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経済
【番外編ザ・リーダー】マックの59円バーガー「間違った経営戦略」 原田社長、低価格競争に警鐘
2012.10.10 11:41
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だが、値引き効果の限界を感じ始めた藤田は14年2月に、「もうデフレ時代は終わる」として値引きの終了を宣言、バーガー価格の値上げに踏み切る。藤田の「経営感覚」は正しかった。ただ、すでに消費者には、「マクドナルドのハンバーガーは65円の価値」でしかなかった。値上げ後の売上高は2割も落ち、「59円バーガー」の投入も、一時しのぎに終わった。
マクドナルドの経営は、客足が伸びない、値上げもできない袋小路に入り、この年に創業以来初の赤字に転落。翌年も赤字は解消できず、藤田は会長兼CEOを退任。16年に、アップルコンピュータ社長の原田を招いた。
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原田はアップル時代、日本マクドナルドの低価格戦略を報じるテレビ番組を録画し、「やってはいけないビジネスケーススタディー」として社員に見せた。
原田は「一世代で4千店近くまで店舗網を広げた能力は素晴らしい」と、藤田の経営手腕を今も高く評価する。だが、低価格戦略については、「商品価値を変えずに値段を下げれば、消費者はそれが妥当な価格と思う。値下げで一時のシェア争いはできても、隣の店から客を奪うにすぎない」と否定した。
原田が真っ先に取り組んだのは、「余分なものを切って基本に立ち返る」ことだった。「企業は経営不振のときほど、別の収益の柱をつくろうと手を広げたがるが逆。やらないことを決めるのが先」という。
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