道幅36メートルの都道3-3-6号線の安全対策は?~説明会と市議会特別委員会のご報告~

 都道3-3-6号線(調布保谷線)の暫定開放と完全対策等設計概要に関する説明会が、昨日開催されました。また、これに先立って9月14日には市議会特別委員会でも報告がありました。

 都道3-3-6号線(調布保谷線)は、稲城市から西東京市まで約14.2kmの都市計画道路で、武蔵野三鷹区間は約3.1kmです。すでに、井の頭通りから東伏見までは完成していますが、東八道路から井の頭通りは完成に至っていません。
 武蔵野市では、北は関前1丁目の北・井の頭通りから、南は日赤病院の南・塚の交差点までが現在の工事区間です。道幅は、環境施設帯(歩道や植栽帯など)それぞれ10メートルで20メートル、車道は4車線で16メートル、あわせて36メートルという大型道路です。

 都は、南北交通の円滑化・渋滞解消などを道路建設の必要としてあげましたが、他にも外郭環状道路が武蔵野市の東の端を通る計画があります。私は、かねてから、巨額の工事費を投じて狭い地域に何本も南北道路を作る必要があるのかと疑問に思ってきました。排気ガス・騒音・振動・交通事故の危険性など、大型道路は周辺住民に多くの被害をもたらします。これまで、横断歩道の必要もなく、数メートルで道路を渡って行き来してきた武蔵野市と三鷹市の住民は、大きな道路で分断されることになりました。

 私も、4期目になって、この道路の安全対策をたびたび、市議会特別委員会で質問してきました。今日は、説明会と議会の報告をあわせて行います。

******************************************

<10月6日・東京都北多摩南部建設事務所による説明会のご報告>

◆10月17日(水)午後2時から、連雀通りから新道北通りまでの区間を、現行の一方通行から、2車線の相互通行に暫定開放する。

→今、1日2300台の車が、これからは1日8000~9000台と推定される。

◆安全対策として、信号を、新しく、
①日赤病院北側の道路との交差点、②境南通り(イトーヨーカドーの南側の通り)との交差点、③JR高架南側付近(電車庫通りの少し北)に設置する。

→この③の信号をなぜ、電車庫通りにしないのかと質問や意見が相次ぎました。
 ここは、何件も交通事故がおきており、周辺の住民からも信号設置の強い要望がありました。都は、「いづれ中央分離帯ができるので、高架下付近を交差点としたい。電車庫通り北側のJR用地をすみ切りし、西側に交通誘導員もおきたい」との答えでしたが、納得できないとの意見もつよく主張されました。

→三鷹市上連雀の住民からは、日赤病院南(塚)交差点と①の日赤病院北交差点との間にまったく横断歩道がないのは、これまでの行き来を考えればとても不便、との声が出されました。

◆年内開通予定の、アジア大学通りから井の頭通りまでの間にも、信号を、新しく
①掘合通り交差点、②玉川上水(浄水場南)交差点に設置する。

******************************************

<9月14日・市議会・鉄道対策武蔵境駅周辺整備特別委員会のご報告>

◆山本:費用負担はどうか?
→担当課長:武蔵野・三鷹の3.1kmで約600億円である。

◆山本:電車庫通りの付近の事故や危ない事例はどれくらいか?
→担当課長:2件あったと聞いている。

◆山本:横断に要する時間に基準はあるか?
→境開発事務所長:警察の考えとして、おおむね1メートル1秒が原則と聞いている。

******************************************

 環境の大きな変化が周辺住民に影響を与えます。
 16メートルを16秒で歩くのが原則というのは、やはり健康な人を基準にしているように感じます。杖をつく人・ベビーカーを押す人・車椅子・いろいろな人がいます。
 電車庫通りの安全対策は、再検討する必要があると思います。「目の前で事故が起きた」と強く主張されたご近所の方もいらっしゃいます。
 引き続き、沿道・周辺住民の皆さんの声を聞き、安全対策の徹底を求めていきたいと思います。

保育料審議会「市民の意見を聞く会」ご案内~10月20日です~

 昨日は、官邸前デモに参加しました。経済産業省前の脱原発テントで、久しぶりに会った知人と話が弾んで、ファミリーゾーンには行けなかったのですが・・。原発ゼロに至る政府の新しいエネルギー政策は、経済界やアメリカなどの圧力で、迷走している印象ですが、市民の声をこれからも届けなければと思っています。
 今年12月議会に市が条例として出す予定の保育料改定の方針に関して、10月20日に「市民の意見を聞く会」が開催されますので、当事者の子育て世代の方、関心のある市民の方のご参加をお呼びかけします。
 以下、市報10月1日号よりお知らせします。

******************************************

◆日 時:10月20日(土)午後2時から

◆会 場:武蔵野プレイスフォーラム

◆対象者:市内の保育園や市内保育施設を利用する保護者・市民

◆定 員:発言者:20名程度(超えた場合抽選)・保育料に関して一人3分程度発言できる
      傍聴者:150名程度(超えた場合入場制限あり)

◆申し込み:発言希望者は10月10日午後5時までに電話または保育課に60-1854
       傍聴者は直接会場へ

◆託 児:5名まで(申し込み順)

詳細は市のホームページをご覧ください

******************************************

 このブログでも書きましたが、私は、今以上に認可保育園の保育料を上げることに同意できません。デフレ・各種の公的負担の増加・給与低迷などがある中では、市の権限で決めることのできる保育料は上げるべきでないと考えます。
 また、認可園と認可外保育施設(認証保育園や保育ママ)の保育料の負担について、あまりにも格差があり、認可園に入れなかった世帯は負担が重いという現状を早急に是正する必要があると思います。
 保育料審議会は、認可園の保育料を審議するという目的で設置されています。ですので、認可外保育施設の保育料は諮問事項でないということになっています。一方、9月議会の私の質問に応えて市長は認可外保育施設の保育料負担軽減も「あわせて検討を進めていきたい」と答弁しています。
 認可保育園の保育料に関する議論とあわせて、認可外保育施設の保育料の負担軽減の議論も進むことを目指したいと思います。

安倍元首相が、自民党総裁に~再び、総理大臣になることは歓迎できません!~

 この記事は、9月26日にアップしたのですが、よく見たら「下書き」状態のまま、ということが今日わかりました。私のミスですみません。
 1週間前に書いたものですが、そのまま再録します。

******************************************

 自民党の総裁選挙は、安倍元首相が選出される結果となりました。
 次の総選挙で、仮に自民党が第一党に躍進すれば、新総裁が首相に選出される可能性が高いわけですが、私は、今回の総裁選挙を見て、あらためて、安倍氏が首相になることは歓迎できないと思いました。

 そもそも、自民党総裁選挙に出た5人の候補者の誰もが、過去の自民党長期政権に多くの国民が「NO!」を突きつけた先の政権交代の意味をとらえていないと感じました。
 どの候補も、原発推進を反省せず、脱原発は争点にならず、消費税引き上げも賛成だし、対外関係もこぶしを振るあげることに一生懸命という印象でした。
 安倍氏は、かつての総理大臣のおりも、外交・安全保障・教育などの分野で、タカ派的態度が鮮明でしたが、今回も「集団的自衛権の行使容認」などでは、強い発言を繰り返していました。

 自民党が次期選挙で、政権政党に復帰するかどうかはわかりませんし、そうならないように私も行動したいと思っていますが、安倍氏が総理大臣になることは歓迎できません。
 もし、安倍氏が総理になったら、アジアとの関係はさらに悪化し、それは経済的にも日本に大きな打撃となる恐れがあります。また、現在日本の貧困率は先進国中でも高くなり、格差が拡大し非正規雇用も増えていますが、政治がこうした格差是正に取り組むことが脇に追いやられる恐れもあります。

 原発ゼロをどのように早期に実現するか、消費税増税に歯止めをかけられないか、安心できる子育て環境をどうつくるか・・・・今後の日本にとって大切な課題に誰がきちんと向き合って方針と政策を出すのか、国民はこれまで以上に国会議員や候補者の主張と行動を注視しなければならないと思います。

食品用放射能測定器が、北町の給食調理場に納入されました~9月議会一般質問ご報告第6回~

 6月議会に出された補正予算で全会一致で議決された、小中学校・保育園の給食食材の放射能検査のためのゲルマニウム半導体検出器が、先日武蔵野市吉祥寺北町の給食調理場に納入されました。
 今日は、この件でのご報告を一般質問の質疑の報告とあわせて書きます。

********************************************

◆機種:放射能測定装置TG150B・ゲルマニウム半導体検出器タイプ(テクノAP社)

◆運用:遅くとも11月前半より実際の給食測定を開始する。
測定スタッフとしてアルバイトを1名採用した。その方がお休みのときは、給食食育振興財団の職員で調理に従事しない方が作業する。
1週間で、小中学校の6調理場(単独調理学校も含む)・15認可保育園の1週間(5日分)の調理済み給食をミキサーにかけたものの検査を行い、ほかに単体の食材検査も9検体行う。

◆機械の性能:私が2月に見学した同様の機種は、検出下限値がセシウム137、1リットルマリネリ容器で、
 2時間測定で1Bq/kg,20分測定で3.2Bq/kg。

********************************************

<9月議会一般質問>

◆山本:給食食材の放射性物質の検査に関して、食材の選択のノウハウや経験が積み重ねられていることを評価している。ゲルマニウム半導体検出器は、検出下限値の低い精度のよい機械なので、汚染の可能性が高い単体の検査をしっかり行うなど、機械の性能を生かした運用となるよう期待しているが、どうか?
→教育長:今回の機械の導入で、調理済み給食の全量検査が可能となった。市が提供するすべての給食の安全確認が可能になったということだが、この辺はこれからの運用の中で、実際に運用しながらいろいろと吟味していくところはあると思う。
武蔵野市の学校は、畑などで作物を作ってそれを給食で食べるということもあるが、教育活動の一環として栽培された作物も検査して食することもできるようになった。
蓄積されたノウハウがあるので、食材検査も従来どおり行うところは行って、これまでよりも迅速にメニューに生かすことができると考えている。

◆山本:運用が軌道にのったら、次の段階で、市民からの持込み食材などに対応できる体制を作ることも検討していただきたい。測定作業の基本は調理場のスタッフが責任を持つべきだが、測定活動に意欲のある市民に協力を呼びかけることも検討していただきたい。
→教育長:外部からの食材の持込みには、きわめて慎重に考えざるを得ない。給食施設の衛生管理の面からも、課題が出がちであると考える。測定スタッフによる確実な運用が大事で、給食の安全性・測定器の安定的な運用を優先的に検討していきたい。

********************************************

 10月末には、全議員を対象に機械の見学会も行われることになりました。
 関心を持っている保護者や市民の方にもぜひ見学する機会を設けていただきたいと思っています。

 熱心な保護者の皆さまの努力が実を結びました。市役所職員の皆さまにも大変ご尽力いただきました。
 今後の運用に関しては、「丸ごと検査を5日間で行うと、単体で検査することに比べて精度が低下するのでは」との意見も聞いています。
 精度のよい機械を購入したことで、多摩地域でも武蔵野市の取り組みはさらに注目されています。市民の声が生かされ、よりよい運用となるよう、これからも努力していきたいと思います。

保育料改定の考えは?認可外保育施設の負担軽減を!~9月議会一般質問ご報告第5回~

 早いもので、9月もまもなく終わります。明日が、9月議会の最終日です。
 一般質問の、保育料改定の基準や背景・考えに関する質問に関して、報告します。
 以前、ブログで書きましたが、12月議会で市は保育料改定に関する条例を提案すると発表しています。現在、保育料審議会で検討がされていますので、結論は出ていませんが、9月議会でその前提となる考え・大きな課題である認可外保育施設の保育料負担軽減など、質問しました。

******************************************

◆武蔵野市では、ここ数年保育園入所を希望する世帯が増え、待機児も急増し今年4月現在では120名である。10年前1329人だった認可保育園の申請者数は今年1713人まで増えた。したがって入所率は、94.4%から83.0%に低下した。この間、認証保育園やグループ保育室などで定員増が進んだにもかかわらず待機児が急増しているということは、子どもを保育園に預けて働きたい・働かざるを得ない世帯が急増した結果である。

◆山本:保育園入園を希望する世帯は、デフレ・勤労者の給与の低迷・各種の公的な負担増などの経済的な影響を受けているが、こうした状況をどう評価しているか?
→市長:市民の負担増となることは、慎重に検討しなければならない。しかしながら、保育園には一定のコストがかかるので、サービスの受益に対する負担の程度はどうあるべきか、検討が必要である。
再質問:山本:厚生労働省の賃金統計では、10年前と昨年を比べ、賃金が97.65%と減っている(男性)。一方で、介護保険は10年前と今年では156.36%。年金の負担は10年前と現在では112.63%。物価は、10年前と比べ約2%増。可処分所得が減っている。保育料にどれだけ割けるのか、十分考えていく必要がある。
→市長:該当者の皆さまの様々な影響を慎重に考えなければいけないと認識している。

◆山本:保育料は、AからD20まであるが、それぞれの階層の収入と保育料の占める割合を示していただきたい。
→市長:いくつかの代表的な階層の推定年収と保育料年額割合を申し上げる。推定年収が330万円だと月額5200円以下、年収に占める割合は1.89%。推定年収640万円だと月額23400円、割合は4.39%。推定年収1130万円以上(一番上の階層)だと、月額57100円、割合は6.06%。

◆認可園に入れなかった子どもは、認証保育園やグループ保育室を選択することが多いが、毎月7万円以上保育料がかかる場合もある。仕事を見つけても、保育料が高いと仕事を断る例もある。認可園かそうでないか、保育料に大きな格差がある現状を変えていく必要がある。

◆山本:認可外保育施設の保育料の負担軽減をすべきと考えるが、見解は?
→市長:現在負担軽減措置として、助成金制度がある。3歳未満児で月額2万円、3歳以上児で月額1万円。
再質問:山本:認可園に入れるかどうかが、世帯収入とは別に不公平になっている。認可外保育施設の負担軽減を今以上にやっていただき、公平にしていただきたい。
→市長:課題だと私も認識している。負担については、よくよく今回の認可保育園の保育料とあわせて考えていくべきだ。

******************************************

 議場でも話しましたが、保育園の事業に占める保育料の割合が減ったから値上げをするという考えは、考え直していただきたいと思っています。つまり低所得の方が増えれば、認可保育園の保育料収入は減るのです。それで、保育料を上げるということにして良いのでしょうか。保育園は独立採算事業なのですか?そうなったら低所得の世帯が多い地域の保育園は成り立たないのではないでしょうか?そうではないでしょう。
 武蔵野市が子育て支援に力を入れ、子どもを産み育てることをみんなで応援するまちとしてもっと輝くよう、私も訴えてまいります。
プロフィール

山本ひとみ

Author:山本ひとみ
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR