今年のノーベル医学生理学賞に京都大学の山中伸弥教授(50)が選ばれました。受賞会見の直前には、野田総理大臣から祝福の電話が入りました。

 ノーベル医学生理学賞受賞・山中伸弥京大教授:「日本、日の丸の支援がなければ、このように素晴らしい賞を受賞できなかったことを心の底から思いました」
 山中教授は世界で初めて、あらゆる細胞に変化する可能性を持つ「iPS細胞(万能細胞)」を人間の皮膚の細胞に4つの遺伝子を導入するという手法で作製しました。これにより、難病の治療や再生医療の実現に大きく道を開きました。
 京大生:「誇りだとは思います」「研究者からすると夢というか、僕らも後に続いて、社会貢献できればいいと思う」
 山中教授は、大教大附属高校天王寺校舎の出身ですが、卒業アルバムには「夢を大事に!」の言葉を記しています。
 神戸大学時代の同級生:「筋が通ってまして、竹のようにまっすぐな性格。一つのことを信じてやってきたのが、こういう結果につながった」
 また、山中教授に研究用の細胞を提供した兵庫県明石市に住む難病の山本育海さん(14)も受賞を喜びました。
 細胞を提供した山本育海さん:「iPS細胞のことが世界中に広まっていくことがすごいと思う」
 山中教授は、「一日でも早く医学に応用したい」と話しています。日本人のノーベル賞受賞は、これで19人目となりました。

写真提供:京都大学iPS細胞研究所

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