日韓通貨交換協定:拡大措置延長せず 韓国と合意
毎日新聞 2012年10月09日 12時56分(最終更新 10月09日 15時32分)
城島光力財務相は9日、10月末に期限を迎える日韓通貨交換(スワップ)協定の拡大措置を延長せず、打ち切ることで韓国と合意したと発表した。スワップ協定の規模は11月以降、700億ドルから130億ドルに縮小する。また、城島財務相は11日に韓国の朴宰完(パク・ジェワン)企画財政相と東京都内で日韓財務相会談を行うことも発表した。
スワップ協定の拡大措置をめぐっては、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領の島根県・竹島上陸や天皇陛下に対する謝罪要求発言を受けて、安住淳前財務相が8月、打ち切りも視野に「白紙で考える」としていた。城島財務相は「今回の決定は純粋に経済、金融面の要素に基づいた判断で政治的なものではない」と強調した。
日韓両政府は昨年10月、欧州危機の影響で韓国の通貨ウォンが急落したことを受け、経済危機時などに相手国通貨との交換でドルなど外貨を融通し合うスワップ協定の規模拡大で合意した。【永井大介、和田憲二】