岩手のニュース

オンデマンドバス 仮設住民の足に 釜石で実証実験

テープカットで祝ったオンデマンドバスの出発式

 岩手県釜石市とトヨタ自動車が共同で実証実験を行うオンデマンドバスの出発式が9日、釜石市鵜住居町であった。東日本大震災の仮設住宅が多い市北部の鵜住居、栗林両地区と市中心部を結ぶルートで、10日に運行を開始する。
 出発式には関係者や住民ら約30人が出席。「みんなが早く笑顔になれるように」と願いを込め、「にこにこバス」と命名した栗林小5年川崎颯太(そうた)君と鵜住居小4年芳賀悠斗君らがテープカットして祝った。
 オンデマンドバスは、利用者の予約を受けて走る乗り合いバス(10人乗り)。2台で1日最大8往復し、料金は1人片道150〜350円。事前利用登録が必要で、これまでの登録者は高齢者を中心に46人。市は今後も登録者の拡大に努める。
 鵜住居地区地域会議の浦山文男議長は「路線バスのバス停が遠く、仮設住宅に閉じこもりがちだった高齢者の外出の機会が増える」と歓迎。被災地支援の一環で、運行システムを提供したトヨタ自動車技術統括部の川本雅之主査は「地域の方々と一緒にバスを育てていきたい」と話した。


2012年10月10日水曜日


Ads by Google

△先頭に戻る

新着情報
»一覧
特集
»一覧
  • 47NEWS