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経済
【番外編ザ・リーダー】マックの59円バーガー「間違った経営戦略」 原田社長、低価格競争に警鐘
2012.10.10 11:41
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米アップルがそうだった。パソコンの基本ソフト(OS)ウィンドウズ95を7年に発表し、勢いに乗る米マイクロソフトに対抗した拡大戦略に失敗。苦境に立たされた米アップルは9年、創業者のスティーブ・ジョブズが復帰し、10年にパソコン「iMac」、13年には音楽プレーヤー「iPod」のヒットで、業績を回復させる。
「アップルは『らしさ』で復活した。マクドナルドも、やってはいけないことをやめれば回復できる」。原田は日本固有のメニューを廃止、一定の権限を与えていたエリアごとの地区本部を無くし、乱立した小型不採算店400店超の大量閉鎖に踏み切った。
この間、コーヒーやシェイク、一部単品バーガーの100円キャンペーンで客足を取り戻す一方、主力のバーガー類は「クォーターパウンダー」や「ビッグアメリカ」シリーズといった付加価値メニューを投入し、増益につなげた。
同じ外食産業では、牛丼チェーンが、過去のマクドナルドのように、主力の牛丼価格の引き下げ競争で体力を消耗している。価格競争力のある韓国や中国の台頭で、空洞化を余儀なくされている電機メーカーなども構図は同じだ。
「独自の価値を常に創造しなければ、価格競争に向かうのは当たり前。日本企業は価格でなく価値で勝つ。すべての業界、政治のリーダーも、これを徹底しなければ日本は沈没する」。原田はそう断言する。
=敬称略(金谷かおり)
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