特集えひめ人2012年10月07日（日）

人をハッピーにしたい　声優　辻あゆみ（つじ・あゆみ）さん＝松山市出身

　これまで５０本以上のテレビアニメやゲームに出演。９月からは都内の大手事務所に所属し、ステップアップを狙う。「声で人をハッピーにできる存在になりたい」と充実した表情を見せる。
　声優を志したのは小学３年生の時、アニメ「セーラームーン」を見たのがきっかけ。登場人物の活躍に感動し、「自分もこんな仕事がしたい」と目標を決めた。以来、お年玉やアルバイト代をため上京資金をつくり、済美高卒業後、すぐに東京の声優養成所に入った。
　１９歳でオーディションに合格し、順調にデビューしたが、当初は「周囲とのレベルの差にがくぜんとした」。そのため台本をボロボロになるまで読み込むなど努力した。
　愛らしい声が持ち味で少女役が多いが、「自分のフィールドを確立しつつ、必要とされる場をもっと広げたい」ときっぱり。事務所担当者は「地声で勝負できる強みがある」と評価する。
　現在、出演作品が県内で見られるのは、アニメ「パブー＆モジーズ」（ＢＳフジ）のエマ・エレファント役。「もっと愛媛で放送される作品に出られるようにしたい」と意気込む。２８歳。