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2012年10月 5日 (金)

廃用症候群

「廃用症候群」―― また新しい医療用語を覚えました。これ、そのまま読んでも意味を推測できません。廃用症候群は安静状態が長期間続いた場合に起こる、さまざまな心身の機能低下等を指します。なぜ「廃用」なのでしょう。体が用をなさなくなる、廃れるということで、体を使わなくなるという意味なのでしょうが、面白い名称だなあと思います。

廃用症候群の症状を並べてみると、
筋萎縮、筋力低下、関節拘縮、循環器障害、起立性低血圧、静脈血栓症、肺塞栓症、肺炎、浮腫(むくみ)、褥創(床ずれ)、自律神経障害、便秘、尿失禁、大便失禁、低体温症、精神障害、抑うつ、無為無欲状態、食欲不振、拒食、睡眠障害、不眠、仮性痴呆、尿路感染、尿路結石
と、もうこれはこれはなんでもありの立派な病気です。

体を動かさないとこれだの障害が発生するわけです。動いていないと死んでしまうのはカツオやマグロと間寛平だけではないということです。

現在、妻の場合、筋萎縮、筋力低下、浮腫、無為無欲状態、食欲不振、というところです。がんも大変ですが、これもまた深刻です。特に深刻なのは筋力の低下です。
厚生労働省の調べでは安静状態による筋力低下は、

 1週間 約20%低下
 2週間 約36%低下
 3週間 約68%低下
 4週間 約88%低下
 5週間 約96%低下

こんなに早く筋力は低下してしまうのです。

妻は皮膚転移で左胸の痛みが強くなり、じっとしていることが多くなったため、かなり筋肉が萎縮しています。私などは痛くて寝てても、ジタバタしたり、寝返りも多くうつのであまり筋力低下はしないかもしれませんが、妻の場合は仰向けでほとんど動かないし、もともと体育会系の人間ではないので、基礎的な筋肉も鍛えられていません。
廃用症候群がこれほどまでに乳がん治療の障害になるとは思ってもいませんでした。筋肉の強い男性には考えもしないことです。もっと早くに気づき注意しておくべきでした。

私は仕事柄、机に座って長時間仕事をしますが、つい貧乏ゆすりをしてしまう癖があります。考えようによっては行儀は悪いですが、貧乏ゆすりも大切なものかもしれません。やっぱりじっとしていると体が自然と筋肉を動かしてしまうのでしょう。

妻は現在、背中と腰の筋肉の萎縮が激しいようで、最近は寝ている時間が長いせいか、首の筋肉も弱ってきました。妻には「痛いのを我慢してでも、なるべく体を動かして、起きている時間を長くとろうね」というのですが、今の妻にとってはなかなか難しそうです。

せめて痛みがなければ動かせるのではないかと思うので、こういう場合は痛み止めの薬なども必要かもしれません。妻に痛み止めの薬を飲んだらどうかと提案したのですが、飲みたくないと言われました。もう我慢するしかありません。本当にかわいそうで見ていられません。

1週間の安静での筋力低下を回復するには1ヶ月かかるといいます。妻の場合は回復まで数ヶ月を要するでしょう。もうこれは「ホント無理ゲー?」と言いたくなるような展開です。

でもここでめげてはいられません。なんとか妻を励ましながら、痛いながらも体を動かして筋力と体力を回復しなければなりません。

私は妻の状態をずっと見ていて、やはり千島理論がいうように、がん細胞が細胞分裂して増えているのではないと思いました。妻の場合6月後半ころにした半断食中に体中の脂肪が溶けて、左胸に集まりがん細胞になったと思うのです。体脂肪率の減少と反比例するように乳がん患部の腫瘍が大きくなったのは事実です。体中の脂肪にはおそらく今まで溜め込んだ毒素が隔離されていたのでしょう。もしかしたら断食をもう少しゆっくりやるべきだったかもしれません。

乳がんの患部自体は本当に大きくなってしまい、痛みも今ピークですが、とりあえずその後の増殖は止まっているようです。骨や内蔵が痛いなどもないので、大きな転移(千島理論でいうところの新たな発生)もないような気がします。腫瘍マーカは前回の検査からまた二倍以上増えていますが、抗がん剤をしていないので、白血球数も1万2千前後と多く、免疫のシステムは正常と思われます。現在毎日37.5度程の微熱と患部からの浸出液、下痢などで排毒も進んでいるように見えます。

もう少しの辛抱だと思うのです。

2012年10月5日

[続く>>]

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