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PC遠隔操作ウイルス、欧州の新種

 遠隔操作型とみられるウイルスに感染した男性2人(威力業務妨害容疑で逮捕後、釈放)のパソコンから犯罪予告メールが送られるなどした事件で、ウイルスは最近、欧州などで確認された新種だったことがわかった。2人のパソコンはいずれも、ネット上のサイトから無料ソフトをダウンロードした直後にウイルス感染した疑いが強いことも判明。大阪、三重両府県警は、何者かがウイルスを無差別にばらまいたとみている。

 捜査関係者によると、ウイルスは英国などを中心に出回っているが、今夏まで存在が知られていなかった。作成者は外国人の可能性があるが、今回の犯罪予告メールは日本語で記されており、両府県警は、ファイルにウイルスを仕込んだ人物は日本人との見方を強めている。

 一方、府警に逮捕されたアニメ演出家の男性(43)は調べに、7月29日に大量殺人予告のメールが送信される前、ソフトを取り込んだと説明。三重県警に逮捕された無職男性(28)も、9月10日のネット掲示板への伊勢神宮の爆破予告書き込み直前、別の画像処理ソフトをダウンロードしたと話し、パソコンからもそれぞれ取り込みの形跡が見つかった。

 ソフトは誰でもダウンロードできるもので、両府県警は2人が狙われた可能性は低いとみている。

任天堂爆破予告も

 このほか、無職男性のパソコンからは、ゲーム会社「任天堂」(京都市)の爆破予告もネット掲示板に書き込まれていたことが捜査関係者への取材で判明。9月10日夕、「正面入口にトラックで突っ込んで、そのあと社員をぶっ刺しまくる」などと記されていた。

2012年10月9日  読売新聞)
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