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今情報を収集しているが、どうやらFCCJの東京駅前「丸ビル」移転は（以下FCCJ代理人・横木雅俊弁護士に法的措置をとると言われ削除））
消費者ローン「武富士」の専務の長男が居住地を香港にしていたことを認め、最高裁は逆転判決で納税分1535億円に利子をつけて2000億円還付した事件は国民を怒りの坩堝に放り込んだ。
佐々木譲の「回廊封鎖」（集英社：2012年8月刊）は阿漕な消費者金融「紅鶴」のグレイゾーン高利で人生を破壊されたグループが小さな清掃会社を作り、紅鶴の支店長クラスだった人物を何人か処刑することから始まる。
リーダーは還暦を過ぎた重原。最初は50万円を借りたことが切掛けで妻とは離婚、ローン返済中の集合住宅を手放し、家庭もバラバラになる。それほど紅鶴の取り立ては過酷で自己破産し過払い訴訟原告団に加わるが紅鶴が倒産し一銭も取れなかった。同じような紅鶴被害者たちを集めて法律が出来ない報復を始める。処刑がひと段落したところで、2000億円の還付を受けた香港在住の「紅鶴」の長男・紅林伸夫が制作費を出し、愛人の女優が主演する映画が東京で開かれる「アジア国際映画祭」でコンペティション参加作品となり、愛人に付き添って東京へ久しぶりにやって来る。被害者グループが自分を狙うことを考慮に入れて厳重なボディガードに身を守られホテルから一歩も出ない。地獄を見た重原グループは法がさばけないなら自分たちで処刑しよう紅林伸夫死刑の実行に移る。
モデルもあり素材も面白いと思ったが出来が従来の佐々木譲と違いお粗末、後半はバタバタになる。最後の六本木ヒル・コンプレックスでの銃撃戦はコミックになってしまう。いつもの佐々木譲なら必ず読者に味あわせてくれるカタルシスも無い。
この作品に先行する「ユニバーサル・ソルジャー」が余りに詰らなかった。ユニソルと言えばジャン＝クロード・ヴァン・ダムの主演の筈だがドルフ・ラングレンと共に脇に廻り、スコット・アドキンスが主役を務める。これだけでがっかりするがそれが創られた幻想などとたわ言で更にガッカリ。
そこへ行くとこの映画は52歳のヴァン・ダムがしっかりとタフな主役を演じていてファンとしては満足する。
峠を越した格闘家フェイデン（ジョー・フラニガン）は妻のモニカ（アンナ＝ルイーズ・プロウマン）と14歳の娘のベッキー（シャルロット・ビューモント）を連れて試合に参加するため東欧のモルドバへやって来た。旧ソ連邦だったが独立してモルドバは共和国となっている。
娘のベッキーがホテルの一室から何者かに誘拐される。警察は頼りにならずフェイデン夫妻が訪ねたのは肉屋のサムソン・ゴール（ヴァン・ダム）でアメリカ大使館からの紹介だった。その大使館員はゴールの息子セルウィン（クリストファー・ヴァン・ヴァレンバーグ）で、ゴールが悩み酒に溺れているのを救うためにも夫妻に力を貸せと迫る。過去に人質を救出する際、囚われていた少女たちを焼死させてしまったことを悩みその亡霊を白昼見るのだ。このままではベッキーは売春組織に売られてしまう両親に協力するようにと、息子セルウィンはゴールを説得する。ゴールは立ち上がる。地元の売春組織を襲い一味を殲滅するがその背後にロシアのマフィアが噛んでいることを知る。一味の焼け跡にベッキーらしき少女が焼死体で発見される。鑑定した医者もＤＮＡが一致したと報告する。怒る両親はゴールを責め帰国を決め空港へ向かう。
ここで終わったら映画は終わりだ。ベッキーの焼死体は他の少女との入れ替えだとブレスレットから見抜いたゴール。医者を締め上げデッチ上げだと白状させる。ベッキーは監視の隙を見て携帯で両親に連絡する。GNPで監禁されている場所は使われなくなっている旧刑務所。両親は先に乗り込むがゴールが危機一髪を救い、ロシア組織と熾烈な戦いが始まる。
この頃はＶＦＸの発達で見せ場となる銃撃戦やバズーカ砲、手榴弾などの攻撃は大したことは無いが、最後は敵の首領と一対一の肉弾戦。ヴァン・ダムの本領発揮のテクニック全開。
監督は「アサシンゲーム」（11年未公開）でコンビを組んだ、アー二―・バーバラッシュで息の合ったアクションを展開している。最近のヴァン・ダム映画では秀作に属する。
11月17日より銀座シネパトス他で公開される。
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