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2012年8月30日

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「私の少女時代」(我的少女時代)(中国映画):歴史感覚を無視、文革を美化し農村への「下放」を楽しむ下半身麻痺の少女

 昨日(29日)の外国特派員協会・審議会(Inquiry Commission)への召喚と審議の報告。10時15分の呼び出しだが25分遅れで審議がスタートする。フロント前で待っているとファースト・プレジデントのマーティン・コーリングが声をかけて来る。「御免、用があって先に帰るが、この前の理事たちと顔ぶれが随分違うよ」。前回の審議会では挨拶しても返事無しだったマーティンが愛想良いと言うのは既に裁定が出ていて、お咎め無しの吉兆かな?
 入室すると確かに見慣れぬ顔がズラリ。バウムガルトナー会長が、元会長達の東京地裁への訴訟問題の審議に時間がかかるから、簡単に云うがとの発言を遮って僕の方から一方的に話し出した。
「前回の警告を受け、伝聞醜聞や名誉棄損になるような個所は総て消去し謝罪もした。その後のブログで何が気に障ったか教えてくれ。約束した通り直接体験したことや自分の意見は堂々と書かせて貰う。記者クラブは言論の自由の府と考えている。それに訴訟を起こした元会長たちのフェースブックのアカウントの方が私の詰らぬブログより余程影響力があり伝播力がある。白人の彼らに召喚状を出さず、日本人の僕だけに出すのは明らかに人種差別だ」と捲し立てた。
 突如、朝日出身の村上理事が日本語で遮る。「自分は日本人で理事だ。だからFCCJには人種差別は無い」と。(これ以下の記事はFCJ代理人、横木雅俊弁護士より「法的措置」をとると言われ削除する)
「元会長たちは現会長宛てに手紙形式で書いているが、あなたは誰宛でも無くやたらと非難している」だから元会長ら白人に召喚状は出さないと言う。(これ以下の記事はFCJ代理人、横木雅俊弁護士より「法的措置」をとると言われ削除する)
福永理事は同様に日本語で「削ったと言うが会長の傷害事件はそのままじゃないか」と詰め寄る。「削っていますよ」との応酬に会長が遮り「ともかくブログは名誉棄損や事実誤認でない限り書いて宜しい。クラブとして言論の自由は守る。それに貴方にペナルティは出さない」と宣言してチョン。ひょっとしてバウムガルトナー会長って良い人かも。
 帰りにバーセクションを覗いたら給仕たちは皆知らない顔ばかり。午後になって9月1日から正式に東急系のインターナショナル・レストラン・サービス(IRS)へアウトソーシングが決まったと会長発表があった。そのIRSの雇ったテンプの給仕たちらしい。(これ以下の記事はFCJ代理人、横木雅俊弁護士より「法的措置」をとると言われ削除する)

 まるで1950年代の映画を見ている感じ。単純な脚本、幼稚な演出、教科書的なテーマ。中国のヘレン・ケラーと言われる中国障害者連合会会長チャン・ハイディーの自伝を原作として自身が脚本を書いていると言う。だから「清く、正しく、美しく」宝塚乙女的な他愛も無い映画になっている。実話だからと言って日本人観客がハイディ―女史を知る由も無く、スクリーン上で物語を追うだけだから厳しい目で見ることになる。

 時代は1960年代後半の文化革命前夜から始まる。5歳の時から下半身が麻痺して学校へ行くことが出来なくなった少女ファン・タン(リー・イーシャオ)は窓際に置いたベッドに座り本を読んでいた。傍の大木の幹に寄りかかってアコーディオンを弾く青年リー・ジェン(ワン・イー)がいる。見合す笑顔と笑顔。呼びかけ本を通して仲良くなる二人。ベランダと庭で愛を交わすロミオとジュリエットだね。クリシェのパターン。しかし突如起こった文化大革命。本は焼かれ二人は別々な農村へ「下放」される。
 下放の目的は毛沢東思想を徹底させるため、都会の青年層を強制的に地方の農村で働かせ、肉体労働を通じて思想改造(洗脳)をさせながら社会主義国家建設に邁進させた。この下放によって、多くの青年層が教育の機会を失い、中国の教育システムは崩壊し国の経済発展が大きく阻害された。中国でも歴史的な汚点とされる。
ところがこの映画では「下放」を礼賛し都会を離れた青年たちが自由に生活を縁ジョーイしている様が描かれ開いた口が塞がらない。一体誰がこんな映画を信じるのだろう。確かに半世紀近く経ってしまった現在観客層と想定する若年層はそのまま「下放」をメルヘンティックなシャングリラと受け取ってしまうだろう。
 ファン・タンは前向きに生きる。文盲の子供たちの先生となり読み書き算術を教える。見ているだけの女の子も授業に加え男女同権を説く。医者がいない村なので病人は遠くの町まで行くのを見かねて鍼術を独習し村人ばかりか近隣の村まで出かけての病人の面倒を見る。お前は神様か?これほどまでに神格化した映画を誰が信じて見たがるか?
 恋人リー・ジェンへの想いを手紙にして伝書鳩で飛ばす夢を見る。カットの繫ぎに毎回白鳥が群れをなして飛ぶ。戦時中の国策映画でもこんな嘘っぱちの画面は無かった。こんな代物を中国人が愛するのかね?
 二人は文革が終わり下放解除で都会に戻った後どうなったか「けじめ」もつけていない。詰まらない映画を見てしまった。

 10月6日より11月16日まで「中国映画の全貌2012」と題して新宿K’s cinemaで上映される。

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