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昨日（21日）は元会長グループとの打ち合わせと情報交換会。(これ以下の記事はFCCJ代理人・横木雅俊弁護士に法的措置をとると言われ削除）
インドは年間800本以上も映画を作りハリウッド（400本を超える程度）を抜いて本数では世界一。ボンベイが映画の都なので「ボリウッド映画」と呼ばれる。ヒンディー語、テルグ語など言語毎にスターも監督も異なる。日本に主に紹介されるのはタルミ語映画だ。
ラジニカーントと言えばインド・タルミ語映画の大スター。日本でも「ムトゥ踊るマハラジャ」でインド映画ブームを巻き起こし、昨年公開された「ロボット」も面白かった。この映画は最新作かとおもったら5年前の作品で「ロボット」よりも3年も前。道理でアクションなど特殊効果(VFX)の稚拙さやぎこちなさが散見される。しかし何をやってもどんな作品でも、正義の主人公が苛められ打ちのめされて負け犬になり、最後はリベンジで悪人どもをやっつけると言う勧善懲悪のワンパターン。物語が単純な割には3時間を超す長尺が多いが、ポイントポイントで突然打楽器に乗せて悠長なメロディが流れ主人公が群舞をバックに延々と歌い踊るから長くなる筈だ。制作費が少いから豪華屋内セットでのミュージカルでは無く、大地で砂埃を蹴立ててのダンスと歌が多い。
人気スターと言うがラジニカーントなる今年63歳のオッサン、どう贔屓目で見てもハンサムとはほど遠い。小太りの身体の上にサイズの大きな下膨れの浅黒い顔。口髭だけはコールマンをばっちり決めているだけで見栄えは良くない。確かに歌いだすとその美声は聞き惚れる。相手役は毎回変わるが、インドでは男は醜男だが女性は美女ばかり。大きな潤んだ瞳、長い睫毛、蠱惑的な唇、セクシーでスリムなラインを見せびらかすくびれた腰回り。男女にこれほどの美醜の差とは、どうなっているんだろうね。
アメリカに在留しＩＴビジネスで大成功を収めた実業界シヴァージ（ラジニカーント）はインドへ帰国する。両親や仲の良いオジサン（ヴィヴィエク）に会えて大喜び。
だが故郷の南インドのチェンナイは相変わらず貧乏人が溢れ、病人が至る所で伏せている。シヴァージはアメリカで稼いだ富を投げ打って無料の病院や医学校を建設しようと考える。
悪徳実業家で大富豪のアーディセーシャン（スマン）は長年豪華な病院や入学金や授業料の高い医学校で大儲けをしている。無料でそんな事業をやられたら堪ったものでは無い。あの手この手を使ってシヴァージの計画をぶち壊そうと動き出す。
一方両親やオジサンはシヴァージを結婚させようと躍起になるが、現代風の女性に興味が無い。保守的でタミル寺院に参拝するような娘が良いと思っていたところ寺院でタミルセルヴィー（シュリヤー・サラン）と言う理想的な美女に巡り会う。
全編オジサンと二人のコンビの行動を描く。物語のメインストリームは夢を実現しようとするシヴァージを州の首相を始め役所に手を廻し、命を狙うアーディセーシャンをどう排除するか？折角良い所まで行ったが、冒頭で描かれるが挫折しシヴァージは逮捕され刑務所へ送られるシーン。もう一つの流れはどうしても結婚どころか会うことも拒否する21歳の美女タミルセルヴィーと両親をどう説得して一緒になれるか？
Cool!（これは口癖）とかOK!「俺か？The Bossだ」など英語とタミル語のちゃんぽんセリフは馴染まないし、カッコ良いとインドでは評判のガムやコインを空中に放り投げて所定の位置に収めるワザなどダサいこと著しい。気付いたが、悪い奴は白い着物、良い主人公はダークな衣装をつけている。日本とは反対だね。ことほど左様に極めてインド的で(当たり前だが)滅多に出会わないインドの音楽や文化を味わえる。尚タイトルに名前があるシヴァージとは実在の俳優で慈善事業を行ったと。彼の業績を誇張しコミカルした伝記映画だと言える。
監督は｢ロボット｣でラジニカーントとコンビを組むことになるS・シャンカール。VFXを得意とし多用する。だが「マハラジャ」や「ロボット」などに較べるとかなりレベルの落ちる映画だが何で5年も前の映画が今頃上映されるのだろう？
12月上旬シネマート新宿他にて公開される。
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