巨人・mixiが動いていますね。
ユーザーファースト宣言
今回のページで宣言されているのは4つ。
・ユーザーと運営スタッフの交流会「ユーザーファーストウィーク」の実施
・アンケート、インタビューの実施
・昨日要望への迅速な対応
・そして、足跡機能の試験的な復活
目玉はやはり足跡機能の復活でしょう。ユーザーからはかなり要望は多かったようです。
足跡機能はmixi特有のユーザー体験として、改めて意味付けされた上で再提供されていくのでしょう。
足跡機能の復活によって、例えばスマホに「○○さんがあなたのプロフィールページを訪れました」なんて通知が現れるようになるのかもしれません。mixiへの訪問を促し、滞在時間を増加させる一手になりそう。
mixiが抱える二つの課題
mixiが抱える課題は大きく二つ、「スマホ対応」と「ソーシャルグラフのリフレッシュ」にあるのではないでしょうか。
スマホ対応は言わずもがなで、mixiのスマホアプリ/スマホサイトは、ともに決して出来がいいとは言えません。PC向けとして立ち上がった古参SNSとして、ちょうどフェイスブックが陥っている(いた)ようなジレンマにハマっているのでしょう。
少し前の話ですが、「スマホアプリが使いづらくてmixi離れが起きている」という現象も見られているようですし(これ、実際僕の周囲でも確かに観察できます)、マーケティング戦略を含めた「スマホへの最適化」はフェイスブック同様、早急な対応が求められると思われます。
もっと根本的なところでは、古くなってしまったソーシャルグラフをどうリフレッシュしていくか、という問題も大きいと考えます。
ここはサービスの根幹に関わるので難しいところですが、僕のように「中学生から使っている」というある程度古参のユーザーは、もうソーシャルグラフ自体が古くなってしまっています。
仕事で出会う方々はフェイスブック、ツイッターを使っていることが大半で、mixiで新規のつながりを得ることはもうほとんどありません。ちょうどmixiは僕にとって卒業アルバムのような存在で、見れば懐かしいけれど、毎日見るものではなくなってしまっています。
そういう人は僕と同世代のユーザーにおいては、少なくないでしょう。僕個人の場合、mixiに残っているのは、あまりソーシャルグラフに変化がない人たち、言い換えれば地元に留まっている人たち、もっと言えば、大学に行かなかった人たちが中心だったりします。
ライフステージが変われば人間関係も変わるわけで、mixiはその変化に付いていくことができていない、というのが根本的な課題のように感じます。
例えば電話帳やフェイスブックとの連携を強めれば、mixiのソーシャルグラフはリフレッシュされうるでしょう。しかしながら、ソーシャルグラフに変化を与えようとすることは、すなわちmixiが誇る「リアルなグラフ」を傷つける恐れもあるので、経営判断は簡単ではないでしょう。単にリフレッシュしたからといって、投稿が促進するとは限りません。
(別にmixiの経営に関わっているわけではないですが…)僕もリフレッシュすべきか否かは、よくわかりません。今楽しんでいる人は普通に楽しんでいるわけですしね。差別化という点では、今のままの方がいいのかもしれません。
優秀なスタッフも多く、ウェブ界の巨人であることには変わりはないので、今後の一手に期待したいところです。mixiが今後どういうストーリーを描くのか、注目です。