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2012年8月6日

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「トータル・リコール」(TOTAL RECALL)(アメリカ映画):地球が破壊され残った富豪の居住区と支配下の貧民のコロニ―。二者の間に戦いが始まる。

 昨日(5日)FCCJ会長ジョージ・バウムガードナーからの警告状を受け取った。「協会の業務内容に関する誤情報が多く掲載されており、更に理事・総支配人・会員個人の名誉を損なうと判断する内容があります。本協会は会員による人種差別的言動には厳しく対応してきたところです。しかし同ブログには悪質なる人種差別的言動が含まれています」
だから7月15,16,21日のブログを削除せよとの厳命。
 「分かりました、これから削除をいたします」。だがどの部分が「誤情報」なのかどの個所が「理事・総支配人・会員個人の名誉を損なう」のか教えて欲しい、更に「人種差別的言動」とはどの表現を指すのか、これから書面で問い合わせる。

 乾くるみと言う男だか女だか分からない無名作家(実は男性)の「嫉妬事件」(文藝春秋社:2011年11月刊)を読んだ。嫉妬とShit(糞)を掛けている。城林大ミステリ研究会で「犯人当てイベント」が開催される。サークル一の美人、赤江静流がボーイフレンドの慶応大学天童を連れて来る。主人公で部長の佐野は部室は入った時から何か臭い。一番上の棚に置かれたジョン・ディクソン・カーの「疑惑の影」の上に見事なウンコがとぐろを巻いて置いてある。ビニールカバーの早川ポケットミステリーだから古い「疑惑の影」の下に3冊引っ付いている。下ばかりでは無い。横に並んだポケミスも一緒に降ろさなければならない。「犯人当てイベント」はそっちのけで、ウンコ犯人は誰かの推理が始まる。どうも題材が題材だけに気が乗らない尾籠なミステリだ。

 今から20年以上前のオリジナル「トータル・リコール」(1990年)は世にときめくシュワルツネガーとシャロン・ストーンでとても興奮した映画だった。それに比べると役者はコリン・ファレルとケイト・ベッキンセールと落ちるが、それを補って余りあるのが派手で豪華な特殊効果だ。夢の世界と現実のミックスを描くのだから最初から最後までVFXは最高の絵を提供してくれる。クレジットでは前作の「トータル・リコール」に基づく映画化とされ、大本の原作フィリップ・K・ディックの短編は影を潜めている。
前作は単純なストーリー。毎夜、行ったことの無い火星の夢に悩まされていた。「火星に移住したい」との想いを妻に伝えるも一蹴された主人公は、記憶を売っているリコール社の広告で火星旅行の記憶を得ようと思いつく。だが今作はもっと複雑な社会の仕組みやパラダイムだ。

 21世紀末。凄絶を極めた世界的化学戦争の結果、地球は2つの地域だけが居住可能となった。富裕層が暮らす「UFB」(ブリテン連邦)とその支配下の貧困層住民地区「コロニー」。地球の反対側にあるコロニーの労働者たちは地球のコアを貫くエレベーター「フォール」に乗ってUFBの工場へ通う。ダグ・クエイド(コリン・ファレル)も通勤する工場労働者だが毎晩悪夢に悩まされる。見知らぬ黒髪の女性と自分が何者かに追われ必死に逃げ回るが彼女と引き離されるのだ。今日も汗だくで目が覚めると傍に心配そうな妻ローリー(ケイト・ベッキンセール)の顔が。ダグは単調な生活に何か違和感を覚えている。ダグの工場はロボット警官・シンセティックを生産している。このロボット警官は白い甲冑とマスクもスターウォーズのクローン・トルーパーそっくりだ。コロニーの自由と平等を求めるレジスタンス運動が湧きあがり、UFB代表、コーヘイゲン(ブライアン・クランストン)はシンセティックの増産計画を指示している。仕事もきついし期待していた昇進も取り消されくさったダグは好みの記憶を買うことが出来る人工記憶センター「リコール」社を訪ねる。「諜報員」の記憶を希望し上書きの最中に警官隊が突入して来る。ダグは思いがけず素早い身体能力を発揮し警官たちを次々と倒し、家へ帰り着く。ローリーに警官たちを殺してしまったことを打ち明けるとローリーが突如襲って来る。ダグは存在せず記憶は偽物、自分はダグの監視役だったと告げる。

 ここからが本番。手の中に嵌め込まれた携帯電話でハモンドと名乗る諜報員から指示を受け行動を開始する。新しいIDを手に入れUFBのハモンドのアパートへ向かう途中に正体がばれ銃撃戦になる。逃走中に夢の中の黒髪の美女メリーナ(ジェシカ・ビール)が現れ逃亡を助けてくれる。

 メリーナが運転するホバー・カーが凄い。超伝導になっているのか車輪は無く宙に浮いた状態でフリーウェイを猛スピードで逃げるカーチェイス。更に凄いのが地球のコアを四通八達する高速エレベーター。エレベーターから飛び乗り飛び移り、急降下やフリーフォールにも身の毛がよだつ。
 ダグはレジスタンス側につき、ローリー率いる警官隊から逃れリーダーのマサイアス(ビル・ナイ)に会う。しかしこれもUFBの仕組んだ罠と言う。執拗に追いかけるスーパーウーマンの元妻ローリー。ドンデンに継ぐドンデンのアクション劇はとどまるところを知らない。

 シュワちゃんのオリジナルからのリメイクと言うがガラリと様変わりの階級闘争アクションに衣替えしている。火星までは行かないが地球の裏側から簡単に通勤出来るエレベーターや列車、ホバー・カーなどの交通機関に目を瞠る。
先週金曜から北米で幕を開けたが「The Dark Knight Rises」に押されて$26Mと大差の2位に甘んじている。もっとも先月のコロラドの乱射事件やオリンピックゲームTV視聴などの影響を受けて前年同週比で25%ダウンしているのでワリを食っていると言える。
 でもこの2時間弱のノン・ストップのアクショナーを僕はすっかり堪能した。

 8月10日より丸の内ピカデリー他で全国公開される。

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