2012.06.29 (Fri)
前前頭皮質と衝動
前前頭皮質は、脳の中でもっとも人間らしい部分です。ここが正常に働いていれば、わたしたちは感情をコントロールすることができます。言動を起こす前に、その結果を考えます。計画し、目標を立て、的確な判断を下します。
一方、不具合が起きていると、賢明な分別ができなくなり、衝動的に動いてしまい、物事に対する関心も持続しません。過去の経験から学ぶことができず、対人関係の場面においても、過去の出来事を教訓として生かせません。思慮が浅く、人に対して思いやりを示せません。一貫性がなく、問題の多い言動を取ってしまいます。
注意欠陥多動障害、脳外傷、統合失調症、認知症、反社会的人格障害などには、共通して、前前頭皮質の活動減少がみられると言われています。症状が重いほど病識が持てず、他罰的になり、周囲に憎しみを向けて、破壊的な生き方へと自らを追い込む結果になります。
その人は、そうした脳機能の状態にあるのです。多少、自覚があるかもしれません。医療や人間関係のカウンセリングを、前向きに受けようとするかもしれません。ですが、基本的に、その人はそうなのです。
腹立たしいことは、多々あることでしょう。ですが、感情が静まると、腹を立てる価値もないと気付きませんか。その人が傷つけているのは、あなたではなく、自分自身なのですから。
一方、不具合が起きていると、賢明な分別ができなくなり、衝動的に動いてしまい、物事に対する関心も持続しません。過去の経験から学ぶことができず、対人関係の場面においても、過去の出来事を教訓として生かせません。思慮が浅く、人に対して思いやりを示せません。一貫性がなく、問題の多い言動を取ってしまいます。
注意欠陥多動障害、脳外傷、統合失調症、認知症、反社会的人格障害などには、共通して、前前頭皮質の活動減少がみられると言われています。症状が重いほど病識が持てず、他罰的になり、周囲に憎しみを向けて、破壊的な生き方へと自らを追い込む結果になります。
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本人よりもむしろ、周囲に居合わせた人々の方が混乱し、どうかかわっていいのか悩むことが多いことでしょう。可能なら、距離を置く方がいいと言えます。不可避なら、相手の問題を引き受けないことです。なぜ、この人はこうなのだろうと、悩むことが多いかもしれません。自分のどこがいけなくて、こんな対応をされるのかと。その人は、そうした脳機能の状態にあるのです。多少、自覚があるかもしれません。医療や人間関係のカウンセリングを、前向きに受けようとするかもしれません。ですが、基本的に、その人はそうなのです。
腹立たしいことは、多々あることでしょう。ですが、感情が静まると、腹を立てる価値もないと気付きませんか。その人が傷つけているのは、あなたではなく、自分自身なのですから。
テーマ : メンタルヘルス・心理学 - ジャンル : 心と身体
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