主要百貨店5社が1日発表した9月の売上高(速報値、既存店ベース)は2社が前年実績を下回った。三越伊勢丹ホールディングス(3099)傘下の三越伊勢丹は0.4%減、エイチ・ツー・オーリテイリング(8242)は5.5%減となり、両社とも主力店の改装工事による売り場減少が響いた。前半は気温の高い日が多かったため秋物衣料の動きは例年よりも全体的に鈍かった。
三越伊勢丹は伊勢丹新宿本店が1.9%減だった。婦人服が6.3%減となり、改装工事のため売り場面積が5%前後減ったことも響いた。H2Oリテイは主力の阪急本店が17.1%減だった。
一方で大丸東京店を増床したJ・フロントリテイリング(3086)傘下の大丸松坂屋は4.2%増だった。入店客数は4割伸びており、10月5日の全面開業を予定している。
商品別にみると、秋物衣料の販売は前年に比べて伸び悩んだが、高額品の販売は堅調だった。Jフロントで美術・呉服・宝飾が4.6%増となったほか、三越伊勢丹でも「宝飾品などの勢いは弱まっていない」との見方を示している。
日中関係の悪化による中国人客の集客への影響については各社とも9月時点で大きな変化は出ていないという。ただ、三越伊勢丹では尖閣問題が浮上してから伊勢丹新宿本店と三越銀座店の外国人客の免税売り上げが1割弱減少したという。高島屋でも「2010年にデモがあったときも発生から2カ月後に中国人客の売り上げが減少したので、これから(影響が)出る可能性もある」と動向を注視する構えをみせた。
◎主な百貨店の既存店売上高増減率
三越伊勢丹 ▲0.4
大丸松坂屋 4.2
高島屋 1.0
そごう・西武 0.0
阪急阪神百貨店 ▲5.5
(注)単位%、▲は前年同月で減少を示す。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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