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私とは中学、高校、大学と一緒で、朝日新聞で村上理事の同僚だったＫ君から厳しい意見を貰った。少しの甘えを持って現状報告をＫ君にしたのだが、同情どころか私を八つ裂きにする冷たい批判だ。
「『外人プレス４０人が協会を牛耳っている』とおっしゃるが、当たり前です。外国特派員協会（以下外特協とします）は外人特派員の取材の便宜と懇親のために、外人特派員が主（あるじ）で運営されているものです。そこのところから、貴兄には根本的な認識の誤りがあると思います。 アソシエイト会員が１８００人もいるとは初めて知りましたが、外特協がそのアソシエイト会員に求めているのは会費の納入と何かのときの取材便宜の提供でしょう。たかだか外特協の、組織内部の問題で「言論の自由」とか「人種差別」とか、大げさと言うより見当はずれです。漫画に近い。村上理事が会長に腰ぎんちゃくのように引っ付いていることが、貴兄と何の関係があるのですか。『アソシエイト会員には発言権ガ無く』、当たり前です。現実あるいはルールはお分かりのようですから、これ以上は私も申しません。」
FCCJの基本方針をジャーナリストはどう考えているか改めて教えられた。しかし現政権の施策をアソシエイトだから黙って見ていろ、ジャーナリストは偉いんだから、と言うのは朝日新聞記者だったＫ君の傲慢と偏見ではなかろうか？そしてこの態度は正に今の村上理事たちの（これ以下の記事はFCJ代理人、横木雅俊弁護士より「法的措置」をとると言われ削除する）サイドを変えればこういう意見が正論なのだ、と言うことを教えられ愕然とする。（これ以下の記事はFCJ代理人、横木雅俊弁護士より「法的措置」をとると言われ削除する）
大奥とは江戸城に存在した将軍家の子女や正室、奥女中（御殿女中）たちのいる場所で云ってみればハーレムのようなもの、将軍は正室以外にも奥女中の中から選り取り見取りで夜の伽を命じる。
300万部を売った、よしながふみの同名のコミックは、男だけが患う謎の疫病「赤面疱瘡」を想定する。殆どの男性が死に絶え、将軍を含めて多くの要職に女性が就任しする世の中。男が春を売り、女が種を欲しがって男を強姦する。そしてその中で一人の女将軍に、健康で美しい若い男たちを集めた女人禁制の場所、男だけの「大奥」がある。
男女が逆転する大奥は、オリジナルの第一作は面白かった。貧乏旗本の息子、水野佑之進（二宮和也）が家を助けるために大奥の美男軍団に加わる。そこでのライバル闘争、嫉妬などを経て堕落した泰平の世の中を変える八代将軍、吉宗（柴崎コウ）に出会うまでの話だ。女逆転の世界で武士道を追求する若い侠気の侍と言う役柄を二宮が好演していた。23億の興行成績を挙げる大ヒットになった。ＴＶドラマでヒットし、映画もオリジナルが大成功して期待を込めた第二弾だ。
しかし菅野美穂の主演の今回はまるで詰まらない。舞台は五代将軍綱吉（菅野）の時代。豪華絢爛な「元禄時代」だ。世継ぎが生まれない綱吉は夜毎男を変え必死に頑張る。だが妊娠の兆しすらない。綱吉の実父で娘を溺愛する桂昌院（西田敏行）は前世の祟りだと「生類憐み」の令を発布し、綱吉は後に「犬公方」と嘲り笑われる悪将軍になって行く。政治に飽きた綱吉は愛欲の世界に飛び込む。男をとっかえひっかえ、時には二人の男に夜伽をさせ、目の前で男二人にホモ行為を命じる。「年増の色欲女」と陰口もきかれる。側用人の柳沢吉保（尾野真千子）とは女同士思い思われるレズ関係。さしずめ日活ロマンポルノ風の描写が展開するだろうと期待する。しかし菅野は胸ポロリすらも無い。いつでも寝床では体に薄いが白い着物をつけ、肩すら露出しない。10代から何冊もヘアヌードの写真集も出しシェープアップした大胆な裸身を誇っていただけにこれは無いだろう。35歳で落ち目の菅野を主役にする意味が無い。（いつも抱いている白黒ブチのチンは可愛いが。）
相手役は堺雅人が演じる有功（ありこと）は京都の公家出身、汚れなき心を持つ院主で綱吉の大奥に仕える。究極的には有効と綱吉の純粋で美しいロマンスに発展するのだが、何かとってつけた感じだ。
金子文紀監督は、「前作『大奥』では男女の立場が変わっても、変わらない「男とは、女とは？」を描き主人公の侠気を描いて面白かった。今回は「人にとっての幸せとは何か？」を大きなテーマとして描いていこうと思っていると抱負を述べている。終盤の有効との恋愛感情がそれだが、コミックを原作としているだけにそんな誰も期待しないフィロソフィカルな主題では客は逃げる。
１２月22日より丸の内ピカデリー他で全国公開される。
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