昨夜(19日)夕刻、FCCJアソシエイト会員招待晩餐会にG政権の理事が出席してQ&Aがあると報じられたが、僕はオブザーバーとしても出席できない。だからTさんがグループ代表として食事後に質問をすることになったと昨日のブログで書いた。
どうなったかと待ち構えていると夜10時頃、Tさんが怒り狂ってメールをくれた。フロントから指示どおり8時頃にTさんが会場へ入ろうとすると突如岡本フロアマネージャー(東急から出向)が食事時間が延びたためQ&Aが中止となったと伝えに来たと。
アソ会員がG政権と直接対話が出来る唯一の機会と捉えていたのだが (これ以下の記事はFCCJ代理人・横木雅俊弁護士に法的措置をとると言われ削除)
ODSは「Other Digital Stuff」の略で映画以外のdigitalで撮った作品のこと。欧米で流行っているが日本でもそこここで上映され始めた。「非映画デジタルコンテンツ」とも呼ばれていてMETオペラやNYシティ・バレエを大画面で楽しむ「WORLD CLASSICS @ CINEMA」や、「2006FIFAワールドカップ」のようなスポーツイベントのパブリック・ビューイング、松竹の「シネ歌舞伎」やチケットの取れない人気の劇団新感線の「ゲキシネ」などODSは通常の入場料を遥かに上回っているが好成績を挙げている。何しろ出来上がった舞台をHDカメラで撮影するだけで制作費は格段に安いので収益を上がる。
そこでとCSTVでVODを流す会社「マイシアター」がODSコンテンツの制作に乗り出した。ブロードウェイのミュージカル「ゴースト」などと接触しているが、国内では他社が手をつけていない「落語」に着目した。文化放送が2007年から定期開催している「浜松町 かもめ亭」から収録している。
電通がバックについているだけに制作費をかけ「他ODSとの差別化」に重点を置いているのは流石だと思う。但し誰がプロデューサーだか本屋さんか知らないが、詰らない画面を前後に置くだけの差別化。最初の「風が吹けば桶屋が儲かる」なんてエピソードなんか面白くも何とも無い。その上役者が下手でシラケルばかり。錦絵など誰が感激する?
興味があり秀逸なのは楽屋オチ。(「さよなら歌舞伎座」で唯一楽屋が紹介されたが他のODSでは無い)NTVの「笑点」であれだけ司会の歌丸をバカにしジョークのネタにしているが、その最たる円楽などは楽屋奥に陣取る歌丸に正座し頭を深深と下げて挨拶をする。こう言う本音の紹介は素晴らしい。楽屋を見せるなら客席にもカメラを入れ観客の表情や反応を追うべきだ。
噺が始まってしまうと演者一本槍、それも正面からしか撮らない。HDカメラはゲキシネなど14〜5台駆使するから、ここでも1台だけではあるまい。円楽や昇太が歌丸や他の出演者に触れた枕をやっている時に歌丸や小遊三の表情や反応を捉える位の芸が欲しい。枕や演目は最初に分かっている。監督として立派なクレジットを貰っている本領那任はそれくらいの才覚を働かせるべきだ。一体この本領って初めて聞く名前だけどボンクラは確かだがどんな人だ?
演者一本槍で正面から撮るので昇太や円楽がそれ程上手く無いのが分かってしまう。ともかく「噛む」のだ。バイトは流暢に流れた話しを一瞬止めてシラケる。二人がこんなに下手だとは思わなかった。これも映画落語の功績だ。
枕でも笑いを取るのは「笑点」の楽屋オチと同僚の悪口カゲ口だけ。確かに笑えるが、そもそも落語の枕と言うのは本題に入る切掛けのキューで関連したエピソードで沸かせなければならない。それで観客に反応が無いので楽屋オチしか逃げ口が無い芸の拙さ。
間に入る翁家和助と花子の小学生程度の曲芸は時間の無駄。ならば二つ目位の将来性のある落語家か漫才を登場させるべきだろう。
10月20日より全国ワーナー・マイカル・シネマズで公開される。
|