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尖閣諸島（中国名：釣魚島）問題は中国80都市で暴動を起こし日系企業や日系人への攻撃を仕掛けているが、その余波がこの映画にも及んでいる。アリスを助け友人となるエイダ・ウォン役の中国女優、李氷氷（リー・ビンビン）は、東京でのレッドカーペット・プレミアでの舞台挨拶を拒否し日本でのポスターから自身の絵と文字を削除するよう強く要求。尖閣諸島問題に対する自身の信念を表明する。
尖閣諸島は明らかに「日本固有の領土」と僕は固く信じている。つっぱり姉ちゃんなど来なくて良い。昨年の東京国際映画祭で世界の映画セレブの一員として日本人から審査員に選ばれた栄光と感激を忘れたのか。この映画の脇役程度なら無視すれば良いが、ビンビンの中国映画なぞ高い金を払って輸入するな！
スタートした時は完璧なゾンビ映画だったのだが、ゾンビ感染ウィルスをまき散らす大企業アンブレラ社と戦うスーパー・ヒロイン、アリスの登場で様相が変わって来た。アンブレラ社が開発したT-ウィルスが地球上に蔓延し、地球人の大多数はアンデッド（ゾンビ）に変わっていた。人類最後の希望の星、アリスはアンブレラ社の最高機密であるオペレーション施設に侵入し、徹底的に調査。自らの謎の過去を知り覚醒する。世界中のどこにも安全な場所がない中、アリスは滅亡の危機を引き起こした人物を探索する。シュミレイション都市だが東京、ニューヨーク、ワシントンDC、そしてモスクワにまでアリスは執拗に追跡した。新しい同盟軍と親しい友人たちに支えられてアリスは崩壊寸前の世界から逃れ必死に戦い続ける。そして、今まで真実だと思っていた全てのことを覆す驚くべき新事実が明らかになる。
アメリカでは先週末の9月13日、日本では9月14日の土曜より丸の内ピカデリーで公開された。アメリカではレイバーデイ以来、映画観客数は低調で、この映画はトップに立ったものの21.1M（16.6億円）しか稼げず前作の「Resident Evil: Afterlife」（2010）の26.7Mより20％も落ち込んでいる。小屋が満員になったのはNYとLAの5館だけ。
製作費は65M（51.4億円）を掛け、3DやIMAXの支援を受けても北米では客を呼べなかった。客の64%は男性45%が25歳以下、48%が3Dで見ることを選んでいるようだ。内14%はIMAX。
しかし海外市場では50Mを集め、AFTERLIFEの39Mを越えている。特に日本は10.3M（北米でのBOの半分以上）で「The Dark Knight Rises」の倍を超えて、邦画に押されっぱなしの日本映画市場で、今年ハリウッド映画最大の興行成績を記録した。人口密度で言えば日本は世界一で、流石に日本発のゲームを基にした映画だけにファンは固定している。
前回は巨大タンカーに囚われた人間の生存者を救ったアリスをアンブレラ社の空挺部隊（今話題の「V-22オスプレイ機」に搭乗）の猛攻でアリスはタンカーから落ちて気を失ったところで終わった。
映画の冒頭でアリスが目覚めるといつの間にかブロンドの主婦に変身していて、そこは夫（オーデッド・ファー）や愛娘ベッキー（アリアーナ・エンジニア）に囲まれた郊外の平和な自宅。と突如アンデッド（ゾンビ）が大挙襲って来る。ベッキーを連れて外へ飛び出すと元特殊部隊で女子大生になっているレイン（ミシェル・ロドリゲス）と出食わす。これはクローンを使ったアンブレラ社の仮想現実の世界で、現実のアリスはアンブレラ社の実験用施設に囚われているのだった。かつての盟友ジル・バレンタイン（シェンナ・ギロリー）はマインドコントロールで敵側に付きアリスを拷問し尋問する。隙を見て脱走したがそこは仮想現実の世界の東京。いつの間にかラテックスのスキンタイトな黒スーツでアンデッドの猛攻と戦っている。アリスの前に味方だと言うエイダ（リー・ビンビン）が現れる。しかしエイダはアリスの天敵ウェスカ―（ショーン・ロバーツ）の部下でもあった。日本人役で中島美嘉が顔を出すが東京での第一感染者であっさり消える。ビンビンは日本人で重要な役だが（暴動を起こし尖閣諸島を自分たちの領土と偽る）チャンコロを使うのはハリウッドが東洋人の見分けが付かないからだ。
何が何だか分からない。友だと思っていたのが敵になり、敵だと思っていたのが味方になる。ノンストップのアクションに継ぐアクションはやはりゲーム感覚。アンデッドばかりか2台の巨大なロボット怪獣まで現れる。目まぐるしくて落ち着かない。ティーネージャーの若者向きで私みたいなロートルにはついて行けないよ。
02年のオリジナルから監督や脚本を担当して来たポール・W・S・アンダーソンは流石に慣れたもの。終盤のクライマックスで登場人物の一人が呟く。「これは終わりの始まりだ」まだ続編は登場する。
丸の内ピカデリー１で公開中。
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