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原発安全基準作り 本格着手10月10日 12時19分
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国の原子力規制委員会は、原子力発電所の運転再開の判断の前提となる、新たな安全基準作りに10日から本格的に着手し、東京電力福島第一原発で起きたような、大量の放射性物質を放出する事故を防ぐための対策の検討を始めました。
福島第一原発の事故では、すべての電源を失ったことで、それまで用意していた事故を防ぐための安全装置がほとんど機能せず、大量の放射性物質の放出という、「シビアアクシデント」=過酷事故の対策の不備が明らかになりました。
このため原子力規制委員会は、運転再開の判断の前提となる新たな安全基準に、国際的な基準に照らしても遜色のない過酷事故対策を盛り込む方針で、10日から本格的な議論を始めました。
10日の会合で事務局から示された案では、想定を超える自然災害や、意図的な航空機の落下、テロリストによる攻撃にも安全上重要な設備が耐えられるような対策を取ることなどを求めるとしています。
具体的な検討に当たっては、外部の有識者による検討チームを作り、専門的な立場から意見を聞くということで、新たな安全基準は来年7月までにまとめることになっています。
委員からは「本来であれば、検討に5年かけてもおかしくないが、期限があるので効率的なやり方で検討していくべきだ」という意見が出されました。
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