外国特派員協会(FCCJ)バウムガードナー会長から二度目の警告書がFAXされて来た。「ブログでの名誉棄損及び侮辱行為を警告し、その削除、訂正および謝罪を求めるものです。(中略)本協会は2012年8月8日正午を期限と定め、貴殿に同ブログ内の本協会に関わるすべての記述部分の自主削除、内容訂正、名誉棄損及び侮辱行為を受けた関係者全員と本協会への誠意ある謝罪を求めます」「万一にも貴殿が放置された場合、法的措置を執らざるを得ないことを申し添えます」と。
先ず何度もブログで述べているように「事実誤認」であればいつでも削除し訂正し謝罪すると書いていること。だから削除するのは吝かでは無い。しかし「事実誤認」だとバウムガードナー会長が言うならその「立証責任」と「合理的な説明」を求めているが、全く回答が無いまま法的措置を一方的に取ろうとしている。「言論の自由」を標榜する記者クラブとしては本質や存続に触れる問題では無かろうか?
(これ以下の記事はFCCJ代理人・横木雅俊弁護士に法的措置をとると言われ削除)
横道に逸れたが本来の映画紹介に戻る。今日の作品はアニメ「ロラックスおじさんの秘密の種」。FOX「ブルースカイ」からお金に釣られてユニバーサルへ移籍したクリス・メンダンドリの「イルミネーション・エンターテイメント」製作の3Dアニメ作品。移籍第一作「怪盗グル―の月泥棒」は全世界で5.4億ドル(422億円)の興行収益を挙げた。(だが日本ではダメだった)
この映画も春休みにアメリカで公開されるやまたもや大ヒット。
人工的でプラスティックや化学合成物で作られている街「スニードヴィル」。青空も太陽も緑の草木は見えないが住人はそれなりに不満を感じなくて暮らしている。だが工場の廃液は街の外へ排出しているが空気は汚染されており、オヘア(声:ロブ・リッグル)と言う強欲な男は新鮮な空気をボトル詰めにして大儲けをしている。
主人公テッド少年(声:ザック・エフロン)は憧れの年上の女の子、女子高生オードリー(テイラー・スウィフト)が合成の木でなく本物の木を欲しがっていることを知る。彼女の気をひくため何とか本物をプレゼントしようと、ノーマおばあちゃん(声:ベティ・ホワイト)に相談する。おばあちゃんは昔一面が緑だった頃に木に詳しいワンスラー(声:エド・ヘルムズ)を訪ねるようにアドバイスをする。
テッドは何とかして街の外へ出るとそこは大気汚染と水質汚濁の灰色の世界。ようやく訪ねたワンスラーはテッドに昔話を聞かせる。若かったワンスラーは木から出来る人気商品「スニード」を大量に売り出すために木を切り始める。そこへ森の守護神ロラックスおじさん(声:ダニー・デヴィート)が出て来て木を切らないように嘆願する。ワンスラーは無視し最後の1本まで伐採すると空気汚染や水質汚濁の公害が広まり谷には誰も住めなくなってしまった。
ロラックスおじさんの「もししなければ」の言葉。そして「最後に残った一粒の種」が汚染された街や谷を救うことになるのだ。絵本作家、セオドア・“ドクター・スースの”・ガイゼルの原作は古いが、時代を先取りした「エコ・テーマ」だけに考えさせられるアニメだ。灰色の街と再生された「スニードヴィル」のパステルカラーの美しさ、3D画面で生えるアニメーションシーンだ。
ミュージカル風に物語が展開する。ジョン・パウエルの音楽・歌曲が素晴らしい。字幕版で見て良かった。ザック・エフロンの歌うテーマソング「Let It Grow」など惚れ惚れと聴く。吹き替えの宮野真守の歌など(もし歌っていたら)耳が腐る。ハミング・フィッシュたちのコーラスも可愛い。
10月6日よりTOHOシネマズ有楽座など全国東宝系で公開される。
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