の台の男に、言われた。


(男の知り合いが、主人公と全く同じ出目で、この前大勝ちした・・・と、少し前に主人公に話している)





――知り合いは、その帰り車に撥ねられて死んだ、と。





・・・で、終わり。





この話、面白かったです。


特殊なお話でしたー。
題名も良い(´□`)!





パチンコって遣ったことないんですけど、そんなに面白いんですかね?


私、狙って止めるのとか苦手ー。





実話なのか創作なのか分かんない。


これで若し主人公が死んでたら、創作だよね。









29 田舎道をドライブすると・・・・・・ (文章:茂松 類)



祖母の百歳の誕生日パーティーに出席する為に、大阪から徳島に来ていた主人公。


そこで、怖い思いをした。





車で道を走っている時――しかもそれが、二日連続で有ったのである。



こんな事で、人とトラブルになるとは・・・・・・。





早く大阪に帰ろう、と思った次第である。





・・・で、終わり。





この話もシュールで面白かった。





キレる人の理由も、分からんでも無いかなぁ・・・って感じ?



何かに集中してる時とか、隣で鼻かまれたら許せないもんなぁ(-_-#)


そんな感じ。





実話なのかな?

おっさんはキレやすい??









30 もう盗られない (文章:三枝ひふみ)



昼ドラみたいな話。





昔、嫌いだった友人の加代ちゃん。





四十年近い月日が経ち、主人公の子供も立派に成長した。


そんな時、実に久し振りに加代の声を聞いたのだ。


彼女に会った。

加代は、醜く豹変していた。





加代には大学生の娘がいた。

若い頃の加代そっくりだった。



主人公の息子に、「今度、娘をドライブにでも誘ってやってね」なんて、軽々しく声を掛けた。



絶対に駄目!


その内あの娘も、今の加代のように頭の禿げた豚になるのよ!





・・・で、終わり。





まさに昼ドラだおー。



昔、加代は性格が悪く、(今も悪いです)近所の人達から嫌われていました。

何故嫌われていたかと云うと、万引き常習犯だったから。


(この辺は、直接本を読んだ方が、情景が伝わってきて良いです)





個人的には、「頭の禿げた豚」って云う表現がお気に入り。


うふふ・・・(=°ω°=)






創作だと思います。

現実にこんな昼ドラ的話が有ったら怖い。
ってか、万引きしてるの知ってたら、普通は、警察呼ぶでしょ。



加代死ね。









以上で、感想終わりっす☆





ストーリー、かなり詳しく書いちゃいましたね。
9割も。



(ストーリーを説明するにあたり、本の中の一文章を引用したのも有ります)









いやー、全部書くのに9日間も費やしちゃったよ。



ものすっっっっっごく


大変でした。









ここまで読んで下さった方、有難う御座いました<(_ _)>











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