「FCCJ戦線異常なし」。表面的にはダイニングもオープンし(こちらはガラガラだが)バーに詰めかけた満員のアソシエイト会員は満足の模様。しかし見慣れた従業員がハニフさんを除いて姿を(これ以下の記事はFCJ代理人、横木雅俊弁護士より「法的措置」をとると言われ削除する)
どうせB級スリラーだと見くびっていたら、途中からグイグイ引き込まれる。ドンデンに継ぐドンデンで終わってみるショックで愕然としている。こう言う映画はネタバレになるからビックリした所や印象に残るシーン特にドンデンの個所などを書けないのが辛い。
原題は「通りの奥の家」、邦題のボディ・ハントって何を言っているのか分からない。
17歳の女子高生エリッサ(ジェニファー・ローレンス)は離婚した母サラ(エリザベス・シュー)に従って大都会シカゴから田舎の町に引っ越して来る。医師の母が地元のクリニックに迎えられたのだ。街の中心部から少し離れているが森に囲まれた閑静な一軒家なのに家賃が驚く程安い。案内した不動産屋が正直に答える。隣の家で娘キャリー・アンが両親を惨殺したのだ。娘はそのまま行方不明でダムで溺れたと言う噂だ。気味が悪く誰も借りようとしないので安いのだと。エリッサとサラはそんなことは構わない。エリッサはシンガーソングライターの道を歩んでいる。
しかし災厄の起こった家に夜になるとポツリと電燈が灯っている。叔母さんの介護を引き受けて事件の夜居なかった一人息子のライアン(マックス・シェリオット)が移り住んでいたのだ。ライアンは両親の遺産を受け継ぎお金に困らない。エリッサはミュージシャンの父親の才能を受け継ぎシンガーソングライターとしてネット上で彼女の曲は知られている。エリッサとネットで検索したライアンは音楽を媒介に近づく。最愛の両親と妹を一度に亡くした心の傷を抱えながら生き抜いて行こうとするライアンにエリッサは同級生たちにない魅力を感じる。機敏にエリッサの心を見抜いた母サラは娘に近づかないようにライアンにぴしゃりと命じる。ライアンは被害者で彼に何の罪がないのにと怒るエリッサ。
だが従順にサラの言葉に従うライアン。しかし彼にはとてつもない大きな秘密を一人で抱え込んでいた。これがこの映画のミソ。詰らない話がとてつもないホラーとスリルに満ちたストーリーに転じるのが、エリッサのヴォカルを高校のクラブ活動発表会のある2/3を過ぎたあたりからだ。そこから集団暴行、放火に続きライアンの家に駆けつけたエリッサに飛んでもないことが起こるのだ。
あー、続きを書きたいがそれは禁じ手。つらい。
主役のジェニファー・ローレンスは22歳、童顔なので17歳役でも通じる。「ウィンター・ボーンズ」で昨年のアカデミー主演女優賞候補になり、大ヒット「ハンガー・ゲーム」でブレイクした。美人でないが愛嬌がある。母親サラ役の元美人女優、エリザベス・シューは49才。未だ妖艶さは残っている。
監督、マーク・トンデライはイギリスのインディで活躍していたが認められこれがハリウッドデビュー作。手慣れた確実な演出力は今後期待できる。この映画の殊勲者は原案、アイディアを出したジョナサン・モストゥだ。監督として「ブレーキ・ダウン」や「ターミネーター3」などアクション作品を手掛けている。
アメリカでは9月14日より、日本では11月17日からヒューマントラスト渋谷他で公開される。
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