サトイモ:中国産を千葉産と偽装 販売会社社長ら3人逮捕
毎日新聞 2012年09月24日 20時20分(最終更新 09月24日 21時33分)
中国産のサトイモを千葉県産と偽って販売したとして、千葉県警環境犯罪課などは24日、農産物加工販売会社「味来」(千葉県八街市)社長、岡本順一(61)と中国籍で岡本容疑者の妻李偉(35)、同社取締役の江川正夫(62)の3容疑者を詐欺容疑などで逮捕した。同課によると、3容疑者は「中国産は種芋として使っただけで販売していない」などと容疑を否認している。
容疑は、岡本容疑者らは、昨年末ごろから今年3月ごろ、中国産のサトイモを「千葉県産」と印刷された段ボール箱に詰め、約180回、取引先4社に計約280トン(約4000万円相当)を発送し、うち2社から代金計約1115万円を受け取ったとしている。
同課によると、民間に委託した成分分析で偽装が判明。中国産は検疫時に問題が生じないよう輸入前に泥を除去するが、同社は泥を付着させて国産のように偽装し、県産のイモも3割程度混ぜて販売していた。
国産は中国産の2倍程度の取引価格とされるが、同社はこれまで約720トンを販売し、約1億1200万円を売り上げていたという。【黒川晋史】