肩書きのないものの話は聞かれない、ということなのですか?知事[2012年04月09日(Mon)]
公開質問状
平成24年4月X日
島根県知事 溝口善兵衛様
1.島根県知事は性同一性障害者の人権啓発についてどのようにお考えなのでしょうか?
わたしは平成18年11月に島根県内では初めて公式に性同一性障害であることを宣言し、以来島根県に対し平成19年に知事要望、県議会においては平成19年よりほとんど毎年請願、陳情をしすべての案件は全会一致で採択をされております。また、島根県人権同和対策課並びに島根県人権啓発推進センターからの依頼で県内各地で県職員研修、人権同和指導員の研修で講師を務めてきました。
しかしながら、ここ2年、性同一性障害者の人権啓発はかなり失速してきています。今年度にいたっては、そのほかの人権課題があるという理由で、研修対象には入っていません。職員研修などで1年の空白を作るということは、いままでの啓発活動を無にすることに等しいと言わざるを得ません。性同一性障害者の人権啓発はそれほど軽いものなのでしょうか?
私は継続的に担当課にはお願いしてきました。特に、今年は性同一性障害に関する診断と治療のガイドラインが改定され、治療開始年齢が引き下げられ、12歳以上の子どもには二次性徴抑制ホルモンの投与、15歳以上から異性化ホルモン投与と変更され、さらに18歳以下の子どもに対する治療を開始する場合は2人以上の専門医の意見書を要し、かつ治療に当たる医師には一定の要件が課せられるように変更されました。そして、平成22年4月には文部科学省より学校における性別違和感を持つ子ども達に対する実態調査を行うよう通知がなされ、このことを契機にいままで対応されなかった学校でも徐々に問題が認識され始めました。また、第3者精子による人工授精による嫡出子・非嫡出子問題、刑務所での性同一性障害者の処遇など、いままで想定されてこなかった問題が明るみになり、人権課題として今年の3月に岡山で行われた性同一性障害学会でも議論されました。
このように性同一性障害者の人権課題は複雑で多岐にわたり、いままでは想定されてこなかった問題がいま浮上しております。そういう状況にあるのに、どうして島根県人権同和対策課、島根県人権啓発推進センター、及び島根県教育庁人権同和教育課は今年度の研修項目から性同一性障害を削除したのか、疑問であります。
上記の質問に対して明確な回答を求めるものであります。
平成24年4月X日
島根県知事 溝口善兵衛様
1.島根県知事は性同一性障害者の人権啓発についてどのようにお考えなのでしょうか?
わたしは平成18年11月に島根県内では初めて公式に性同一性障害であることを宣言し、以来島根県に対し平成19年に知事要望、県議会においては平成19年よりほとんど毎年請願、陳情をしすべての案件は全会一致で採択をされております。また、島根県人権同和対策課並びに島根県人権啓発推進センターからの依頼で県内各地で県職員研修、人権同和指導員の研修で講師を務めてきました。
しかしながら、ここ2年、性同一性障害者の人権啓発はかなり失速してきています。今年度にいたっては、そのほかの人権課題があるという理由で、研修対象には入っていません。職員研修などで1年の空白を作るということは、いままでの啓発活動を無にすることに等しいと言わざるを得ません。性同一性障害者の人権啓発はそれほど軽いものなのでしょうか?
私は継続的に担当課にはお願いしてきました。特に、今年は性同一性障害に関する診断と治療のガイドラインが改定され、治療開始年齢が引き下げられ、12歳以上の子どもには二次性徴抑制ホルモンの投与、15歳以上から異性化ホルモン投与と変更され、さらに18歳以下の子どもに対する治療を開始する場合は2人以上の専門医の意見書を要し、かつ治療に当たる医師には一定の要件が課せられるように変更されました。そして、平成22年4月には文部科学省より学校における性別違和感を持つ子ども達に対する実態調査を行うよう通知がなされ、このことを契機にいままで対応されなかった学校でも徐々に問題が認識され始めました。また、第3者精子による人工授精による嫡出子・非嫡出子問題、刑務所での性同一性障害者の処遇など、いままで想定されてこなかった問題が明るみになり、人権課題として今年の3月に岡山で行われた性同一性障害学会でも議論されました。
このように性同一性障害者の人権課題は複雑で多岐にわたり、いままでは想定されてこなかった問題がいま浮上しております。そういう状況にあるのに、どうして島根県人権同和対策課、島根県人権啓発推進センター、及び島根県教育庁人権同和教育課は今年度の研修項目から性同一性障害を削除したのか、疑問であります。
上記の質問に対して明確な回答を求めるものであります。