ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった京都大学の山中伸弥教授。母校の同級生や在校生など関西各地が喜びに沸いています。
通勤途中のサラリーマンらは、「今まで暗いニュースばかりなので、感動しています」「とても喜ばしいです。難病に苦しんでいる患者さんたちに、早く完成されて助けになることを望みます」などと話しています。山中教授はきのうの会見で、「日本が受賞した賞だと思います」と話しました。山中教授は、世界で初めて皮膚などの細胞からあらゆる細胞に変化する可能性を持つiPS細胞を作り出すことに成功しました。これにより難病の治療や再生医療の実現に大きく道を開きました。山中教授と中学、高校時代の同級生も喜びに沸きました。同級生らは、「やったなあ、おめでとうと(メールを)送ったら、ありがとう!とメールがかえってきた」などと話しました。神戸大学時代、ラグビー部だった山中教授。同級生らは、「本当に喜んでいる。いつもらえるかと心待ちにしていた」「学生時代は、彼の印象は非常にスマート。ラグビー部でずっと練習ばかりしてて」「とにかくやさしい。我々後輩にもひたむきな姿勢が基礎医学の方で花開いたと思います」と祝福しています。一夜明け、山中教授は知佳夫人とともに喜びの会見を開きました。山中教授は、「改めて家族に対する感謝を強く感じています」「iPS細胞が本当の意味でノーベル賞にふさわしい仕事であったと思えるようにがんばる」と話し、知佳夫人は、「連絡受けてからずっと呆然としているが、ありがとうございました」と話しました。また、山中教授が卒業した小学校でもお祝いムードに包まれ、iPS細胞についての記念授業が開かれました。ノーベル賞の授賞式は12月10日、ストックホルムで開かれます。
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