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<2005年を反省します>真実知らぬまま「黄禹錫神話」作り
2005年12月30日12時30分[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
「黄禹錫(ファン・ウソク)教授論文疑惑」から多くのことを自省させられます。マスコミも被害者だとは弁解しません。
2つの点を深く反省しています。第一に「黄禹錫神話」を作ることに加担した責任です。5月、サイエンス論文が発表されとき、研究成果を特筆大書しました。まずは世界的に認められた大きな業績だったからです。
韓国で世界的な科学成果が出たという点に非常に興奮しました。「黄禹錫教授チーム、患者自己の細胞で幹細胞作る-糖尿・せき髄まひなどの難病治療に転機」「黄教数サプライズ論文発表して帰国「4大難関一気に解決、20年かかることを1年で終える」(5月21日付)など黄教授側が発表した内容を濾過(ろか)せずに報道しました。
課題や卵子採取過程の倫理問題には無頓着でした。
黄教授が2004年世界で初めて作ったという体細胞クローンによるES細胞について、3月、それなりにいろいろ分析をしたことがあります。「その後1年-黄禹錫教授、幹細胞抽出:『大きな期待…幻想は捨てねば』」というタイトルの3回シリーズを通じて幹細胞に対する過度な期待を慎まなければならないという点を強調した記事を載せています。黄教授の件について取材の冷静さと厳格さを失わないという誓いがそのシリーズの根底となっていました。
しかし5月、適応型ES細胞を作ったという知らせにその覚悟を忘れ、また浮き立ってしまいました。
黄教授の成果を過大に報道した点、お詫びいたします。「ノーベル賞受賞可能性1位科学者」(5月3日付)、「国宝級科学者、超特級ボディーガード」(5月24日付)など「黄禹錫シンドローム」をふくらませました。
2つ目は黄教授論文をめぐる論争が起こったとき、読者の皆さんを混乱させてしまった責任です。
11月12日、米国ピッツバーグ大学ジェラルド・シャッテン教授が黄教授との決別宣言して以来、混乱、反転が続きました。
この過程で一方の主張を単純中継したり、黄教授を信じようとする多数の世論に押されて物静かに事態を分析することができなかったりした点がありました。「国益と世論」に便乗して「真実と検証」という厳格さと精密性を逃しました。
「数十人がかかわっているのに詐欺をしたとでもいうのか」(12月1日付)「『PD手帳』が偽物と言うので、あまりにもあきれ、幹細胞を渡した」(12月2日付)など黄教授側の解明性発言をそのまま扱いました。
PD手帳チームの取材倫理問題が浮び上がったとき、強圧取材に比重をおき、論文真偽に対する報道をなおざりにしました。「MBCの主張正当性1つもない」(12月7日付)はサイエンス編集長インタビュー報道は客観性を欠きました。
黄教授側と『PD手帳』チームの真実攻防(12月4日付)や、幹細胞のDNA指紋不一致疑惑(12月7日付)、ドリー疑惑は第3の機関の検証で解消した(12月10日付)という記事など、論文真偽究明の必要性を強調したものもありましたたが、相対的に不足が目立ちました。
2つの点を深く反省しています。第一に「黄禹錫神話」を作ることに加担した責任です。5月、サイエンス論文が発表されとき、研究成果を特筆大書しました。まずは世界的に認められた大きな業績だったからです。
韓国で世界的な科学成果が出たという点に非常に興奮しました。「黄禹錫教授チーム、患者自己の細胞で幹細胞作る-糖尿・せき髄まひなどの難病治療に転機」「黄教数サプライズ論文発表して帰国「4大難関一気に解決、20年かかることを1年で終える」(5月21日付)など黄教授側が発表した内容を濾過(ろか)せずに報道しました。
課題や卵子採取過程の倫理問題には無頓着でした。
黄教授が2004年世界で初めて作ったという体細胞クローンによるES細胞について、3月、それなりにいろいろ分析をしたことがあります。「その後1年-黄禹錫教授、幹細胞抽出:『大きな期待…幻想は捨てねば』」というタイトルの3回シリーズを通じて幹細胞に対する過度な期待を慎まなければならないという点を強調した記事を載せています。黄教授の件について取材の冷静さと厳格さを失わないという誓いがそのシリーズの根底となっていました。
しかし5月、適応型ES細胞を作ったという知らせにその覚悟を忘れ、また浮き立ってしまいました。
黄教授の成果を過大に報道した点、お詫びいたします。「ノーベル賞受賞可能性1位科学者」(5月3日付)、「国宝級科学者、超特級ボディーガード」(5月24日付)など「黄禹錫シンドローム」をふくらませました。
2つ目は黄教授論文をめぐる論争が起こったとき、読者の皆さんを混乱させてしまった責任です。
11月12日、米国ピッツバーグ大学ジェラルド・シャッテン教授が黄教授との決別宣言して以来、混乱、反転が続きました。
この過程で一方の主張を単純中継したり、黄教授を信じようとする多数の世論に押されて物静かに事態を分析することができなかったりした点がありました。「国益と世論」に便乗して「真実と検証」という厳格さと精密性を逃しました。
「数十人がかかわっているのに詐欺をしたとでもいうのか」(12月1日付)「『PD手帳』が偽物と言うので、あまりにもあきれ、幹細胞を渡した」(12月2日付)など黄教授側の解明性発言をそのまま扱いました。
PD手帳チームの取材倫理問題が浮び上がったとき、強圧取材に比重をおき、論文真偽に対する報道をなおざりにしました。「MBCの主張正当性1つもない」(12月7日付)はサイエンス編集長インタビュー報道は客観性を欠きました。
黄教授側と『PD手帳』チームの真実攻防(12月4日付)や、幹細胞のDNA指紋不一致疑惑(12月7日付)、ドリー疑惑は第3の機関の検証で解消した(12月10日付)という記事など、論文真偽究明の必要性を強調したものもありましたたが、相対的に不足が目立ちました。
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