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2012年9月21日

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「エレベーター」(ELEVATOR)(アメリカ映画):エレベーターに乗り込んだ9人の人たちの胸に秘めた様々な思惑と感情

 (これ以下の記事はFCCJ代理人・横木雅俊弁護士に法的措置をとると言われ削除)

 来週月曜にお客さんを呼びランチョンをするためダイニングルーム「PEN & QUILL」を2週間前から予約していた。火曜にコンファームして更に今日フロントに用があったのでリコンファームをした。M嬢が「予約に名前がありませんよ」って言う。そんなバカな、3度目の確認だぜ。。(これ以下の記事はFCCJ代理人・横木雅俊弁護士に法的措置をとると言われ削除)

 9月1日にダイニングルーム再開以来、バーがうるさいし混雑しているから高い料金で食事は美味く無いが、会話が出来る景色が良い静かなダイニングルームを予約する。それを予約客に断りなくいきなり3日間完璧にキャンセルした上に通知もしないとは。僕は40数年に亘り広告代理店の営業をやっていたから日欧米で千を超えるレストランで客を接待している。こんな傍若無人で失礼な扱いを受けたのは生まれて初めてだ。。(これ以下の記事はFCCJ代理人・横木雅俊弁護士に法的措置をとると言われ削除)

 「死刑台のエレベーター」以来密室状態のエレベーター内で起こるスリラーや恐怖映画は「パニックエレベーター」とか「悪夢のエレベーター」など数々あるが詰まらない作品ばかりだ。この作品もそんなレベルのB級スリラー映画かと思って見ていたら、B級だが途中から結構怖くなり最後まで堪能した。
 
 NYマンハッタンの金融のメッカ、ウォール街に聳え立つバートンビル。投資会社会長ヘンリー・バートン(ジョン・ゲッツ)の所有する高層ビルだ。そのペントハウスでバートン主催の豪華パーティが催され、招待客は警備員のリストとIDチェックを受けながらエレベーターで最上階へ向かう。ヘンリーと孫娘マデリーン(アマンダ&レイチェル・チェイス)と一緒に乗り合わせた9人。投資アドバイザーのドン・ハンドリー(クリストファー・バッカス)と婚約者でインド系の美人ニュースキャスター、モーリーン・アサナ(ターミナ・サニー)。お人好しでデブの平社員マーティン・ゴスリング(デヴィン・ラトレイ)。投資家の老女、ジェーン・レディング(シャーリー・ナイト)。パーティの余興として呼ばれたコメディアンのジョージ・アクセルロッド(ジョーイ・スロットニック)はユダヤ系。警備員はイラン系のモハメッド(ワリード・F・スエイター)。そして産休を取っている臨月のお腹を抱えて最後に乗り込む美人のセリーヌ・フォケ(アニタ・ブリエム)。

 一見何の変哲も無い9人の人たちだが投資家のジェーンとコメディアンのジョージだけがヘンリー会長と利害関係が無い。後は社員たちか会社が雇った警備員だからヘンリーは雲の上の人だ。
事件は高層階へ上がるに連れ閉所恐怖症のジョージに異変が起こる。汗がダラダラ流れ早口で喋り始め早くペントハウスに着かないかと落ち着かない。悪戯好きの10歳の少女マデリーンがジョージを困らせようと緊急停止の赤ボタンを押す。停止したエレベーターは管理人室へ連絡が取れてもビクとも動かない。技術員を要請したが道路が混んでいて到着はいつになるか分からない。

ここから脚本は良く練れている。9人の乗客夫々に何らかの因果関係、憎悪感情があるのだ。簡単なのはイラン系警備員モハメッドとユダヤ系コメディアン、ジョージとの「テロリスト」から発する小競り合い。妊娠中のセリーヌの我慢しきれなくなったオシッコ。セリーヌのお腹の中の子は元同僚のドンの種だと分かりモーリーンとドンの痴話喧嘩。しかし何と言っても驚愕の事実が判明する。田舎から遥々やって来た投資家ジェーンの身の上話は恐ろしい。息子ジェフがアフガン戦争で戦死し、気落ちし退職した夫ニ―ルは全財産をバートン投資銀行のジャンク債に投入する。そして一文無しでピストル自殺をする。ジェーンはリベンジの為NYへやって来てバートン社と共に自爆すると宣言して心臓麻痺で息を引き取る。身体には時限爆弾を捲いてありいつ爆発しても不思議でない。ニュースキャスター、モーリーンは携帯からストリーミングで現場中継をしたから、臨時ニュースが全国ネットで流れウォール街は非常線が張られるが、エレベーターの中はそんなことも何も分からず緊張感と恐怖感が張り詰めている。
テロリストだの宗教上の争いから男女の三角関係、昔の美人同僚、婚約したセレブのニュースキャスター、ジャンク・ボンドのクレイム処理、会長の屑債券販売を強制する社員たちの反発とそのモラール。パニックエレベーター内で唯一の紳士で落ち着いていたヘンリーの仮面が剥がれて冷酷でグリーディな素顔が明らかになる。一挙に噴き出すテンヤワンヤの状態を上手く監督のスティグ・スヴェンセンは整理しながら個々人をたたせる演出をしている。
老婆ジェーンに爆弾を作って渡した男(マイケル・マーキュリオ)が自首しTVに現れる。ジェーンの息子ジェフの親友で老婆に同情し協力したと。彼に依ると爆発まで10分を切ると。カウントダウンのエレベーターの中での憎悪を超えた自力脱走計画の協力体制が盛り上がる。エレベーターの中でだけの描写だからアクション要素は全く無い安い制作費のチープな映画だが、マーク・ローゼンバーグの脚本が同じアメリカ人でありながら人種や宗教、男女の三角関係、企業の会長に平社員、溺愛しすぎて我儘な孫娘、ジャンク・ボンドを売りまくるグリーディな会長などアメリカ社会の縮図を詰め込んだ映画は密度が濃い。

9月29日よりシネクイント渋谷にて公開される。

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