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ツンデレコラム第2回
もう一つの分類法
-デレにも着目した分類案-


第2回目のテーマはツンデレリストの分類案についてです。
現在のツンデレキャラリストの 分類方法はツンデレの歴史 を見てもらえば分かると思いますが、>264氏の草案をきっかけに改訂を重ねた結果のものなのですが、 分類してみようという話が出たときに、もう一つ分類案が提唱されていました。

最終的にそちらの案は放棄されることになるわけですが、 実はこちらの案のほうが現行リストの分類案よりも 熟練ツンデレラーにとって実用性の高い情報になっています。 ここではそれについて述べたいと思います。


現行分類法のおさらい
まずは現行の分類法のなりたちや特徴についてまとめておきましょう。 既にツンデレの歴史第1回コラム などを読んでいればこの項目は読み飛ばしても構いません。

リストは初代スレ>264氏の分類に関する草案(一部抜粋)

  >・【悪友タイプ】 大空寺あゆ、シルビア、麻宮 梗、榊 千鶴 などが該当
  >・【主人公嫌悪タイプ】 佐久間晴姫、有馬美月、朽木双葉、佐倉 穂などが該当
  >・【素直になれないタイプ】 桜塚 恋、前原羽弥、大村 翠などが該当
  >・【厭世or女王気質タイプ】 高屋敷青葉、桐原冬子などが該当
  >
  >みたいな感じでさらに細分化してみても面白いかもしれないね。

がきっかけになり、>367氏のまとめにより成立しました。 さらにその後>778氏、>821氏、2代目スレ>88氏の修正案を経て現在に至ります。 すなわち、

・悪友タイプ
・主人公嫌悪タイプ
・素直になれないタイプ
・孤立・孤高タイプ
・高飛車・女王気質タイプ
・規律重視・堅物タイプ
(+未分類)

の計6項目(+未分類)による分類です。

この分類法の特徴は、キャラクターの初期設定による分類であるという点です。 つまり、キャラクターのツンツン描写がどうであるかに着目しています。


もう一つの分類案
上述の流れでキャラクターのタイプ分類が始まり、 報告にもこの分類方法を踏まえた報告が急速に広まっていくわけですが、 実は分類に関する草案はもう一つ提唱されていました。すなわち、 >290氏の案で、内容は以下のようなものです(一部抜粋)。

  >ツンツン→ツンデレ :>>1のツンデレ定義のまま
  >ツンツン→デレデレ :カップル後、普段も2人きりでもデレデレ 
  >ツンツン→ツンツン :カップル後、普段も2人きりでもツンツン(w
  >ツンツン→ンデレ  :カップル後、普段はややデレ、2人きりだとデレデレ
  >ツンツン→ツンデ  :カップル後、普段はツンツン、2人きりだとややツン
  >
  >こんな感じなんじゃないのか?(普段とは他の人間がいる場合等を指す)

こちらの分類法ではツンデレ初期の定義 (第1回コラム参照) を踏まえた上で、デレデレ具合に着目しています。

この分類法は現在ツンデレスレに存在している各派閥 (デレ期厳選派、バカップル派など、ツンとデレの描写バランスなどによる好みの違いから生まれた分派。 これもいずれコラムのテーマにするでしょう) の特徴を項目別に表現したものと言ってもいいかも知れません。


この分類案のメリット・デメリット
この分類案のメリットはなんといっても情報価値の高さでしょう。

例えば、バカップル推奨派は分類第2項目にあたる「デレデレ系」のキャラクターが出ている ゲームを買えば、まずハズレを引くことにはならないでしょうし、 デレ期厳選派は分類第3〜5項目の中から自分の嗜好に合わせて、 落差萌え派は分類第1、2項目および第4項目から選べば良いということになります。

更に条件絞込みも容易で、落差萌えかつデレ期厳選派なら、 分類第4項目「ンデレ系」から買うゲームを選べばハズレを引く可能性はかなり低いと思われます。

第二のメリットは分類の規定が明確であるという点です。
現行のリストは「ショコラの翠って悪友タイプじゃなくて素直になれないタイプじゃないの?」 と言った感じで、捉え方によってはどちらの分類項目に入れても構わない キャラクターも多く存在します。
しかしこの分類案ではシナリオに沿った分類法を採用しているため、 分類時における意見の食い違いは少ないと考えられます。

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一方でデメリットも散見します。

まず、第一のデメリットは、この分類案はネタバレを多く内包しているという点です。
現行の分類案では、基本的にはキャラクターの初期設定に基づいた分類をしておりますので、 リストを見ただけでゲームの展開が予測できてしまうという事は、まずないんですが、 こちらの分類案ではゲームの展開に基づいた分類であるため、 リストを見ただけで最終的な展開まで予測できてしまいます。
これでは未プレイ者にとっては興醒めです。

第二のデメリットは、門戸を狭めるという点です。
元々ツンデレという言葉自体、一般にはまだまだ普及していないのに、 その分類項目が「ンデレ」やら「ツンデ」では初見者は困惑してしまうでしょう。
門戸を狭めるという事は将来性を手放す事とほぼ同意義だと考えます。 ツンデレ派は確かにまだ少数派ですが、 「少数派」と「排斥的」は別問題だと思います。

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結局、>290氏の分類案は賛同者を得つつも デメリットを緩和した代案が煮詰まるよりも早く >367氏が>264氏の案に従ったリストを作成し、それが普及していったので 陽の目を見ることなく消えていってしまいました。



最後に
このように、この案はたくさんのゲームをプレイしたことがある 熟練ゲーマーには非常に価値の高い分類法であったことは、ほぼ疑いようもないのですが、 様々な理由から廃案となってしまいました。

管理人も決して少なくはない量プレイしていると思っていますので、 現行のリストには多少の不満がないわけじゃありませんが、 結果的にはこれで良かったんじゃないかと思っています。

ただ、この分類法を提出した>290氏や、この案に修正を加えようとした各氏 のツンデレラーとしてのこだわりは凄かったと思います。
こうしたこだわりを各人が持っていればツンデレの未来は明るいと思いました。


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