「権力のもとでは、ペンは剣よりも強し」
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「権力のもとでは、ペンは剣よりも強し」
(枢機卿リシュリュー)
筒井康隆氏の「アホの壁」を読んでいて、ハッとさせられたことがありました。
その言葉の意味は、「思想や言論が人に与える影響は、武力よりも強い力を持っている。 」というように一般的に理解され、
文筆家、新聞記者が憎い相手に筆誅を与えるときに便利に使われ、今では、
剣というのは、権力の意味に使われていて、政権の中枢にいる人間を攻撃するときに、便利に使われてます。 しかし、実は、この「ペンは剣よりも強し」の意味はとんでもなく間違って使われてきたというのです。
この言葉を言ったといわれる、枢機卿リシュリューの信念は「王権の拡大」と「盛大への意思」だったといわれます。
すなわちフランスはあらゆる他国を押さえて強大にならねばならないとの確信であり、この信条に従わない者に対しては全てこれを「国家の敵」と見なして徹底的に撲滅を図ったといいます。
「信賞必罰など必要無い。必罰だけが重要だ」
という彼の言葉からもわかるように、他者を罰することは自身の生き甲斐でもあったということです。 そんな彼が、果たして、 「思想や言論が人に与える影響は、武力よりも強い力を持っている。 」 なんて意味のことを言うでしょうか?大いに疑問であり、しっくりきませんよね。
実は、リシュリューが言ったのは、
「権力のもとでは、ペンは剣よりも強い」
ということだったそうでそれが間違って伝えられてきたそうです。
つまりリシュリューは、
国家に反旗を翻し、反乱を企てる輩に対して、いつでも逮捕状や死刑執行命令にペンでサインが出来るんだぞと脅したのです。 なるほど、これならしっくりします。 それにしてもひどい間違い、全く違う意味になってしまいますね。 さて、 「ペンは剣よりも強し」という意味が間違って伝えられ、新聞記者たちがこの間違いの方を便利に使ってきたことが、
僕には、日本にとって大きな不幸であり、日本に健全なジャーナリズムを育てることの大きな障害になったと感じます。 今の日本の新聞記者、ジャーナリスト、テレビなどの放送も含めたマスコミは、なんかどこかで、俺らのペンの力でいくらでも権力なんて倒せるんだぞみたいな傲慢さを感じるんですよ。 本来なら、僕は、マスコミは、もっと謙虚に、所詮権力には対抗できないかもしれないけど、でも少しでも権力の横暴は阻止しないといけないから頑張るよっていう姿勢であった方が、僕は国民も馬鹿じゃないし、健全なマスコミが育つのだと感じるけどいかがですか?
今、マスゴミなどと揶揄されてるのは、国民がマスコミに横暴さ、傲慢さを感じてるからだと思うのです。
僕は、マスコミのこの横暴さを生んだ、助長したのが、この「ペンは剣よりも強し」の言葉の意味を誤って伝えてきたことにあるのでは?って思うのですよ。 単純に考えたら、ペンは剣よりも強いわけがない。 でも、この誤った伝えられ方が一般的になるなかで、ペンは剣よりも強いんだと、間違って信じ込んでしまった人が増えてしまったんじゃないだろうか? 健全なマスコミ、ジャーナリズムが日本に育ってほしい。 そのためにも、マスコミに傲慢さを許さないためにも、もっと謙虚になってもらうためにも、 「ペンは剣よりも強し」は意味を誤って伝えられてきたっていうことをもっ
と一般的に広めた方がいいと思うのですが、 皆様どう思いますか? |
「ペンは剣よりも強」の格言に日頃巷で言われている意味を感じているのが私だけでなくうれしかったです。最近のペンはリシュリューの言った意味よりもっと恐ろしい。はっきり言うと剣は人の命を奪うだけだが、ペンは使い方によっては、人の命も、名誉も、歴史も、未来も家族も奪い去ってしまうのです。今のメディアのペンの使い方は間違いなくこの使い方です。
2011/9/9(金) 午前 0:26 [ ピューリツァーもどき ]
コメントありがとうございます。
本当に今のペンは恐ろしい存在となってますね。
謙虚さを忘れたペンは、凶器ですね。
ではどうしたらいいのかがよく僕なんかにはわからないのですが、すくなくとも、この言葉が間違って伝えられているってことは強調しないといけないかなって思ってます。
2011/9/9(金) 午前 8:34
花王不買運動にまで発展した、ネット発の嫌韓デモ 2011年12月26日 19:00
BLOGOS編集部
意見投稿に使わせていただきました。有難うございます。
極悪枢機卿リシュリューの言葉で『ペンは剣よりも強し』、と言う言葉があります。権力に屈しないマスコミ的に使われる事があるようです。実は意味が少し異なるようで『権力のもとでは、ペンは剣よりも強い』つまり権力の前ではペン一本あればサイン一つで逆らうやつを死刑執行出来るって事らしい。高岡はメディアと言う権力に死刑執行されたと解釈できる。
2011/12/27(火) 午前 9:54 [ はやぶさ ]
そうですか。その話はよく知りませんが、ありがとうございます。
2011/12/27(火) 午後 1:59